漫画『転生したらスライムだった件』1巻の感想とあらすじ: ハネ吉のマンガ生活～おすすめマンガ感想紹介～

2016年08月04日

漫画『転生したらスライムだった件』1巻の感想とあらすじ

『転生したらスライムだった件』1巻の感想。

転生したらスライムだった件
原作：伏瀬　漫画：川上泰樹
掲載：シリウスKC
1巻発売日：2015年10月30日　既刊2巻

後輩を庇って通り魔に刺されてしまったサラリーマン男性。「PC頼んだぜ(データ消去)」と後輩に言い残し、人生の幕を降ろす・・・・・・はずだったのだが、頭の中に何者かの声が聞こえ、意識もいつまでたっても薄れることなくはっきりしていた。
体は動かせるのに手足の感覚はなく、食べようとした植物はなぜか融かしてしまう。「植物を分解・吸収」、「流動的でぷよぷよしたボディ」、そこから彼が辿り着いた結論は、異世界でスライムに転生。
吸収した相手の能力を奪う「捕食者」、世界の理を知る「大賢者」のスキルを携え、スライム「リムル」の異世界での大冒険が始まった。

「小説家になろう」に投稿された小説のコミカライズ作品。原作は未読での感想です。タイトルの通りサラリーマンだった男が異世界でスライムに転生した件について語られてます。俺TUEEE系は嫌いではないけど積極的に読むほど好みというわけではなかったのですが、この作品は普通に楽しむことができました。
本作の無双している主人公は常識と分別を持ち合わせている人物(?)で、嫌味がないところは好感持てましたね。人間のような眉毛だけはついてますけどそれ以外はまんまスライム。中身はおっさんでも可愛かったです。1巻冒頭で人の形態に変化している姿も描かれていたので、いつかそれを可能にする能力を得ることになりそうです。ただ、個人的にはスライム形態のままでいてくれた方が良いと思ってます。

リムルが転生した世界には人間だけでなく、ドワーフ、エルフ、ゴブリンなどの亜人種や、多くのモンスターが生息し、さらに世界には4頭だけ竜種も存在しています。あと、会話でふれられていただけでしたが、魔王軍という組織も存在しているようなので、当然魔王様もいそうですね。まさにファンタジーの世界観。

主人公の強さがあまりにも規格外な強さを誇るため、戦闘ではたいした苦労も危機感もありませんでした。分からないことは全部スキル「大賢者」が完璧な解答を導き出し、「捕食者」によって倒したモンスターのスキルを使用することもできるようになります。チートスキルでさくっと倒してさくっと吸収してさくっと強くなるを繰り返し、上限なく成長し続けるリムル。単純な戦闘力だけではなく、かなり高ランクの回復薬まで体内で精製することができるという隙の無さ。こんなのが敵として現れたら悪夢どころの話じゃないでしょうね。あと、綺麗なお姉ちゃんが好きみたいです。

RPGゲームなどでは最弱のザコキャラ扱いされているスライムが、最強と称しても差し支えない力を携え、どんな敵に対しても無双する姿は痛快で面白いです。次はどんなスキルを覚えるのか、どれだけ強くなるのかなど、スライムリムルの成長から目が離せません。配下もできたことで今後は集落も拡大していくと思われるので、この世界でどこまで強大な勢力になっていくのか、どれほど影響を及ぼす存在になっていくのかなど、お楽しみ要素は盛り沢山。
話は分かりやすいので深く考える必要なく気楽にすらすらと読める作品です。最後に少し小説もついているので、そちらでも楽しめます。
世界観の謎、これから人間や多種族たちとどう接していくのか、気になるポイントは沢山あるので続きも読んでいこうと思います。