2014年03月01日
A366・今こそ「水力発電」ではないでしょうか!(1)
1、日本のエネルギー事情の核心を外した議論?
エネルギー政策基本法に基づいて3年ごとに見直すとされている「エネルギー基本計画政府案」が示されました。
新聞記事で見ると原発をベースロード電源と位置づけ、原発再稼働方針を明らかにするなど原発復活色が色濃く感じられます。ネットで見ると反対、賛成がにぎやかです。
政府案も、賛否各論も日本のエネルギー事情の核心を外している様に思はれてなりません。故意か偶然かは分かりませんが、森全体を見ていない様に感じています。
疑問点は2つあり、
(その1)は日本のエネルギー自給率が僅かに4〜5%のままエネルギー植民地的な存在であることへの危機感、打開策の意欲が見られず、原発問題偏っていること。
(その2)は水資源国日本の水力発電比率が僅か8%台のまま、何も言及されていな点です。水力発電に関心が向けられないのは何故か?新規開発が進まないような障害があるとも言われます。
今回は水力発電の復活を考えてみます。
2、水力発電を見直して欲しい
日本は水資源国であり、かっては発電において「水主火従」の時代がありました。それ程昔のことではありません。
しかし、石油・LPGによる火力発電が一般化して「火主水従」となり、更に原子力発電が導入されて水力発電は完全に脇役に転じました。
現在は国内発電量全体の8%程度に過ぎません。
この様に水力発電の比率が低いのは、様々な利害関係もあるようですが、大きな理由の一つが発電コストにあるとされています。
コスト計算は運転年数とか設備の利用率をどう見るか、などの前提条件によって結果が異なるのでしょうが、例えば(電気事業分科会コスト等検討小委員会資料H16年1月)に依ると
水力 10〜12円/KWH
石油火力 10〜12円/KW
LNG火力 6〜7円/KWH
石炭火力 5〜7円/KWH
原子力 5〜7円/KWH の如く示されています。
この計算時には石油は27ドル/バレルでしたが、その後、原油の国際価格は100ドル/バレルを越えるなど大きく変動し、日本は対抗する術をなにも持たず相手のなすがままです。
当然、石油、LNG火力の発電コストは大幅に上がっていましょう。
石炭価格も上記コスト計算時35,5ドル/トンであったものが、福島原発事故後80ドル/トン台に上昇したと伝えられているとか。石炭火力のコスト上昇もまた然りです。
原発は表向きコスト安となっていますが廃棄燃料コストなどが計算に含まれていない由。廃棄燃料の最終処分をどうするかが決まらない現状では、トータルコストはどうなるか?原発のコスト優位性は失われるとの説明も出ています。
3,11事故以来、化石燃料発電の比重が高まり、燃料の価格高騰によるコスト高が問題視され、原発復活の口実に利用されたりしていますが、原発コストも実態は??と考えるのが良さそうです。
これら諸々を考える時、現有技術の「水力発電」が脚光を浴びるのが自然と思いきや、どこからも一向に声が上がってこないのはどうしたことでしょうか?
技術的にも、コスト面でも水力発電の有位性が高まっていると考えられるのですが?
(続く)
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エネルギー政策基本法に基づいて3年ごとに見直すとされている「エネルギー基本計画政府案」が示されました。
新聞記事で見ると原発をベースロード電源と位置づけ、原発再稼働方針を明らかにするなど原発復活色が色濃く感じられます。ネットで見ると反対、賛成がにぎやかです。
政府案も、賛否各論も日本のエネルギー事情の核心を外している様に思はれてなりません。故意か偶然かは分かりませんが、森全体を見ていない様に感じています。
疑問点は2つあり、
(その1)は日本のエネルギー自給率が僅かに4〜5%のままエネルギー植民地的な存在であることへの危機感、打開策の意欲が見られず、原発問題偏っていること。
(その2)は水資源国日本の水力発電比率が僅か8%台のまま、何も言及されていな点です。水力発電に関心が向けられないのは何故か?新規開発が進まないような障害があるとも言われます。
今回は水力発電の復活を考えてみます。
2、水力発電を見直して欲しい
日本は水資源国であり、かっては発電において「水主火従」の時代がありました。それ程昔のことではありません。
しかし、石油・LPGによる火力発電が一般化して「火主水従」となり、更に原子力発電が導入されて水力発電は完全に脇役に転じました。
現在は国内発電量全体の8%程度に過ぎません。
この様に水力発電の比率が低いのは、様々な利害関係もあるようですが、大きな理由の一つが発電コストにあるとされています。
コスト計算は運転年数とか設備の利用率をどう見るか、などの前提条件によって結果が異なるのでしょうが、例えば(電気事業分科会コスト等検討小委員会資料H16年1月)に依ると
水力 10〜12円/KWH
石油火力 10〜12円/KW
LNG火力 6〜7円/KWH
石炭火力 5〜7円/KWH
原子力 5〜7円/KWH の如く示されています。
この計算時には石油は27ドル/バレルでしたが、その後、原油の国際価格は100ドル/バレルを越えるなど大きく変動し、日本は対抗する術をなにも持たず相手のなすがままです。
当然、石油、LNG火力の発電コストは大幅に上がっていましょう。
石炭価格も上記コスト計算時35,5ドル/トンであったものが、福島原発事故後80ドル/トン台に上昇したと伝えられているとか。石炭火力のコスト上昇もまた然りです。
原発は表向きコスト安となっていますが廃棄燃料コストなどが計算に含まれていない由。廃棄燃料の最終処分をどうするかが決まらない現状では、トータルコストはどうなるか?原発のコスト優位性は失われるとの説明も出ています。
3,11事故以来、化石燃料発電の比重が高まり、燃料の価格高騰によるコスト高が問題視され、原発復活の口実に利用されたりしていますが、原発コストも実態は??と考えるのが良さそうです。
これら諸々を考える時、現有技術の「水力発電」が脚光を浴びるのが自然と思いきや、どこからも一向に声が上がってこないのはどうしたことでしょうか?
技術的にも、コスト面でも水力発電の有位性が高まっていると考えられるのですが?
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