2014年03月07日
A368・今こそ「水力発電」ではないでしょうか!(3)
(前回まで)
1、日本のエネルギー事情の核心を外した議論?
2、水力発電を見直してほしい
3、「水力発電雑感」あれこれ
(今回)
4、「水力発電雑感」つづき
「水力発電」についての茶飲み話です。
「火力発電」は
(1)石炭、石油、LPGなどを燃やし、高圧の蒸気を発生させて、
(2)これをタービンの羽根に当てて回転させ、
(3)タービンに繋がっている発電機を回して発電しますね。
「原子力発電」は
(1)濃縮ウランを核分裂させ、その際に発生するエネルギーで蒸気を作ります。
(2)(3)それでタービンを回し、発電機を回して発電する仕組みは火力発電と同じです。
「水力発電」は
(1)水の流れが即ちエネルギー源です。
(2)これを火力発電のタービンに相当する水車に当てて回転させ、
(3)水車に繋がっている発電機を回して発電するのは火力発電と同じです。
水の流れ(高低差)があるとどこでも発電が出来る訳ですね。
(発電量)は(水量)*(高低差)に比例します。
水路の途中に水車と発電機を設置するとよい訳で、燃焼による環境汚染はゼロ、全くのクリーンな優等生ですが、日本ではかって安い石炭や石油、LNGが大量に輸入できるようになって、コストの問題などで水主火従から火主水従に転じ、発電量全体の僅か8%程度に落ち込み、以降同水準にとどまっています。
その後、燃料の国際価格は高騰を続け発電コストは様変わりしたのですが、注目は原子力発電に向けられ、水力発電は低位にとどまったままでした。
(一部削除)
太陽光発電の買い取り価格40円/Kwh位に対し、水力発電の買い取り価格は10円/kwh程度としての記述を削除いたしました。
原文での「水力発電の買い取り価格は10円/kwh程度」は適切ではなく、2014年度買い取り価格では次の通りです
太陽光(2013年)36~38円/Kwh (2014年)32~37円/Kwh
水力(新設) 24~34 据え置き
(改修) ー 14~25
ただ、記事中の経産省試算では大型水力を含めた再生エネルギー比率を「現在の10%から13,5%・・」としていることから見て、依然として水力発電の促進は計画化していないようです。
再生エネルギーとして太陽光、風力などが話題になっています。太陽光発電による電気は40円/Kwh位で買い取ることで普及に努められていますが、水力発電の買い取り価格は10円/kwh程度だそうです。
即戦力として、見こみ得る発電量増加は水力発電の方が断然大きいようであり、エネルギー政策で水力発電が継子いじめにされている様にすら思われます。太陽光発電の買い取り価格は新技術開発普及の為に政治的、期間制限的なものであろうと思いたいのですが、どうなのでしょうか。
前回も触れたように、大出力の水力発電に適した所はほぼ開発されたと言われているようですが、中小規模発電からマイクロ発電の未開発水資源は実に豊富で、2020年までに水力発電比率を25%程度に出来る!との発表(環境エネルギー政策研究所)などもあり、大きな可能性を「水力発電」に期待できそうに思うのです。
また世界的に見ても、特に開発途上国において年間発電量として17兆キロワット時という莫大な未開発水力地点があると言われています。世界の全電力消費量が12兆キロワット時程度であることを考えると、この大きさが分かります。
日本の水力発電技術は世界のトップクラスであることは確かでしょう。国際的に水力発電開発の分野で大きく貢献出来るであろうと思います。
河川だけでなく、海水の干満の差、うず潮のような激しい潮の流れも「海水力発電」の
目で見ると実に魅力的です。
海水相手の為の設備管理の難しさとか、航路、漁業権などとの住み分けの問題などの制約がありましょうが、世界では相当規模の実績もあるようです。
日本では、鳴門海峡、津軽海峡、関門海峡など潮流の激しい地形で水平型水車を回す研究が進められているそうです。実稼働に至る可否は、必要とされる度合い次第の要因が大きいようです。
「水力発電」に注目が集まり、大中小マイクロ様々な水力発電が発展、普及されることを願っています。
これらの為には、電気技術者、設備技術者を計画的に多数養成することもまた必須であろうと思ったりもします。
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2-1、「身体の健康」
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2-2、「運動」
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2-3、「食習慣・食生活」
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3、「心・頭脳の健康」
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4-1、「病気・傷害・医療」
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4-2、「糖尿病」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(7)
5、「福祉・介護・看護」
「ジャンルなし」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(8)
1、日本のエネルギー事情の核心を外した議論?
