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はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2013年10月22日
A329・「活動量計」で糖尿病予防
1、糖尿病は「転ばぬ先の杖」がことのほか大切です

日本では糖尿病患者は900万人、予備軍と言われる人が1300万人、合計2200万人いるという統計があります。人口5人に1人、成人では3人に1人ということなります。

糖尿病の治療では食事、運動、薬が3本柱とされていて、運動は必須とされていますが病院の先生からは具体的な指導が受けられないのが普通のようです。

「治療」よりも「未病」の観点から、予備軍に限らず今はまだ異常ない人も、糖尿病の予防を意識したいことですが、一般的には案外関心が薄い様です。


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発症してしまうと一生完治しないというのが今の医療での現実です。合併症まで考えると無関心ではいられないはずですが、その身になってからでないと氣付かないのが世の常の様です。「予防の難しさ」でしょうか。
糖尿病歴20数年、自分の体験からこう思います。

食事制限、運動、薬事それぞれで生活に大きな制約が加わり、時間がとられ、治療が長期にわたるので、医療費は個人にとっても国にとっても負担が嵩む一方です。

発病してしまっても早い時期に徹底した療養に努め、願わくば「予防」に力を注ぐことが如何に人生にプラスをもたらすかを、広く人々が理解致したいものと思うのです。

次項は一つの町が行っている「予防」活動の例です。

2、群馬県中之条町の糖尿病などの予防運動

(送られてきたメールから引用)
群馬県中之条町は2000年から、歩数や運動状況を計測する「活動量計」を使い、町民の健康に関する研究を東京都健康長寿医療センター研究所と共同で行っている。

糖尿病など生活習慣病の治療効果を高め、あるいは予防することで医療費削減につなげる狙いがあり、実際に効果を上げているという。
・・・
町は、希望する町民に活動量計を貸し出し、それぞれの病気や健康状態を考慮して設定した歩数と早歩きの時間を目標に運動してもらう。月に1度、各参加者に対し、町の保健師らが解説付きで分析結果を渡す。

 一般的な糖尿病患者は「1日8000歩、早歩き20分以上」が目標だ。患者の一人、Mさん(73)は、友人の薦めで活動量計を借りることにした。気軽に始めたが「歩数が見られると、休まず歩きたいという意欲がわく」と話す。毎日1万3000歩を歩き、3年目の今では体重が10キロ・グラムほど減り、血糖値も正常値に近づいているという。

 町保健環境課によると、09年から3年間の5月の国民健康保険医療費を比較すると、活動量計を使った人の医療費は年々減少し、使っていない人の半額程度に抑えられた。

11年には、40~65歳で使っていない人より1万7970円安く、70~74歳でも1万2530円安くなった。同課は「今では町民自身が効果を知っていて、生活習慣病予防として、下は20歳代から500人ほどが活用している」と明かす。

糖尿病に限らず、生活習慣病全体の治療・予防に好影響をもたらす活動量計・・・。
町の取り組みを知ったある県は、県を挙げて導入の準備を進めているという。
この医療センター関係者は「街ぐるみで協力し、継続できる体制ができれば、大きな効果が見込める」と話している。


「糖尿病の診療に当たるドクターは多くは内科の先生で、運動療法についての専門家ではない」という話しを耳にします。
私は20数年間、糖尿病の治療で5人の先生にお世話になって来ましたが具体的な運動メニューの指導はありませんでした。上の批判はある意味では当たっているのかも知れません。

一方、「生活習慣の中に運動を取り入れる指導は難しい」、
「理学療法士や運動療法士の指導が加算対象になれば(*)、歩くだけの運動から変化が起きるのではないか」(*;保険制度での制約か?)
などの意見も聞かれます。

行政とか、病院運営面からはこう言えるのかも知れません。
でも、こういう説明には「では、予防・治療を進めるためにはどうすれば良いの?」と思います。

「・・・だから難しい!」で終わらずに「隗より始めよ!」「出来ることから進めていこう!」であって欲しいと強く思うのです。

引用させていただいた中之条町の例はまさに適例だと思います。
人間本気になれば知恵は出てくるものだと思いたいのです。


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