2017年07月14日
漫画『青のフラッグ』1巻の感想とあらすじ
『青のフラッグ』1巻の感想。
青のフラッグ
著者:KAITO
掲載:ジャンプ+
1巻発売日:2017年4月4日
この春、高校3年生になった少年・一ノ瀬太一(いちのせ たいち)。あまり目立たない平凡な高校生である太一は、クラス替えを期に小学校からの幼馴染で人気者の男子生徒・三田桃真(みた とうま)と、いつからか苦手意識を持っていた女子生徒・空勢二葉(くぜ ふたば)のふとりと同じクラスになる。
ある日、帰りに立ち寄った本屋で空勢さんとバッタリ出会った太一は、彼女から突然相談を持ちかけられ、桃真への恋心を打ち明けられることに。自分と重ねていたどんくさくて引っ込み思案の空勢さんが、恋をしたことで一生懸命変わろうとしている姿を目の当たりにし、協力することを決めた太一は・・・。
高校3年、誰もが進路や受験に悩み、広がる未来へ向かって忙しなく動き出すこの時期に、3人の少年少女たちは同じクラスになってしまった。人生は選択の連続、「親友か」、「恋人か」、少年の選ぶ未来は――。
高校生活最後の年に同じクラスで出会った少年少女たちが、胸に抱く純粋で複雑な想いを絡め合うなかで織り成す、甘酸っぱくも切なくてもどかしい恋愛模様を描いた物語。
高校生の恋愛と友情と青春を描いた"純"愛物語。帯の謳い文句は「甘く、切なく、そして苦しい。恋愛と青春のすべてがここに。」。「ジャンプ+」で2017年2月1日から連載開始。
作者は『クロス・マネジ』や『バディストライク』で知られる漫画家・KAITO先生。
さて、みなさんの青春時代はどんな様子だったでしょうか。もちろん、何歳になっても常に今この時が青春だという人もおられるでしょうが、私の場合「青春」という言葉から思いを馳せるのは主に高校や大学。まあ、色鮮やかで爽やかな甘酸っぱい青春とまではとても言えませんけどね。友人とバカなことをやったり部活動に打ち込んでいた時代でして、しょうもないですけど今はちょっと懐かしい。
そして、読んでるとそんな懐かしい気持ちに浸れたり、「こんな青春送ってみたかったなぁ」とちょっと羨ましい気持ちにさせられたり、登場人物を通して経験出来なかった爽やかな日々を追体験できるのが「青春漫画」。スポーツや恋愛など様々な題材をもとに描かれ、甘くて爽やかに、ときに切なくも苦しい青春を描いているジャンルです。
今回紹介させていただく『青のフラッグ』が、まさにそんな青春を感じさせてくれる漫画。Twitter等で話題になっていた作品でして、私もそこから知って試しに読んでみた漫画です。
高校3年生という、進路や受験など、人生の岐路とも言える何かと忙しい時期での話。あまりぱっとしない平凡で地味な男子高校生・一ノ瀬太一は、高3のクラス替えを期に人気者の幼馴染・三田桃真と、苦手に思っていた大人しい女子生徒・空勢二葉と同じクラスになります。ある日、二葉のトーマへの想いを知った太一はその恋を応援することになったのですが、協力してるうちに彼女に対して恋愛感情を抱いてしまうことに。
恋愛を扱ってもラブコメ要素が大きいジャンプでは珍しい純粋な恋愛青春ストーリー。ただ、話の流れは王道でも、少年漫画で扱うには難しそうな恋の形を見せそうなキャラも?