2、水力発電を見直してほしい
3、「水力発電雑感」あれこれ
(今回)
4、「水力発電雑感」つづき
「水力発電」についての茶飲み話です。
「火力発電」は
(1)石炭、石油、LPGなどを燃やし、高圧の蒸気を発生させて、
(2)これをタービンの羽根に当てて回転させ、
(3)タービンに繋がっている発電機を回して発電しますね。
「原子力発電」は
(1)濃縮ウランを核分裂させ、その際に発生するエネルギーで蒸気を作ります。
(2)(3)それでタービンを回し、発電機を回して発電する仕組みは火力発電と同じです。
「水力発電」は
(1)水の流れが即ちエネルギー源です。
(2)これを火力発電のタービンに相当する水車に当てて回転させ、
(3)水車に繋がっている発電機を回して発電するのは火力発電と同じです。
水の流れ(高低差)があるとどこでも発電が出来る訳ですね。
(発電量)は(水量)*(高低差)に比例します。
水路の途中に水車と発電機を設置するとよい訳で、燃焼による環境汚染はゼロ、全くのクリーンな優等生ですが、日本ではかって安い石炭や石油、LNGが大量に輸入できるようになって、コストの問題などで水主火従から火主水従に転じ、発電量全体の僅か8%程度に落ち込み、以降同水準にとどまっています。
その後、燃料の国際価格は高騰を続け発電コストは様変わりしたのですが、注目は原子力発電に向けられ、水力発電は低位にとどまったままでした。
(一部削除)
太陽光発電の買い取り価格40円/Kwh位に対し、水力発電の買い取り価格は10円/kwh程度としての記述を削除いたしました。
原文での「水力発電の買い取り価格は10円/kwh程度」は適切ではなく、2014年度買い取り価格では次の通りです
太陽光(2013年)36~38円/Kwh (2014年)32~37円/Kwh
水力(新設) 24~34 据え置き
(改修) ー 14~25
ただ、記事中の経産省試算では大型水力を含めた再生エネルギー比率を「現在の10%から13,5%・・」としていることから見て、依然として水力発電の促進は計画化していないようです。
再生エネルギーとして太陽光、風力などが話題になっています。太陽光発電による電気は40円/Kwh位で買い取ることで普及に努められていますが、水力発電の買い取り価格は10円/kwh程度だそうです。
即戦力として、見こみ得る発電量増加は水力発電の方が断然大きいようであり、エネルギー政策で水力発電が継子いじめにされている様にすら思われます。太陽光発電の買い取り価格は新技術開発普及の為に政治的、期間制限的なものであろうと思いたいのですが、どうなのでしょうか。
前回も触れたように、大出力の水力発電に適した所はほぼ開発されたと言われているようですが、中小規模発電からマイクロ発電の未開発水資源は実に豊富で、2020年までに水力発電比率を25%程度に出来る!との発表(環境エネルギー政策研究所)などもあり、大きな可能性を「水力発電」に期待できそうに思うのです。
また世界的に見ても、特に開発途上国において年間発電量として17兆キロワット時という莫大な未開発水力地点があると言われています。世界の全電力消費量が12兆キロワット時程度であることを考えると、この大きさが分かります。
日本の水力発電技術は世界のトップクラスであることは確かでしょう。国際的に水力発電開発の分野で大きく貢献出来るであろうと思います。
河川だけでなく、海水の干満の差、うず潮のような激しい潮の流れも「海水力発電」の
目で見ると実に魅力的です。
海水相手の為の設備管理の難しさとか、航路、漁業権などとの住み分けの問題などの制約がありましょうが、世界では相当規模の実績もあるようです。
日本では、鳴門海峡、津軽海峡、関門海峡など潮流の激しい地形で水平型水車を回す研究が進められているそうです。実稼働に至る可否は、必要とされる度合い次第の要因が大きいようです。
「水力発電」に注目が集まり、大中小マイクロ様々な水力発電が発展、普及されることを願っています。
これらの為には、電気技術者、設備技術者を計画的に多数養成することもまた必須であろうと思ったりもします。
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