2016年08月16日
漫画『わたしのカイロス』1巻の感想とあらすじ
『わたしのカイロス』1巻の感想。
わたしのカイロス
著者:からあげたろう
掲載:バンチコミックス
1巻発売日:2016年6月9日
貴族を傷つけた罪で罪人となり、砂と岩と鉄ばかりの惑星に落とされてしまった少女・グラジオラス。見せ物としての刑罰「剣闘刑」を課された彼女が生き残るためには、首輪のデバイスに従って戦場に赴き、対戦者と戦って勝つことのみ。負ければ死が待ち受ける刑罰だが、グラジオラスは決して逃げるわけにはいかなかった。生きて帰らなければ、自分だけではなく、家族まで処刑されてしまうことになっているから。絶望的な状況の中でグラジオラスは星の住人と出会い、彼に幸運の神「カイロス」の名をつける。戦闘力の低い少女にとって、このカイロスとの出会いは希望の光となるのだった。
貴族によって一方的に罪人へと落とされた主人公が、生き抜いて家族を助けるため、惑星をまたにかけて戦っていくSFファンタジーです。家族のために戦うグラと、そんな彼女を助けるカイロスを中心に物語が展開される作品。。1戦ごとに戦場となる惑星は変わるようです。グラにしろカイロスにしろ、キャラデザは可愛らしく描かれていますが、それに反して殺伐とした残酷な描写が多く見受けられました。
グラことグラジオラスは魅力的な主人公でしたね。元々狩りをしていたことから、気配を読むことには優れていますが、それ以外はいたって普通の女の子。
ただ、メンタルはとても強い子です。理不尽すぎる理由で罪人にされたうえ、たった1人で見知らぬ惑星に落とされ、さらにとんでもない残酷な刑を課せられていながらも、決して心は挫けません。普通の少女の身で悪意や強大な敵を前にしながら、真っ直ぐ前を見据える姿はこれぞ主人公といった感じに見えました。そしてなにより、彼女の優しさと思いやりの心にふれると、応援せずにはいられなくなりますね。
カイロスはかわいくもあり、同時にかっこ良くもある子で、1戦目のグラのピンチに颯爽と登場したときは胸が熱くなりました。しかも、ただのロボットだと思っていたらそうでもなく、その正体を知ったときは驚かされました。彼がグラの武器になるようですが、武器というよりささえてくれるサポート役みたいな存在。このカイロスにも何かいろいろ複雑な背景がありそうです。
後半では協力して戦う他の罪人たちも登場し、中にはあと1勝で恩赦を得られる頼りになりそうな歴戦の英雄アキレアとも出会います。彼にとって最後となるかもしれない敵が現れますが、その戦いの結末は次巻以降になっているため、その結末は非情に気になってます。平民を人とも思っていない貴族連中の腐った性根からして、勝っても負けても悲惨な結末が待ち受けているのではないかと思ってしまい、アキレアが良い人なものだから余計に心配です。彼みたいな大人が今後もグラのそばにいてくれたらいいんですけどね。
グラの置かれている状況が開始冒頭から絶望的であり、恐らく今後も多くの苦難が彼女を襲うと思います。生き抜けば恩赦がもらえるとのことですが、そんなものが本当にあるのかも怪しく、グラの家族が今も本当に無事でいるのかも疑問なため、不安は全く拭えません。この地獄の先に待ち受けているのはさらなる地獄なのではと疑ってしまいますね。それでも陰鬱な気持ちにならなかったのは、グラの明るい笑顔と、彼女の希望になっているカイロスとのほのぼのしたやり取りがあるからでしょうね。こんな状況だからこそ、その光景はより輝いて見えました。
カイロスとはいったい何者なのか、剣闘刑の先には何が待っているのか、この裏には何がひそんでいるのか、そしてグラは家族と会えるのかなど、今後の展開が非常に気になるので、2巻以降も追ってみようと思います。
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わたしのカイロス
著者:からあげたろう
掲載:バンチコミックス
1巻発売日:2016年6月9日
貴族を傷つけた罪で罪人となり、砂と岩と鉄ばかりの惑星に落とされてしまった少女・グラジオラス。見せ物としての刑罰「剣闘刑」を課された彼女が生き残るためには、首輪のデバイスに従って戦場に赴き、対戦者と戦って勝つことのみ。負ければ死が待ち受ける刑罰だが、グラジオラスは決して逃げるわけにはいかなかった。生きて帰らなければ、自分だけではなく、家族まで処刑されてしまうことになっているから。絶望的な状況の中でグラジオラスは星の住人と出会い、彼に幸運の神「カイロス」の名をつける。戦闘力の低い少女にとって、このカイロスとの出会いは希望の光となるのだった。
貴族によって一方的に罪人へと落とされた主人公が、生き抜いて家族を助けるため、惑星をまたにかけて戦っていくSFファンタジーです。家族のために戦うグラと、そんな彼女を助けるカイロスを中心に物語が展開される作品。。1戦ごとに戦場となる惑星は変わるようです。グラにしろカイロスにしろ、キャラデザは可愛らしく描かれていますが、それに反して殺伐とした残酷な描写が多く見受けられました。
グラことグラジオラスは魅力的な主人公でしたね。元々狩りをしていたことから、気配を読むことには優れていますが、それ以外はいたって普通の女の子。
ただ、メンタルはとても強い子です。理不尽すぎる理由で罪人にされたうえ、たった1人で見知らぬ惑星に落とされ、さらにとんでもない残酷な刑を課せられていながらも、決して心は挫けません。普通の少女の身で悪意や強大な敵を前にしながら、真っ直ぐ前を見据える姿はこれぞ主人公といった感じに見えました。そしてなにより、彼女の優しさと思いやりの心にふれると、応援せずにはいられなくなりますね。
カイロスはかわいくもあり、同時にかっこ良くもある子で、1戦目のグラのピンチに颯爽と登場したときは胸が熱くなりました。しかも、ただのロボットだと思っていたらそうでもなく、その正体を知ったときは驚かされました。彼がグラの武器になるようですが、武器というよりささえてくれるサポート役みたいな存在。このカイロスにも何かいろいろ複雑な背景がありそうです。
後半では協力して戦う他の罪人たちも登場し、中にはあと1勝で恩赦を得られる頼りになりそうな歴戦の英雄アキレアとも出会います。彼にとって最後となるかもしれない敵が現れますが、その戦いの結末は次巻以降になっているため、その結末は非情に気になってます。平民を人とも思っていない貴族連中の腐った性根からして、勝っても負けても悲惨な結末が待ち受けているのではないかと思ってしまい、アキレアが良い人なものだから余計に心配です。彼みたいな大人が今後もグラのそばにいてくれたらいいんですけどね。
グラの置かれている状況が開始冒頭から絶望的であり、恐らく今後も多くの苦難が彼女を襲うと思います。生き抜けば恩赦がもらえるとのことですが、そんなものが本当にあるのかも怪しく、グラの家族が今も本当に無事でいるのかも疑問なため、不安は全く拭えません。この地獄の先に待ち受けているのはさらなる地獄なのではと疑ってしまいますね。それでも陰鬱な気持ちにならなかったのは、グラの明るい笑顔と、彼女の希望になっているカイロスとのほのぼのしたやり取りがあるからでしょうね。こんな状況だからこそ、その光景はより輝いて見えました。
カイロスとはいったい何者なのか、剣闘刑の先には何が待っているのか、この裏には何がひそんでいるのか、そしてグラは家族と会えるのかなど、今後の展開が非常に気になるので、2巻以降も追ってみようと思います。
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