2014年06月14日
A397・英国の王室と日本の皇室〜国政への関与の違い
送られてきたメルマガに「英国では、女王陛下が施政方針演説を全て読む」という見出しの記事がありました。
英国議会の開会に際して、女王陛下が施政方針演説を全て読むことが恒例行事となっていると知って、少なからず驚かされました。
日本の国会では天皇は開会の宣言をするのみであり、随分違うものだと思わされます。
日本は敗戦後の憲法で、今のような制度になったのでしょうが、英国王室と日本の皇室の国政への関与の違いを改めて思います。
メルマガによると、
英国のエリザベス女王は4日、英議会での施政方針演説で
「英国の産業競争力やエネルギー安全保障のために、シェール開発を進める必要がある」
との見解を示しました。
国内での資源開発を促しエネルギー関連産業の競争力を高めるという英政府の方針を受けたもので、ロシア産ガスへの依存度を低下させる狙いもあるとのことです。
・・・
80歳を超える年齢ながら、分厚い施政方針演説の冊子を1ページずつ全て読まれていました。
キャメロン首相が書いた内容とは思いますが、その施政方針として財政・税制からインフラ投資、年金、住宅、教育、犯罪にいたるまで、非常に幅広い内容を含んでいました。
・・・
キャメロン首相とエリザベス女王の間で、どれほど内容について議論されているのかはわかりませんが、もしかするとある程度、話し合いが持たれているかも知れません。
非常に面白いのは、女王陛下が施政方針演説を読み上げると、野党としてもなかなかツッコミを入れるのが難しいということです。
「先程、女王陛下も申し上げたとおり・・・」という枕詞がついてしまうと、致し方ないでしょう。
キャメロン首相はずる賢く利用していると思います。
それにしても、与党と野党のトップまでもが、エリザベス女王の施政方針演説を聞いている姿というのは非常に刺激的であり、日本との違いにショックを受けました。
・・・
とあります。
両国の制度の違いはありましょうが、国民の王室や皇室への畏敬?のDNAが強いことは共通しているようです。
長い歴史に培われた「伝統」を改めて感じます。
ただ、「民主主義」の成熟度についてみると、大きな違いがあるようです。
良し悪しは別として、英国は政治と王室が実質的に結び合っているようです。
日本で、国会開催時に、天皇が国の重要施策について施政方針演説を行ったらどうでしょうか?
想像するだけでも、何か楽しい思いがしてきます。
日本の民主主義は自らが命がけで戦い取ったのではなく、敗戦の結果、棚ぼた式に与えられたものであり、以降、日本流の民主主義を築き上げることなく、温室ボケ、平和ボケのままに推移しているように思います。
例えば「集団的自衛権」の問題でも、危機感のない言葉だけが往来している様に思えてなりません。日本人の生命、財産が危機に面した場合を想定し、それにどう備えるかを論ぜずに、ひたすら「時間をかけて論ずべし」「犠牲者が出ることは有ってはならぬ」を繰り返しています。
何十年も前からの命題です。この先もだらだら先送りにしてよいのか?
私は「NO !」だと思います。
一歩でも、半歩でも踏み出して、現実を見ながら、命がけの、テロをも覚悟の是々非々の
発言と行動で日本の将来の為に身を投じてほしい。と願います。
このことが政治家や報道責任者に求められるのではないでしょうか。
言葉だけで、己の責任を明確にしない人は退陣してもらう世の中になるよう、国民一人一人は自覚すべきではないかと思うのです。
現行内閣の動きを全面「是」とは思いませんが、反対する野党、報道からは心に響くものが伝わってきません。当たらず障らず・・的な印象だけが残ります。
自分の考えがなかなか収斂しません。
ついつい、明治天皇や昭和天皇の「御前会議」が頭に浮かびますが、現代ではありえないことでしょう。
冒頭の英国女王の施政方針演説とは次元が違うことでしょう。この女王の演説は時の政府の代弁者となりかねないとの疑念もあって、好ましいこととは言い切れませんが、「御前会議」も「女王演説」も、重要懸案事項を前進させる力を持つ点では共通です。
民主主義とは時間のかかるもの! ではありましょうが、わが身の安泰を前提にした論議や、他者批判だけでは何の前進もありません。
高度な民主主義とは、政治も報道も、相当な犠牲を覚悟するという意識レベルで、命がけの議論し、行動することだと思います。
もし政治が暴走するならば、責任は選んだ国民にあります。投票しないものに政治を批判する資格はないでしょう。常々議員の行動、政治の動きを監視し、口先だけのごまかしを見破る実力を国民一人一人が身につけなければならない・・・ということになりそうです。
なるべく、テレビで国会中継を見るようにするのですが、大体が退屈してしまいます。ほとんどの場合、質疑応答から魂が伝わってきません。
贔屓の役者さんが出る時代劇や、野球・サッカーの中継があると、切り替えてしまいがちです。国会議員は自分が出る番組の視聴率を気にするものなのでしょうか?
実態はどうか知りませんが議員業の印象しか伝わってきません。身をとして政治に携わり選挙民と議論を交わす議員が増えてほしいものです。
脱線したのでもとに戻します。
「集団的自衛権」の議論!
推進論者にも「戦争をしたい人」はいないと思っています。(軍需産業関係者とその利害関係者は?)