とても甘酸っぱい。でも、なかなか重なり合わない一方通行の矢印がちょっと切ない恋愛模様。皆がみんな幸せになることは難しそうですが、どのキャラも良い子ばかりなので応援せずにはいられません。
主な登場人物は4人の高校生。
地味であまり目立つことをしない「タイちゃん」の愛称で呼ばれる平凡な少年・一ノ瀬太一。
イケメン・運動神経抜群・人当たりも良いスクールカースト頂点の人気者で太一の幼馴染・三田桃真。
太一が自分と重ねて苦手意識を持っている大人しくてどんくさいハムスター系少女・空勢二葉。
二葉の友人でスラっとしたスタイルを持つカッコイイ系美少女・伊達真澄(いたち ますみ)。
桃真に恋心を寄せる二葉。応援していた二葉の一生懸命な姿に恋愛感情を抱き始めた太一。これだけ見ると、恋愛漫画でよく目にする三角関係の相関図を思い描いてしまうところですが、これはそんな単純な話ではなさそうです。
今後のキーになるであろうと思っていた桃真の恋の矢印が指す相手は、・・・・・・なんと「太一」。はっきり「好き」と言った描写があるわけではないのですが、その可能性はほぼ100%に近いかと思われます。つまり同性愛者だったわけです。
しかも、この荒れ狂う恋愛の渦には入ってこないのかなと思われていた伊達さんが、どうやら桃真同様同性の二葉に想いを寄せているようで、事態はどんどんややこしいことに。
単純な三角関係かと思っていたら、矢印が一方通行の綺麗な三角関係に変貌し、さらにピースが一つ加わったことでとても綺麗な四角関係が完成されました。
下手すると多くの読者が離れてしまい、残るのは一部の層のみにもなりかねないBLGL設定や展開を、やり過ぎない調度良いさじ加減で調整していて、巧みな心理描写と感情表現で自然に溶け込ませているので、少年漫画の読者であっても嫌悪感なく受け入れることができると思います。
というより、作者さんの見せ方が上手いのでどう持っていくのかがとても気になりますね。
ということで、「ハァ・・・・・青春だなぁ」なんて思わされてしまう漫画『青のフラッグ』1巻の紹介でした。話題になるのも納得のびっくり展開と面白さ。
BL・GLと聞くと変な先入観を持ってしまうかもしれませんが、青春恋愛ストーリーとしては大変良くできている内容で、読めば続きと結末が非常に気になってしまう作品。何よりハムスター二葉が頑張り屋の良い子過ぎるキャラで、目の前にいたら思わず抱きしめてしまうかもしれない可愛い子。
甘く、切なく、苦しい。まさに青春を描いた心の琴線に訴えかけてくる作品。最高に面白かったです。
【eBookJapan】 青のフラッグ
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青のフラッグ
著者:KAITO
掲載:ジャンプ+
1巻発売日:2017年4月4日
あらすじ・概要
この春、高校3年生になった少年・一ノ瀬太一(いちのせ たいち)。あまり目立たない平凡な高校生である太一は、クラス替えを期に小学校からの幼馴染で人気者の男子生徒・三田桃真(みた とうま)と、いつからか苦手意識を持っていた女子生徒・空勢二葉(くぜ ふたば)のふとりと同じクラスになる。
ある日、帰りに立ち寄った本屋で空勢さんとバッタリ出会った太一は、彼女から突然相談を持ちかけられ、桃真への恋心を打ち明けられることに。自分と重ねていたどんくさくて引っ込み思案の空勢さんが、恋をしたことで一生懸命変わろうとしている姿を目の当たりにし、協力することを決めた太一は・・・。
高校3年、誰もが進路や受験に悩み、広がる未来へ向かって忙しなく動き出すこの時期に、3人の少年少女たちは同じクラスになってしまった。人生は選択の連続、「親友か」、「恋人か」、少年の選ぶ未来は――。
高校生活最後の年に同じクラスで出会った少年少女たちが、胸に抱く純粋で複雑な想いを絡め合うなかで織り成す、甘酸っぱくも切なくてもどかしい恋愛模様を描いた物語。
高校生の恋愛と友情と青春を描いた"純"愛物語。帯の謳い文句は「甘く、切なく、そして苦しい。恋愛と青春のすべてがここに。」。「ジャンプ+」で2017年2月1日から連載開始。
作者は『クロス・マネジ』や『バディストライク』で知られる漫画家・KAITO先生。
感想
