2017年10月17日
漫画『ぶんぐりころころ』1巻の感想とあらすじ 女子高生が愛と笑いで文房具を紹介していくコメディマンガ
『ぶんぐりころころ』1巻の感想。
ぶんぐりころころ
著者:安藤 正基
掲載:マンガボックス
1巻発売日:2017年6月9日
デジタルメディアの発達目覚しい現代において、これまで学生たちの欠かせないパートナーであった文房具は、少しずつその鳴りを潜めつつあった。
とある町にある「かきごこち文具店」を切り盛りしている女子高生の柿心地さらら(かきごこち さらら)。大企業・先端(さきばし)カンパニーによる最新鋭テクノロジーを用いた「先端ランド」建設のため、御曹司であるテクノによって立ち退きを迫られていた。しかし、毎日毎日しつこく立ち退き同意書を持参して店を訪れてくるテクノに対し、進化したアイデア文房具の魅力でさらりと撃退していくさらら。
デジタル全盛期であっても進化の歩みを止めない文房具たち。文房具をこよなく愛するさららと、デジタルの申し子であるテクノの2人が、驚きと魅力に溢れる文房具の世界を案内していく。
町の文房具店を切り盛りしている女子高生が、立ち退きを迫る大企業の御曹司に対し、進化した様々なアイデア文房具の力を借りて撃退していく物語。
文房具JKコメディ。帯での謳い文句は「フリクションボール、ハリナックス、MONO消しゴム・・・・・・。さららちゃんは文房具を愛しすぎる。」「ひたすら笑った後は文房具が欲しくなるスゴイ漫画!!!!!!」。
作者は名古屋のご当地4コマ漫画『八十亀ちゃんかんさつにっき』の漫画家・安藤正基(あんどう まさき)先生。
なんか、ここ1、2年で文房具を題材に扱った作品がいきなり数を増やしてきたように思えます。『文具少女ののの』や『文野さんの文具な日常』、『きまじめ姫と文房具王子』に『文具を買うなら異世界で!』など、何やら新しい作品が続々登場しています。
ここ数年文房具の人気が再燃していますし、アナログ手帳に関しては外国人も不思議に思うぐらい日本では根強い人気を誇っていますから、そこまで不思議なことでもないんですけどね。
テレビの特集なんかを観たり、実際文房具を見に行ったら分かるんですけど、最近の文房具は便利なうえに遊び心もあるから本当に面白い。それに、今がデジタルに溢れ過ぎてる時代だからこそのアナログ回帰的なところもあるかもしれません。
さて、本日紹介させていただく一冊『ぶんぐりころころ』も、そんな文房具をメインの題材として扱った作品になってます。
まずは内容をざっくり説明。店を切り盛りしている文房具マニアの女子高生が、立ち退きを迫るお間抜けな金持ち御曹司を撃退していく中で、数々の面白くて便利な文房具を紹介していくお話。
文房具がテーマのコメディ漫画です。「ステマかな?」と勘ぐりそうになりますけど、巻末のコメントによると作者さんのシュミとのこと。バイト先で取り扱っていた文房具を漫画にしたらどうかと考え、試しに実際存在する商品の話を勝手に描いて担当に送ったら連載が決まったそうです。もちろんメーカーの許可は取ったうえでの連載開始。
主人公は文房具をこよなく愛する女子高生の柿心地さらら(かきごこち さらら)。家族未登場ですけど実家は「かきごこち文房具店」という小さなお店を営み、さららも学校が終わると店で毎日働いています(いつも1人)。腕力はゴリラ並だけど周囲が引くほどの運痴。あと、絶叫アトラクションが苦手の様子。ちょっとぽっちゃり体型。
現在、そのお店の裏で大企業「先端カンパニー」による遊園地が建設中。文房具店の敷地もその計画に入っているため、御曹司である先端テクノ(さきばし てくの)がしつこく立ち退きを迫って来るも、さららにその意思はないとのこと。
そんで、なかなかやり手のさららは進化した文房具の能力を用い、かなり抜けてるテクノさんをおちょくりながら撃退していくというのがお決まりの流れ。
この作品の最たる特徴としましては、実際に販売されている文房具を1エピソードにひとつ紹介しているところですね。例えば・・・
消えるボールペンこと「フリクション」
針なしステープラー(ホチキス)の「ハリナックス」
豊富な種類を誇る超ロングセラー商品「MONO消しゴム」
イケメンが代弁してくれてるように見える付箋「イケメン付箋」
