2016年11月24日
漫画『アヴァルト』1巻の感想とあらすじ
『アヴァルト』1巻の感想。
アヴァルト
著者:光永 康則
掲載:シリウスKC
1巻発売日:2016年5月9日
この世界は、既に発狂している・・・。
異形の化け物が地上を徘徊している荒廃した世界。ひとたび奴らの襲撃を受ければ人間は成す術なく蹂躙され、家も街も破壊し、多くの命を奪っていく。
救いを求めた人々の前に降臨したのは謎の白き巨人<アヴァルト>。圧倒的な力によって化け物を駆逐していく存在に対し、人々は神と崇めて疑うことなくその者たちに盲従していた。神と同じ銀の髪というだけで母を殺された少年・タギは、同じ理由で神の無慈悲な審判を受けようとしていたが・・・。
この世界の遥か上空、雲を抜け、星さえも見下ろす位置に存在する施設で、一人の人間が長き眠りから目覚めた。その男の名前はロイド。眠っていた間に変わり果てていた世界の状況を確かめるため、アバターを介してその地に降り立ち、危機に陥っていた少年を背にしてアヴァルトの前に立ち塞がる。
長い冷凍睡眠から目覚めた男、母を神に殺され復讐を誓う少年、神から追放され人間サイズになった女神、彼らのアヴァルトたちとの戦いと世界の謎を解き明かす旅を描いた物語。
『怪物王女』『南Q阿伝』の著者・光永康則さんの新作。SF+ダークファンタジー作品。予想の斜め上を行く衝撃の展開ばかりのため、続きが気になって仕方ない面白さがあります。
物語は荒野を彷徨う少年・タギとその母親の2人、そして目の前に現れた「スパゲッティ」と呼ばれる怪物との遭遇から始まります。
「スパゲッティ」という異形の生物はその名の通り、グルグルに巻いたスパゲティの麺に複数の目をつけた姿をしている奇妙な怪物。名称も見た目もふざけてるようにしか思われないかもしれませんが、屈強な戦士もあっさりと惨殺してしまう凶悪な性質を持つ怪物です。
その場は熟練の戦士が助けに入ったことで何とか切り抜けられたものの、タギたちが目指していた街は大量に押し寄せた「スパゲッティ」によって壊滅の危機。そして、人々が恐怖し逃げ惑う中、タイミングを見計らったかのように降臨なされたのが、神と崇められている<アヴァルト>という謎の存在です。
いともたやすく怪物を殲滅したアヴァルトによって救われたかと思いきや、母の被っていたフードがはだけたことで神と同じ銀髪をさらけ出してしまい、人間と同じことに気分を害したアヴァルトの無慈悲な一振りによって斬り殺されてしまいました。「あ、このお母さん可愛いなぁ」と思った次の瞬間に両断されてしまったため、その描写にはちょっとだけショックを受けてしまいましたね。
さらにタギの身にも同様の危機が及び、その状況を端で見つめる謎のカエル男が出てきたところで、まさかの急展開。
「ん?え?は?」と前のページを何度かめくり返してしまいましたね。詳しい展開は伏せさせてもらいますが、最初はダークファンタジーの世界観を味わっていたと思いきや、別作品にでも変わったかのようにSFへと変貌を遂げます。
主要となるキャラはロイド(ネッド)、タギ、シノアの3人。
ロイドは1万年の長い眠りから目覚めた人間の男。魔法で封印されていた存在が長き眠りから解き放たれたといったファンタジー設定ではなく、科学の力によって眠っていた人です。経緯を書くと上述で伏せた意味がないので書きませんが、表紙の中央で剣を掲げて跳ねているカエルさん、それがロイドです。見た目はカエルなんですけどとにかくかっこいい。
タギは母の病を治すために親子で旅をしてきた少年。その母を理不尽過ぎる理由によってアヴァルトのマーシュに殺され、「オレは、母さんの仇を討ちたい!」と復讐を誓いロイド等と旅をすることを決めました。
シノアはマーシュと共に現れたアヴァルトの女神です。マーシュに異を唱えたことで神から追放され、人間サイズの女性に落とされてしまいました。剥奪されたにも関わらず神の力を使おうとして「・・・」と何も起こらず立ち尽くすなど、ちょっとかわいいところもある美女。とりあえず一行は、シノアさんの案内で気になる場所へと旅立ちます。
相変わらずこの著者先生が描く人間の動作は違和感ある作画をしていましたが、ストーリー作りに関しては脱帽。最初はありがちなストーリー、ありがちな設定、それでも面白ければ問題ないと読み進めてみれば、予想を裏切る展開の連続でした。
世界設定もさることながら、メインになりそうだったキャラがあっさりと殺されてしまうこともあり、主人公のはずのロイドもなんか危険な状態。人が結構簡単に殺されていくので、そういった作品が苦手な人は避けた方がいいかもしれません。
1巻時点では始まったばかりなのでまだ謎だらけ、さらにラストも急展開を見せ、続きが非常に気になっています。現状はインパクトの強さと、謎だらけな設定に興味を引かれている段階のため、面白いかどうかは何とも言えませんが、続きを読まずにはいられないことは確かです。
【eBookJapan】 アヴァルト
