2019年04月30日
記憶に関する症状について・・・5
記憶力に関して、困った症状が続く中、
8月27日に心に深く残る出来事が起こりました。
この日、 私は1人で木村拓哉主演の映画
「検察側の罪人」という作品を見るために、
映画館に出かけました。
何ヶ月も前から封切りを楽しみにしていましたが、
内容に関しては「木村拓哉が悪役の検事の役を演じる」
ということしか知りませんでした。
見始めて間もなく、映画全体を支配する暗いトーンと、
登場人物たちのセリフの多さに戸惑いを感じました。
気分が暗くなった上に、声が聴き取りにくく、
内容を掴みにくい部分がいくつかありました。
それだけではありませんでした。
途中、人がビルから飛び降りたり、
取り調べのシーンで検察官が
容疑者を恫喝したりと、
衝撃的なシーンが続いたのです。
もっとも衝撃を受けたのは、
木村拓哉演じる主役の検察官が、
自分が信じる正義を貫くために人をだまして銃殺し、
その遺体を山中に埋めた場面でした。
その晩、床に就いた私は、
眠ろうとして目をつむると、
人がビルから飛び降りた場面や、
殺害前後のおぞましい場面、
その他の数々のショッキングな場面が
浮かんでしまうので、
恐怖心から目を開けてしまい、
なかなか寝付けませんでした。
ようやく眠った後も、何度も目が覚めてしまい、
翌朝もいつもよりも早く起きました。
じつはこの約2ヶ月前、「万引き家族」という
映画を見たときも、同様のことがありました。
映画の終盤、主人公とその夫が共謀し、
亡くなった女性の遺体を自宅の床に埋める場面が
出てきたのですが、その晩は夢にも
その場面が出てくるくらい、
恐怖心に囚われてしまったのです。
このときは、記憶に強く残ってしまったのは、
おもにその場面だけでした。
また、時間が経つにつれて自然と
記憶が薄れ、思い出さなくなりました。
ところが今回は違っていました。
凄惨ではない普通の場面も含めて、
序盤から終盤に掛けて、印象的だったシーンを
順番を追って思い出すことができたのです。
ただし、記憶に残ったのは映像だけで、
セリフは思い出すことができませんでした。
この出来事について、私は翌日の診察の際に
主治医に伝えた後、こう言いました。
「思い出すのがつらい場面でしたが、
こうして映像の記憶が残るようになったことは、
喜ばしいことなのではないかと思いました」
すると主治医はこう答えました。
「恐怖心を覚えたときは、記憶に残りやすくなります。
認知症患者の場合は、恐怖心を覚えても
すぐに忘れてしまいますが、
忘れずに残っているということは、
前向きに捉えて頂いている通り、記憶力が
回復しつつあるということかもしれませんね」
つづいて私が、セリフはほとんど忘れてしまったと
話すと、主治医はこう言いました。
「聞く脳力に関しては、こちらが話したことに対して、
まだ受け答えができない部分がありますので、
まだまだだと感じるのですが、
視覚記憶に関する部分が先に
回復しつつあるのかもしれませんね」
これまで、記憶力は遅々として
回復が進みませんでしたが、
脳の中で今、何かが
変わろうとしていると思いました。
ブログ記事の無断転載を禁じます。
このブログを気に入って頂けました場合、
Facebookなどでシェアして頂けましたら、
うれしいです。お願いします。
これまでの記事を最初からご覧になりたい方は、
こちらから→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/3/0
8月27日に心に深く残る出来事が起こりました。
この日、 私は1人で木村拓哉主演の映画
「検察側の罪人」という作品を見るために、
映画館に出かけました。
何ヶ月も前から封切りを楽しみにしていましたが、
内容に関しては「木村拓哉が悪役の検事の役を演じる」
ということしか知りませんでした。
見始めて間もなく、映画全体を支配する暗いトーンと、
登場人物たちのセリフの多さに戸惑いを感じました。
気分が暗くなった上に、声が聴き取りにくく、
内容を掴みにくい部分がいくつかありました。
それだけではありませんでした。
途中、人がビルから飛び降りたり、
取り調べのシーンで検察官が
容疑者を恫喝したりと、
衝撃的なシーンが続いたのです。
もっとも衝撃を受けたのは、
木村拓哉演じる主役の検察官が、
自分が信じる正義を貫くために人をだまして銃殺し、
その遺体を山中に埋めた場面でした。
その晩、床に就いた私は、
眠ろうとして目をつむると、
人がビルから飛び降りた場面や、
殺害前後のおぞましい場面、
その他の数々のショッキングな場面が
浮かんでしまうので、
恐怖心から目を開けてしまい、
なかなか寝付けませんでした。
ようやく眠った後も、何度も目が覚めてしまい、
翌朝もいつもよりも早く起きました。
じつはこの約2ヶ月前、「万引き家族」という
映画を見たときも、同様のことがありました。
映画の終盤、主人公とその夫が共謀し、
亡くなった女性の遺体を自宅の床に埋める場面が
出てきたのですが、その晩は夢にも
その場面が出てくるくらい、
恐怖心に囚われてしまったのです。
このときは、記憶に強く残ってしまったのは、
おもにその場面だけでした。
また、時間が経つにつれて自然と
記憶が薄れ、思い出さなくなりました。
ところが今回は違っていました。
凄惨ではない普通の場面も含めて、
序盤から終盤に掛けて、印象的だったシーンを
順番を追って思い出すことができたのです。
ただし、記憶に残ったのは映像だけで、
セリフは思い出すことができませんでした。
この出来事について、私は翌日の診察の際に
主治医に伝えた後、こう言いました。
「思い出すのがつらい場面でしたが、
こうして映像の記憶が残るようになったことは、
喜ばしいことなのではないかと思いました」
すると主治医はこう答えました。
「恐怖心を覚えたときは、記憶に残りやすくなります。
認知症患者の場合は、恐怖心を覚えても
すぐに忘れてしまいますが、
忘れずに残っているということは、
前向きに捉えて頂いている通り、記憶力が
回復しつつあるということかもしれませんね」
つづいて私が、セリフはほとんど忘れてしまったと
話すと、主治医はこう言いました。
「聞く脳力に関しては、こちらが話したことに対して、
まだ受け答えができない部分がありますので、
まだまだだと感じるのですが、
視覚記憶に関する部分が先に
回復しつつあるのかもしれませんね」
これまで、記憶力は遅々として
回復が進みませんでしたが、
脳の中で今、何かが
変わろうとしていると思いました。
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