根元から刃先までどこでもサクサク切れるハサミ「フィットカットカーブ」
など・・・。
各商品の特徴と魅力をしっかり押さえたうえで、そこに笑いを交えて楽しく愛の篭った紹介をされています。各エピソードごとに「かきごこちしんぶん(仮)」という登場文房具の紹介ページもあり、そこには協力されているメーカーの広報担当さんのコメントも記載。
キャラ同士のやりとりはコントみたいで面白い。主人公のさららもムチムチしててすごく可愛い子なんですけど、それに負けないぐらいチョロくて抜けてるテクノさんがとっても良いキャラ。
さららが紹介する文房具の効果を目にするたびに、やりすぎなくらいオーバーなリアクションで驚愕し、毎回あっさりやりこめられてしまうという可愛い奴。すぐ表情に出てしまうため駆け引きとかは出来そうに無く、ひとりの人間としては面白いとはいえ、これで将来企業を背負って立つのかと考えると不安しかないですね。
他の登場人物も基本的にどこかしらおかしな特徴を持つキャラばかり。そんな彼女たちがイジりイジられながら、コミカルなやりとりで面白おかしく文房具を大袈裟に紹介していきます。
てな感じで、愉快なキャラクターたちが、愛と笑いとオーバーリアクションで文房具を紹介していくコメディ漫画『ぶんぐりころころ』1巻の紹介でした。
コミカルな内容でギャグのテンポも良く、ページ数も多くないので肩の力抜いて気楽に読める漫画。全体的に大袈裟でしたけど、楽しみながら文房具の特徴を知ることができたのは良かったです。『だがしかし』が好きな人なら楽しめるのではないかと。ムチムチさららのお色気シーンも少しありますので、その辺りは男性読者には嬉しいサービスなのではないかと・・・。
1巻で登場した文具は定番や人気商品ばかりだったので、2巻以降はそれも押さえたうえで、あまり知られていない面白アイデア文具も紹介してもらえたら嬉しいですね。文房具紹介漫画としてもコメディ漫画としても、今後一層の活躍に期待しています。
【eBookJapan】 ぶんぐりころころ
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ぶんぐりころころ
著者:安藤 正基
掲載:マンガボックス
1巻発売日:2017年6月9日
あらすじ・概要
デジタルメディアの発達目覚しい現代において、これまで学生たちの欠かせないパートナーであった文房具は、少しずつその鳴りを潜めつつあった。
とある町にある「かきごこち文具店」を切り盛りしている女子高生の柿心地さらら(かきごこち さらら)。大企業・先端(さきばし)カンパニーによる最新鋭テクノロジーを用いた「先端ランド」建設のため、御曹司であるテクノによって立ち退きを迫られていた。しかし、毎日毎日しつこく立ち退き同意書を持参して店を訪れてくるテクノに対し、進化したアイデア文房具の魅力でさらりと撃退していくさらら。
デジタル全盛期であっても進化の歩みを止めない文房具たち。文房具をこよなく愛するさららと、デジタルの申し子であるテクノの2人が、驚きと魅力に溢れる文房具の世界を案内していく。
町の文房具店を切り盛りしている女子高生が、立ち退きを迫る大企業の御曹司に対し、進化した様々なアイデア文房具の力を借りて撃退していく物語。
文房具JKコメディ。帯での謳い文句は「フリクションボール、ハリナックス、MONO消しゴム・・・・・・。さららちゃんは文房具を愛しすぎる。」「ひたすら笑った後は文房具が欲しくなるスゴイ漫画!!!!!!」。
作者は名古屋のご当地4コマ漫画『八十亀ちゃんかんさつにっき』の漫画家・安藤正基(あんどう まさき)先生。
感想
なんか、ここ1、2年で文房具を題材に扱った作品がいきなり数を増やしてきたように思えます。『文具少女ののの』や『文野さんの文具な日常』、『きまじめ姫と文房具王子』に『文具を買うなら異世界で!』など、何やら新しい作品が続々登場しています。
ここ数年文房具の人気が再燃していますし、アナログ手帳に関しては外国人も不思議に思うぐらい日本では根強い人気を誇っていますから、そこまで不思議なことでもないんですけどね。
