アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2017年05月08日

漫画『龍狼伝』1巻の感想とあらすじ

『龍狼伝』1巻の感想。


龍狼伝
著者:山原義人
掲載:月刊少年マガジン
1巻発売日:1993年12月13日

修学旅行で中国へ行くことになった中学生の天地志狼と泉真澄。飛行機でクラスメイトたちと目的地へ向かう最中、突如積乱雲から現れた竜に飲み込まれ、見知らぬ戦乱の地へ連れ去られてしまった。志狼たちが降り立った地は現代よりも遥か昔、西暦207年の荊州・新野、群雄ひしめく“三国志”の時代だった。
戦の只中に放り出された志狼と真澄は、曹操軍の兵に敵の妖術使いだと勘違いされて危機に陥るも、その場にいた女兵士の蓮花(れんふぁ)と、駆けつけてきた劉備軍の面々によって命を救われる。
竜と共に現れたことで「竜の子」と広く知られるようになった2人は、漢の人々から神聖視されることになり、否応なく戦乱と陰謀の渦に巻き込まれていく。

三国志の時代へタイムスリップしてしまった中学生の少年と少女が、「竜の子」と人々から崇められたことで戦乱の渦に巻き込まれていき、この過酷な世界で知恵を振り絞り、修練を積み、生き抜くために成長する姿と巨大な敵との戦いを描いた物語。
『三国志演義』を題材にした歴史スペクタクル・ロマン大作。題材は『三国志演義』を扱っていますけどストーリーは完全オリジナルです。これまでに発行されているのは、『龍狼伝』全37巻、『龍狼伝 中原繚乱編』全17巻、そして現在連載中の『龍狼伝 王霸立国編』既刊1巻。
24年前に連載が始まった現在も連載中の長編作品。新作もいいけどちょっと古い作品も読みたいなと思い、全部読むにはかなり体力必要だなと少し躊躇しましたが、試しに読んでみました。1巻の感想カテゴリに入れてますけど5巻まで読んだ感想です。

『三国志』は日本でも昔から高い人気を誇ってきたことから、漫画や小説、映画にドラマ、それにゲームなど、様々な媒体でよく取り上げられてきた1つのジャンルとして確立していると思います。漫画ひとつとっても、長編モノ、ファンタジー、コメディ、4コマなど、その種類は多岐に及んでいます。
作者・横山光輝さんの今尚多くのファンを持つ『三国志』をはじめ、曹操を主人公に据えた『蒼天航路』、倭人の主人公が劉備と入れ替わる『覇-LORD-』、さらに『まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん』のようなギャグ漫画までありますね。私は、諸葛孔明の妻・黄月英(こう げつえい)を主人公にした『孔明のヨメ。』が結構お気に入りの漫画。
『龍狼伝』も三国志を題材にした作品ですが、三国志の時代へタイムスリップした日本の中学生が英雄になって無双する話で、三国志作品の中でも異色といえる内容になってます。

この『龍狼伝』は「三国志」を題材にした作品ですが、史実に忠実な歴史モノというわけではありません。主人公も三国志時代に活躍した劉備や曹操などの英雄たちではなく、現代からタイムスリップしてきた中学生。タイムスリップ以外にも竜や仙人が登場し、常人を遥かに超える力や能力を宿した者まで多く現れ、「一騎当千」を言葉のままに実際体現しそうな武将までちらほら見受けられるなど、歴史モノであってもファンタジー要素がかなり強めの設定になってます。
もちろん趙雲や関羽などのお馴染みの武将たちも多く登場し、忠実ではないと言っても大まかな流れは史実に記されている有名な出来事をなぞらえてストーリーは展開されていきます。突っ込みどころは多々ありますけど軽い内容というわけではなく、微グロの凄惨なシーンが多くあるなど作品の雰囲気は結構真面目で、軽すぎず重すぎず良い塩梅のバランスで描かれていると思います。

主人公は現代で中学生だった少年・天地志狼。頭の回転が非常に速く、要点を掴むことも上手い少年で、全体の中から必要なものだけを導き出す天才的な直観力の持ち主。竜と共に現れたことから「竜の子」と人々から神聖視され、さらに劉備の元で軍師として活躍したことで「竜の軍師」と呼ばれるようになりました。ムダを省き必要なモノを掴む直観力が発揮されるのは軍師としてだけではなく、武においても関羽がほれ込むほどの天分を覗かせています。重症を負った身で崖から落ちたときに仙人・左慈と出会い、そこで仙道を学んで「雲体風身」という気を操る術を修得。軍師としても武将としても他の英雄たちと比肩しうる成長を遂げていきますが、元々の性格が能天気なので普段の姿からは威厳も風格も感じられませんね。
ヒロインは志狼と一緒にタイムスリップした幼馴染の少女・泉真澄。現代にいたときは中学一の才女でしたが、歴史はそれほど詳しくないようです。志狼と同様に「竜の子」と扱われ、「竜娘々(ろんにゃんにゃん)」「竜を呼ぶ巫女」などと呼ばれながら人々から崇められています。
あと、蓮花(れんふぁ)という劉備軍にいる少女が準ヒロイン的なポジションにいるような気もしますが、どうなんでしょう。

劉備が劉表のもとに身を寄せていた時期から物語は始まり、その後も大筋は史実通りに進んでいくわけですが、別の時代から来訪した異分子の志狼と真澄が干渉したことで、次第に本来の歴史とズレが生じ始めます。志狼は苦しみながらも歴史通りに修正しようとするも、人間どうしたって割り切れない見過ごせない部分があることから、歴史の狂いを修正することも止めることも出来なくなっていきますね。タイムスリップものでよくみる世界の修正力といったものは働いていませんので、簡単とは言いませんけど変えようと思えば変えられる世界なんだと思います。
志狼たち以外にもこの世界には少し異質な雰囲気を感じさせる部分がありまして、それが恐らく最大の敵になると思われる「司馬懿仲達」。「死せる孔明生ける仲達を走らせる」で有名なあの方。曹操の配下でいた時分はまだそれほど表立って活躍することはなかったと思うんですが、纏う空気は完全にラスボスでどうも得体が知れない人物です。本当に司馬懿なのかも少し怪しい・・・。

リアル重視の三国志作品も好きですけど、こういった少しぶっとんだ設定で魅せる三国志も面白いですね。内容は少年漫画らしい展開でありながら、画風はどちらかというと大人向けだったと思います。画力が高いので1巻から戦闘はかなり迫力があり、見応えも十分。
ここまでの展開と設定などを踏まえて予想すると、今後はどんどん史実から離れたストーリーになりそうですね。なので、歴史漫画ではなくファンタジー漫画として読んだ方がいいかもしれません。何に期待して読むのかでも変わりますが、三国志にどっぷりハマってる人よりも軽く触れてる人の方が楽しめそうですね。あと、主人公が無双する作品が好きな人にもうってつけだと思います。
私はこういった“if”モノは結構好きなので予想以上に楽しませてもらえました。時間かかりそうですけど続きも読んでみようと思います。


【eBookJapan】 龍狼伝
 ↑無料で試し読みできます

にほんブログ村 漫画ブログ おすすめ漫画へ
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6245404
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
プロフィール
ハネ吉さんの画像
ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
プロフィール
<< 2018年04月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
検索
最新記事
リンク集

400,000冊以上の電子書籍を販売していて、マンガの保有は世界最大級。パソコン、タブレット、iPhone/iPod touch、Androidなど幅広い機種に対応。
無料立読もできます。
カテゴリーアーカイブ
ファン
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。