2018年03月14日
聴力とコミュニケーション障害の関係について
みなさんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
皆さん、聴覚障害という言葉はご存知ですよね?
皆さんが想像しているように、聴覚障害は耳の聞こえの障害です。
聴覚障害の程度によって音の聞き取れる大きさが変わってきます。
また、音が聞き取れても、言葉が分からないといった方もいらっしゃいます。
生まれつき聴覚障害を有しているお子さんは、言語の遅れがみられることもあります。
その中で、このページでは聴力とコミュニケーション障害の関係についてお話しします。
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主に、1,000Hz(低音域)と4,000Hz(高音域)の聴力を調べます。
1000Hzでは30dB以下
4000Hzでは30dB以下
であれば異常なしです。
dB(デシベル)とは音圧の単位です。
【音の目安:鉛筆で書く時の音、図書館内、ささやき声】
・小さい会話のみ聞き取りにくい。
・静かな場所での女性の4、5人の集まりで声が小さい人の話を正確に理解出来ない。
・10人程度の広い部屋の会議で発音が不明瞭な話者の発言が正確に理解できない。
・最高語音明瞭度は80%以上が多く、必要に応じて補聴器が勧められる。
(※最高語音明瞭度とは、言葉が理解できる割合です。)
【音の目安:家庭用エアコンの室外機、静かな事務所、小さな声】
・普通の会話でしばしば不自由を感じる
・大きい声で正面から話してもらえば会話を理解できる。
・話しを正確に理解できないままに相づちを打つことが時々ある。
・補聴器なしの社会生活では孤立がちになる。
・最高語音明瞭度は70%程度が多く、補聴器を常用することが勧められる。
【音の目安:走行中の自動車内、デパートの中、普通の声〜大きな声】
・大きい声で話してもらっても会話を理解できないことが少なくない。
・後方で行われている会話に気づかない。
・耳元ではっきり話される言葉のみ理解できる。
・最高語音明瞭度は個人差が大きい。
・コミュニケーションには補聴器使用が必須だが、その効果は語音明瞭度によって異なる。
【音の目安:救急車のサイレン、パチンコ店内、かなり大きな声】
・非常に大きい声か、補聴器使用による会話のみ聴取できる。
・会話が聴取できていも、聴覚のみでは理解できない事が少なくない。
・重要な内容の伝達では、メモの併用などが必要。
・最高語音明瞭度は50%以下が多く、会話理解には補聴器を使用しても注意の集中が必要。
【音の目安:自動車のクラクション、電車が通る時のガード下、怒鳴り声】
・補聴器を使用しても聴覚のみでは内容を理解できない。
・読話や筆談の併用が必要。
・最高語音明瞭度は20%以下が多く、聴覚は補助的になる。
原則的には良聴耳の平均聴力レベルが40dB以上の難聴の方となります。
【北の国から届いたブルーベリー】
このページでは聴力とコミュニケーションの関係についてお話ししました。
他ページで補聴器や聴覚検査などについては書いていきたいと思います。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
皆さん、聴覚障害という言葉はご存知ですよね?
皆さんが想像しているように、聴覚障害は耳の聞こえの障害です。
聴覚障害の程度によって音の聞き取れる大きさが変わってきます。
また、音が聞き取れても、言葉が分からないといった方もいらっしゃいます。
生まれつき聴覚障害を有しているお子さんは、言語の遅れがみられることもあります。
その中で、このページでは聴力とコミュニケーション障害の関係についてお話しします。
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聴力検査
主に、1,000Hz(低音域)と4,000Hz(高音域)の聴力を調べます。
1000Hzでは30dB以下
4000Hzでは30dB以下
であれば異常なしです。
dB(デシベル)とは音圧の単位です。
聴力レベルとコミュニケーション障害の関係
30dB〜40dBの難聴
【音の目安:鉛筆で書く時の音、図書館内、ささやき声】
・小さい会話のみ聞き取りにくい。
・静かな場所での女性の4、5人の集まりで声が小さい人の話を正確に理解出来ない。
・10人程度の広い部屋の会議で発音が不明瞭な話者の発言が正確に理解できない。
・最高語音明瞭度は80%以上が多く、必要に応じて補聴器が勧められる。
(※最高語音明瞭度とは、言葉が理解できる割合です。)
45dB〜55dBの難聴
【音の目安:家庭用エアコンの室外機、静かな事務所、小さな声】
・普通の会話でしばしば不自由を感じる
・大きい声で正面から話してもらえば会話を理解できる。
・話しを正確に理解できないままに相づちを打つことが時々ある。
・補聴器なしの社会生活では孤立がちになる。
・最高語音明瞭度は70%程度が多く、補聴器を常用することが勧められる。
60〜70dBの難聴
【音の目安:走行中の自動車内、デパートの中、普通の声〜大きな声】
・大きい声で話してもらっても会話を理解できないことが少なくない。
・後方で行われている会話に気づかない。
・耳元ではっきり話される言葉のみ理解できる。
・最高語音明瞭度は個人差が大きい。
・コミュニケーションには補聴器使用が必須だが、その効果は語音明瞭度によって異なる。
75dB〜90dBの難聴
【音の目安:救急車のサイレン、パチンコ店内、かなり大きな声】
・非常に大きい声か、補聴器使用による会話のみ聴取できる。
・会話が聴取できていも、聴覚のみでは理解できない事が少なくない。
・重要な内容の伝達では、メモの併用などが必要。
・最高語音明瞭度は50%以下が多く、会話理解には補聴器を使用しても注意の集中が必要。
95dB以上の難聴
【音の目安:自動車のクラクション、電車が通る時のガード下、怒鳴り声】
・補聴器を使用しても聴覚のみでは内容を理解できない。
・読話や筆談の併用が必要。
・最高語音明瞭度は20%以下が多く、聴覚は補助的になる。
補聴器の適応
原則的には良聴耳の平均聴力レベルが40dB以上の難聴の方となります。
【北の国から届いたブルーベリー】
このページでは聴力とコミュニケーションの関係についてお話ししました。
他ページで補聴器や聴覚検査などについては書いていきたいと思います。
それではまた。
桃の助でした
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