さて、みなさんの青春時代はどんな様子だったでしょうか。もちろん、何歳になっても常に今この時が青春だという人もおられるでしょうが、私の場合「青春」という言葉から思いを馳せるのは主に高校や大学。まあ、色鮮やかで爽やかな甘酸っぱい青春とまではとても言えませんけどね。友人とバカなことをやったり部活動に打ち込んでいた時代でして、しょうもないですけど今はちょっと懐かしい。
そして、読んでるとそんな懐かしい気持ちに浸れたり、「こんな青春送ってみたかったなぁ」とちょっと羨ましい気持ちにさせられたり、登場人物を通して経験出来なかった爽やかな日々を追体験できるのが「青春漫画」。スポーツや恋愛など様々な題材をもとに描かれ、甘くて爽やかに、ときに切なくも苦しい青春を描いているジャンルです。
今回紹介させていただく『青のフラッグ』が、まさにそんな青春を感じさせてくれる漫画。Twitter等で話題になっていた作品でして、私もそこから知って試しに読んでみた漫画です。
高校3年生という、進路や受験など、人生の岐路とも言える何かと忙しい時期での話。あまりぱっとしない平凡で地味な男子高校生・一ノ瀬太一は、高3のクラス替えを期に人気者の幼馴染・三田桃真と、苦手に思っていた大人しい女子生徒・空勢二葉と同じクラスになります。ある日、二葉のトーマへの想いを知った太一はその恋を応援することになったのですが、協力してるうちに彼女に対して恋愛感情を抱いてしまうことに。
恋愛を扱ってもラブコメ要素が大きいジャンプでは珍しい純粋な恋愛青春ストーリー。ただ、話の流れは王道でも、少年漫画で扱うには難しそうな恋の形を見せそうなキャラも?
とても甘酸っぱい。でも、なかなか重なり合わない一方通行の矢印がちょっと切ない恋愛模様。皆がみんな幸せになることは難しそうですが、どのキャラも良い子ばかりなので応援せずにはいられません。
主な登場人物は4人の高校生。
地味であまり目立つことをしない「タイちゃん」の愛称で呼ばれる平凡な少年・一ノ瀬太一。
イケメン・運動神経抜群・人当たりも良いスクールカースト頂点の人気者で太一の幼馴染・三田桃真。
太一が自分と重ねて苦手意識を持っている大人しくてどんくさいハムスター系少女・空勢二葉。
二葉の友人でスラっとしたスタイルを持つカッコイイ系美少女・伊達真澄(いたち ますみ)。
桃真に恋心を寄せる二葉。応援していた二葉の一生懸命な姿に恋愛感情を抱き始めた太一。これだけ見ると、恋愛漫画でよく目にする三角関係の相関図を思い描いてしまうところですが、これはそんな単純な話ではなさそうです。
今後のキーになるであろうと思っていた桃真の恋の矢印が指す相手は、・・・・・・なんと「太一」。はっきり「好き」と言った描写があるわけではないのですが、その可能性はほぼ100%に近いかと思われます。つまり同性愛者だったわけです。
しかも、この荒れ狂う恋愛の渦には入ってこないのかなと思われていた伊達さんが、どうやら桃真同様同性の二葉に想いを寄せているようで、事態はどんどんややこしいことに。
単純な三角関係かと思っていたら、矢印が一方通行の綺麗な三角関係に変貌し、さらにピースが一つ加わったことでとても綺麗な四角関係が完成されました。
下手すると多くの読者が離れてしまい、残るのは一部の層のみにもなりかねないBLGL設定や展開を、やり過ぎない調度良いさじ加減で調整していて、巧みな心理描写と感情表現で自然に溶け込ませているので、少年漫画の読者であっても嫌悪感なく受け入れることができると思います。
というより、作者さんの見せ方が上手いのでどう持っていくのかがとても気になりますね。
ということで、「ハァ・・・・・青春だなぁ」なんて思わされてしまう漫画『青のフラッグ』1巻の紹介でした。話題になるのも納得のびっくり展開と面白さ。
BL・GLと聞くと変な先入観を持ってしまうかもしれませんが、青春恋愛ストーリーとしては大変良くできている内容で、読めば続きと結末が非常に気になってしまう作品。何よりハムスター二葉が頑張り屋の良い子過ぎるキャラで、目の前にいたら思わず抱きしめてしまうかもしれない可愛い子。
甘く、切なく、苦しい。まさに青春を描いた心の琴線に訴えかけてくる作品。最高に面白かったです。
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