↑無料で立ち読みできます
アヴァルト
著者:光永 康則
掲載:シリウスKC
1巻発売日:2016年5月9日
この世界は、既に発狂している・・・。
異形の化け物が地上を徘徊している荒廃した世界。ひとたび奴らの襲撃を受ければ人間は成す術なく蹂躙され、家も街も破壊し、多くの命を奪っていく。
救いを求めた人々の前に降臨したのは謎の白き巨人<アヴァルト>。圧倒的な力によって化け物を駆逐していく存在に対し、人々は神と崇めて疑うことなくその者たちに盲従していた。神と同じ銀の髪というだけで母を殺された少年・タギは、同じ理由で神の無慈悲な審判を受けようとしていたが・・・。
この世界の遥か上空、雲を抜け、星さえも見下ろす位置に存在する施設で、一人の人間が長き眠りから目覚めた。その男の名前はロイド。眠っていた間に変わり果てていた世界の状況を確かめるため、アバターを介してその地に降り立ち、危機に陥っていた少年を背にしてアヴァルトの前に立ち塞がる。
長い冷凍睡眠から目覚めた男、母を神に殺され復讐を誓う少年、神から追放され人間サイズになった女神、彼らのアヴァルトたちとの戦いと世界の謎を解き明かす旅を描いた物語。
『怪物王女』『南Q阿伝』の著者・光永康則さんの新作。SF+ダークファンタジー作品。予想の斜め上を行く衝撃の展開ばかりのため、続きが気になって仕方ない面白さがあります。
物語は荒野を彷徨う少年・タギとその母親の2人、そして目の前に現れた「スパゲッティ」と呼ばれる怪物との遭遇から始まります。
「スパゲッティ」という異形の生物はその名の通り、グルグルに巻いたスパゲティの麺に複数の目をつけた姿をしている奇妙な怪物。名称も見た目もふざけてるようにしか思われないかもしれませんが、屈強な戦士もあっさりと惨殺してしまう凶悪な性質を持つ怪物です。
その場は熟練の戦士が助けに入ったことで何とか切り抜けられたものの、タギたちが目指していた街は大量に押し寄せた「スパゲッティ」によって壊滅の危機。そして、人々が恐怖し逃げ惑う中、タイミングを見計らったかのように降臨なされたのが、神と崇められている<アヴァルト>という謎の存在です。
いともたやすく怪物を殲滅したアヴァルトによって救われたかと思いきや、母の被っていたフードがはだけたことで神と同じ銀髪をさらけ出してしまい、人間と同じことに気分を害したアヴァルトの無慈悲な一振りによって斬り殺されてしまいました。「あ、このお母さん可愛いなぁ」と思った次の瞬間に両断されてしまったため、その描写にはちょっとだけショックを受けてしまいましたね。
さらにタギの身にも同様の危機が及び、その状況を端で見つめる謎のカエル男が出てきたところで、まさかの急展開。
「ん?え?は?」と前のページを何度かめくり返してしまいましたね。詳しい展開は伏せさせてもらいますが、最初はダークファンタジーの世界観を味わっていたと思いきや、別作品にでも変わったかのようにSFへと変貌を遂げます。
主要となるキャラはロイド(ネッド)、タギ、シノアの3人。
ロイドは1万年の長い眠りから目覚めた人間の男。魔法で封印されていた存在が長き眠りから解き放たれたといったファンタジー設定ではなく、科学の力によって眠っていた人です。経緯を書くと上述で伏せた意味がないので書きませんが、表紙の中央で剣を掲げて跳ねているカエルさん、それがロイドです。見た目はカエルなんですけどとにかくかっこいい。
タギは母の病を治すために親子で旅をしてきた少年。その母を理不尽過ぎる理由によってアヴァルトのマーシュに殺され、「オレは、母さんの仇を討ちたい!」と復讐を誓いロイド等と旅をすることを決めました。
シノアはマーシュと共に現れたアヴァルトの女神です。マーシュに異を唱えたことで神から追放され、人間サイズの女性に落とされてしまいました。剥奪されたにも関わらず神の力を使おうとして「・・・」と何も起こらず立ち尽くすなど、ちょっとかわいいところもある美女。とりあえず一行は、シノアさんの案内で気になる場所へと旅立ちます。
相変わらずこの著者先生が描く人間の動作は違和感ある作画をしていましたが、ストーリー作りに関しては脱帽。最初はありがちなストーリー、ありがちな設定、それでも面白ければ問題ないと読み進めてみれば、予想を裏切る展開の連続でした。
世界設定もさることながら、メインになりそうだったキャラがあっさりと殺されてしまうこともあり、主人公のはずのロイドもなんか危険な状態。人が結構簡単に殺されていくので、そういった作品が苦手な人は避けた方がいいかもしれません。
1巻時点では始まったばかりなのでまだ謎だらけ、さらにラストも急展開を見せ、続きが非常に気になっています。現状はインパクトの強さと、謎だらけな設定に興味を引かれている段階のため、面白いかどうかは何とも言えませんが、続きを読まずにはいられないことは確かです。
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