2016年11月19日
漫画『ボクラノキセキ』1巻の感想とあらすじ
『ボクラノキセキ』1巻の感想。
ボクラノキセキ
著者:久米田 夏緒
掲載:コミックZERO-SUM
1巻発売日:2009年2月25日
現世とは異なる魔法が存在する世界に、かつてゼレストリアという名の古の国があった−−。
現代に生きる高校生・皆見晴澄は、幼い頃から亡国の姫・ベロニカとしての記憶を持っていた少年。小学生の時に自分が持つ前世の記憶をクラスメイトに話したことで、周囲からは敬遠されるようになり、その後も馴染むことができないまま学校生活を送ることになってしまった。
自分だけしか記憶を持っていないことに心が揺らいでいた皆見だったが、中学時代に起きたある事件によって、記憶の中にある姫としての日々は妄想ではなかったと確信する。
高校に入ってからは記憶のことは伏せ、周囲の人達とも普通に接していたのだが、記憶のことを書き綴っていたノートをクラスメートに見られたことがきっかけになり、前世から巡る運命が大きく動き出すことに・・・。
前世の記憶を持つ高校生たちが、記憶の中の出来事に心を揺り動かされ、運命に振り回されながらも、記憶と向き合って今自分たちが存在するこの世界で生きていこうともがく物語・・・だと思います。
現代に転生した高校生たちの、前世の記憶をめぐる学園ファンタジー漫画。転生+学園+ファンタジー+恋愛(?)作品。
以前から気になっていた作品だったので読んでみました。ちなみに表紙の2人組みは、主人公の現世(男)と前世(女)の姿です。
物語の主な舞台となるのは皆見たちが通う普通の高校ですが、彼の前世とされるベロニカ王女が生きていた国はこの現世とは異なる世界にあるようです。
剣と魔法による戦争を永らく続けていた世界。そのどこかにある小国ゼレストリアが前世の物語になっている舞台。
幼い頃からどこかの国の王女だった前世の記憶を持つ皆見。その記憶を周りに話したせいで小学校・中学校生活は周りと馴染めないまま過ごすことになり、前世の記憶を妄想ではない確かに存在した事実と自覚しながらも、高校ではそれを子供の妄想だったということにしてクラスに馴染もうとしています。
現世に転生した人間は皆見だけではないですね。皆見がゼレストリアの言語で前世の記憶について書き記したノートがきっかけとなり、それを見た者の中から記憶を持つ物が目覚めているようです。1巻に出てきた転生者は皆見を除くと2名いましたが、ラストの雰囲気や話の流れからすると他にもかなり多くいそうです。
まだ例が少ないので確かなことは言えませんが、前世の記憶はかなり色濃く現世での人格に影響を及ぼすように見えました。もちろん混乱もあるのでしょうが、彼らが影響を受けやすい年代というのも大きな原因になっていると思います。
なので、自我や精神が前世と現世どちらにどれほど傾いているのかは気になります。このあたりで個人差を出してくれると面白くなりそうですね。
主人公の皆見がまた微妙な位置で揺れ動いています。前世での記憶を確かな事実と認めていながらも、その記憶にひきずられないように、そして今の人生に持ち込まないように心掛け、現世に地に足つけて皆見晴澄として生きていこうとしているように見えました
ただ、それは自分自身にそう言い聞かせてるだけのようにも見えます。身近な人たちの多くの死を目の当たりにしたという大きな失望と後悔、決して忘れることも端に追いやることもできない事実としてあった記憶。これが、別の人間に起こったことと割り切れるものなら悩む必要もないんでしょうが、自分自身のものとして受け入れているので大きくのしかかっていますね。
それに、周囲の状況もそれを寛容に許してはもらえなさそうです。なんといっても王女という立場にいたわけですから、自分がどうあれ周りが動き出してしまったら、否が応でも関わらずにいられるわけがないですよね。
