ハネ吉のマンガ生活〜おすすめマンガ感想紹介〜

『ねこったけ！』1巻の感想。


ねこったけ！
著者：灘谷航
掲載：少年サンデーコミックス
1巻発売日：2014年3月18日 既刊2巻

いたって普通の女子高生・山田小春には、最近気になっている人がいた。それは、通学路でよく見かけるクラスメートの富士健祐。彼は毎朝登校前にどこかへ寄り道すると、キョロキョロ辺りを見回すなど、怪しい挙動を繰り返している。好奇心にかられた小春は彼の後を付けてみると、なんといきなり塀をよじ登って他人の家を覗き込み、あろうことかスマホで撮影しながら嬉々として何かをノートにメモしていた。
小春はさすがに見過ごすことができず、彼からスマホを没収したのだが、画面に保存されていたのは猫画像ばかりなうえ、ノートにもびっしり猫情報が記されていた。事情を聞くと、ある理由から大好きな猫が家では飼えないため、毎朝猫を見つけては観察し、その愛らしさに癒されていたのだということ。その後、富士は自身の運命さえも変える人物と出会うことになるが・・・。

表紙に描かれている猫のイラストの愛らしさに心奪われました。ヒゲの感じとかとても良い感じです。中身はちょっと予想と違って「あれ？」って小首を傾げてしまいましたが、まあ猫が可愛かったことは確かです。

表紙から受ける印象では、ほのぼの雰囲気の猫漫画だと思っていたのですが、猫はともかく登場する人間たちがクセの強い変人ばかり。
メインキャラは猫が好き過ぎて奇行に走る高校生の富士くん。ヒロイン(?)らしい平凡な女子高生・小春。ネコマスターの根古屋さんの3人です。
猫拳道(びょうけんどう)を使うネコマスターの根古屋さんがバトルアクションを始めたときにはちょっと驚きましたが、猫独自の可愛い仕草は丁寧に描かれているので、コメディ色強めの猫づくし漫画だと思えば結構楽しめました。

猫の絵はあまりデフォルメされることなくリアル寄りの姿で描かれています。全体的にコメディ色強い内容ではありますが、感動できるエピソードも挟まれていて、なにより猫への愛は強烈に伝わってくる作品。
猫にあまり馴染みない人はその生態や仕草を知ることができ、猫に懐いてもらえるにはどうすばいいのかも熱く語られています。そして、様々な種類の猫がてんこ盛りなので、それだけでも猫好きにとっては良い漫画だと思います。
最近猫漫画が増えていますが、他の作品とは異なる面白さがあり、とても満足させてもらえました。表紙からは想像し辛い内容ですので、そこだけは注意が必要です。

【eBookJapan】ねこったけ！　（1）
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