「戦争は嫌だ!」は誰もが思うことで、これだけでは日本人の生命、財産を守るための議論にはなりません。扶養家族意識、書生論を卒業して、日本を脅かすと想定される外力にどう備えるかを、日本人全体が考えていくことが肝要と思っています。
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-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(1)
2-1、「身体の健康」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(2)
2-2、「運動」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(3)
2-3、「食習慣・食生活」
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3、「心・頭脳の健康」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(5)
4-1、「病気・傷害・医療」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(6)
4-2、「糖尿病」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(7)
5、「福祉・介護・看護」
「ジャンルなし」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(8)
英国議会の開会に際して、女王陛下が施政方針演説を全て読むことが恒例行事となっていると知って、少なからず驚かされました。
日本の国会では天皇は開会の宣言をするのみであり、随分違うものだと思わされます。
日本は敗戦後の憲法で、今のような制度になったのでしょうが、英国王室と日本の皇室の国政への関与の違いを改めて思います。
メルマガによると、
英国のエリザベス女王は4日、英議会での施政方針演説で
「英国の産業競争力やエネルギー安全保障のために、シェール開発を進める必要がある」
との見解を示しました。
国内での資源開発を促しエネルギー関連産業の競争力を高めるという英政府の方針を受けたもので、ロシア産ガスへの依存度を低下させる狙いもあるとのことです。
・・・
80歳を超える年齢ながら、分厚い施政方針演説の冊子を1ページずつ全て読まれていました。
キャメロン首相が書いた内容とは思いますが、その施政方針として財政・税制からインフラ投資、年金、住宅、教育、犯罪にいたるまで、非常に幅広い内容を含んでいました。
・・・
キャメロン首相とエリザベス女王の間で、どれほど内容について議論されているのかはわかりませんが、もしかするとある程度、話し合いが持たれているかも知れません。
非常に面白いのは、女王陛下が施政方針演説を読み上げると、野党としてもなかなかツッコミを入れるのが難しいということです。
「先程、女王陛下も申し上げたとおり・・・」という枕詞がついてしまうと、致し方ないでしょう。
キャメロン首相はずる賢く利用していると思います。
それにしても、与党と野党のトップまでもが、エリザベス女王の施政方針演説を聞いている姿というのは非常に刺激的であり、日本との違いにショックを受けました。
・・・
とあります。
両国の制度の違いはありましょうが、国民の王室や皇室への畏敬?のDNAが強いことは共通しているようです。
長い歴史に培われた「伝統」を改めて感じます。
ただ、「民主主義」の成熟度についてみると、大きな違いがあるようです。
良し悪しは別として、英国は政治と王室が実質的に結び合っているようです。
日本で、国会開催時に、天皇が国の重要施策について施政方針演説を行ったらどうでしょうか?
想像するだけでも、何か楽しい思いがしてきます。
日本の民主主義は自らが命がけで戦い取ったのではなく、敗戦の結果、棚ぼた式に与えられたものであり、以降、日本流の民主主義を築き上げることなく、温室ボケ、平和ボケのままに推移しているように思います。
例えば「集団的自衛権」の問題でも、危機感のない言葉だけが往来している様に思えてなりません。日本人の生命、財産が危機に面した場合を想定し、それにどう備えるかを論ぜずに、ひたすら「時間をかけて論ずべし」「犠牲者が出ることは有ってはならぬ」を繰り返しています。
何十年も前からの命題です。この先もだらだら先送りにしてよいのか?
私は「NO !」だと思います。
一歩でも、半歩でも踏み出して、現実を見ながら、命がけの、テロをも覚悟の是々非々の
発言と行動で日本の将来の為に身を投じてほしい。と願います。
このことが政治家や報道責任者に求められるのではないでしょうか。
言葉だけで、己の責任を明確にしない人は退陣してもらう世の中になるよう、国民一人一人は自覚すべきではないかと思うのです。
現行内閣の動きを全面「是」とは思いませんが、反対する野党、報道からは心に響くものが伝わってきません。当たらず障らず・・的な印象だけが残ります。
自分の考えがなかなか収斂しません。
ついつい、明治天皇や昭和天皇の「御前会議」が頭に浮かびますが、現代ではありえないことでしょう。
冒頭の英国女王の施政方針演説とは次元が違うことでしょう。この女王の演説は時の政府の代弁者となりかねないとの疑念もあって、好ましいこととは言い切れませんが、「御前会議」も「女王演説」も、重要懸案事項を前進させる力を持つ点では共通です。
民主主義とは時間のかかるもの! ではありましょうが、わが身の安泰を前提にした論議や、他者批判だけでは何の前進もありません。
高度な民主主義とは、政治も報道も、相当な犠牲を覚悟するという意識レベルで、命がけの議論し、行動することだと思います。
もし政治が暴走するならば、責任は選んだ国民にあります。投票しないものに政治を批判する資格はないでしょう。常々議員の行動、政治の動きを監視し、口先だけのごまかしを見破る実力を国民一人一人が身につけなければならない・・・ということになりそうです。
なるべく、テレビで国会中継を見るようにするのですが、大体が退屈してしまいます。ほとんどの場合、質疑応答から魂が伝わってきません。
贔屓の役者さんが出る時代劇や、野球・サッカーの中継があると、切り替えてしまいがちです。国会議員は自分が出る番組の視聴率を気にするものなのでしょうか?
実態はどうか知りませんが議員業の印象しか伝わってきません。身をとして政治に携わり選挙民と議論を交わす議員が増えてほしいものです。
脱線したのでもとに戻します。
「集団的自衛権」の議論!
推進論者にも「戦争をしたい人」はいないと思っています。(軍需産業関係者とその利害関係者は?)
「戦争は嫌だ!」は誰もが思うことで、これだけでは日本人の生命、財産を守るための議論にはなりません。扶養家族意識、書生論を卒業して、日本を脅かすと想定される外力にどう備えるかを、日本人全体が考えていくことが肝要と思っています。
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