テレビの特集なんかを観たり、実際文房具を見に行ったら分かるんですけど、最近の文房具は便利なうえに遊び心もあるから本当に面白い。それに、今がデジタルに溢れ過ぎてる時代だからこそのアナログ回帰的なところもあるかもしれません。
さて、本日紹介させていただく一冊『ぶんぐりころころ』も、そんな文房具をメインの題材として扱った作品になってます。
まずは内容をざっくり説明。店を切り盛りしている文房具マニアの女子高生が、立ち退きを迫るお間抜けな金持ち御曹司を撃退していく中で、数々の面白くて便利な文房具を紹介していくお話。
文房具がテーマのコメディ漫画です。「ステマかな?」と勘ぐりそうになりますけど、巻末のコメントによると作者さんのシュミとのこと。バイト先で取り扱っていた文房具を漫画にしたらどうかと考え、試しに実際存在する商品の話を勝手に描いて担当に送ったら連載が決まったそうです。もちろんメーカーの許可は取ったうえでの連載開始。
主人公は文房具をこよなく愛する女子高生の柿心地さらら(かきごこち さらら)。家族未登場ですけど実家は「かきごこち文房具店」という小さなお店を営み、さららも学校が終わると店で毎日働いています(いつも1人)。腕力はゴリラ並だけど周囲が引くほどの運痴。あと、絶叫アトラクションが苦手の様子。ちょっとぽっちゃり体型。
現在、そのお店の裏で大企業「先端カンパニー」による遊園地が建設中。文房具店の敷地もその計画に入っているため、御曹司である先端テクノ(さきばし てくの)がしつこく立ち退きを迫って来るも、さららにその意思はないとのこと。
そんで、なかなかやり手のさららは進化した文房具の能力を用い、かなり抜けてるテクノさんをおちょくりながら撃退していくというのがお決まりの流れ。
この作品の最たる特徴としましては、実際に販売されている文房具を1エピソードにひとつ紹介しているところですね。例えば・・・
消えるボールペンこと「フリクション」
針なしステープラー(ホチキス)の「ハリナックス」
豊富な種類を誇る超ロングセラー商品「MONO消しゴム」
イケメンが代弁してくれてるように見える付箋「イケメン付箋」
根元から刃先までどこでもサクサク切れるハサミ「フィットカットカーブ」
など・・・。
各商品の特徴と魅力をしっかり押さえたうえで、そこに笑いを交えて楽しく愛の篭った紹介をされています。各エピソードごとに「かきごこちしんぶん(仮)」という登場文房具の紹介ページもあり、そこには協力されているメーカーの広報担当さんのコメントも記載。
キャラ同士のやりとりはコントみたいで面白い。主人公のさららもムチムチしててすごく可愛い子なんですけど、それに負けないぐらいチョロくて抜けてるテクノさんがとっても良いキャラ。
さららが紹介する文房具の効果を目にするたびに、やりすぎなくらいオーバーなリアクションで驚愕し、毎回あっさりやりこめられてしまうという可愛い奴。すぐ表情に出てしまうため駆け引きとかは出来そうに無く、ひとりの人間としては面白いとはいえ、これで将来企業を背負って立つのかと考えると不安しかないですね。
他の登場人物も基本的にどこかしらおかしな特徴を持つキャラばかり。そんな彼女たちがイジりイジられながら、コミカルなやりとりで面白おかしく文房具を大袈裟に紹介していきます。
てな感じで、愉快なキャラクターたちが、愛と笑いとオーバーリアクションで文房具を紹介していくコメディ漫画『ぶんぐりころころ』1巻の紹介でした。
コミカルな内容でギャグのテンポも良く、ページ数も多くないので肩の力抜いて気楽に読める漫画。全体的に大袈裟でしたけど、楽しみながら文房具の特徴を知ることができたのは良かったです。『だがしかし』が好きな人なら楽しめるのではないかと。ムチムチさららのお色気シーンも少しありますので、その辺りは男性読者には嬉しいサービスなのではないかと・・・。
1巻で登場した文具は定番や人気商品ばかりだったので、2巻以降はそれも押さえたうえで、あまり知られていない面白アイデア文具も紹介してもらえたら嬉しいですね。文房具紹介漫画としてもコメディ漫画としても、今後一層の活躍に期待しています。
ぶんぐりころころ(1) (KCデラックス 週刊少年マガジン) | ||||
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