レビューで指摘されていた通り少しだけ見分けがつきにくいですね。絵自体が下手というわけではなく、キャラデザも背景も綺麗なのでむしろ個人的には好きな部類に入るんですが、キャラの描き分けはちょっと下手。まあ、致命的なレベルではないですので、慣れればどうってことないんですけどね。
1巻の時点ではまだ導入ということもあって「面白い!」とは断言できませんが、とにかく続きが気になる作品。転生・前世という珍しくない題材を扱っていながら、ストーリーは今まで読んだことのない新鮮味があり、主人公も魅力的。
恋愛要素も強めならこれまたややこしいことになりそうですね。前世に親しかった相手がいたかもしれませんし、王女という立場にいたのだから婚約者がいてもおかしくないですからね。その相手が転生していたとしたら・・・、現世と前世の人間関係が交差して面白くなりそうです。
他の転生者はどれほどいるのか、前世で何が起こったのか、そもそもなぜ転生できたのか、謎が多くて続きも非常に気になっているので、2巻以降も読んでみようと思います。
【eBookJapan】 ボクラノキセキ
↑無料で立ち読みできます
ボクラノキセキ
著者:久米田 夏緒
掲載:コミックZERO-SUM
1巻発売日:2009年2月25日
現世とは異なる魔法が存在する世界に、かつてゼレストリアという名の古の国があった−−。
現代に生きる高校生・皆見晴澄は、幼い頃から亡国の姫・ベロニカとしての記憶を持っていた少年。小学生の時に自分が持つ前世の記憶をクラスメイトに話したことで、周囲からは敬遠されるようになり、その後も馴染むことができないまま学校生活を送ることになってしまった。
自分だけしか記憶を持っていないことに心が揺らいでいた皆見だったが、中学時代に起きたある事件によって、記憶の中にある姫としての日々は妄想ではなかったと確信する。
高校に入ってからは記憶のことは伏せ、周囲の人達とも普通に接していたのだが、記憶のことを書き綴っていたノートをクラスメートに見られたことがきっかけになり、前世から巡る運命が大きく動き出すことに・・・。
前世の記憶を持つ高校生たちが、記憶の中の出来事に心を揺り動かされ、運命に振り回されながらも、記憶と向き合って今自分たちが存在するこの世界で生きていこうともがく物語・・・だと思います。
現代に転生した高校生たちの、前世の記憶をめぐる学園ファンタジー漫画。転生+学園+ファンタジー+恋愛(?)作品。
以前から気になっていた作品だったので読んでみました。ちなみに表紙の2人組みは、主人公の現世(男)と前世(女)の姿です。
物語の主な舞台となるのは皆見たちが通う普通の高校ですが、彼の前世とされるベロニカ王女が生きていた国はこの現世とは異なる世界にあるようです。
剣と魔法による戦争を永らく続けていた世界。そのどこかにある小国ゼレストリアが前世の物語になっている舞台。
幼い頃からどこかの国の王女だった前世の記憶を持つ皆見。その記憶を周りに話したせいで小学校・中学校生活は周りと馴染めないまま過ごすことになり、前世の記憶を妄想ではない確かに存在した事実と自覚しながらも、高校ではそれを子供の妄想だったということにしてクラスに馴染もうとしています。
現世に転生した人間は皆見だけではないですね。皆見がゼレストリアの言語で前世の記憶について書き記したノートがきっかけとなり、それを見た者の中から記憶を持つ物が目覚めているようです。1巻に出てきた転生者は皆見を除くと2名いましたが、ラストの雰囲気や話の流れからすると他にもかなり多くいそうです。
まだ例が少ないので確かなことは言えませんが、前世の記憶はかなり色濃く現世での人格に影響を及ぼすように見えました。もちろん混乱もあるのでしょうが、彼らが影響を受けやすい年代というのも大きな原因になっていると思います。
なので、自我や精神が前世と現世どちらにどれほど傾いているのかは気になります。このあたりで個人差を出してくれると面白くなりそうですね。
主人公の皆見がまた微妙な位置で揺れ動いています。前世での記憶を確かな事実と認めていながらも、その記憶にひきずられないように、そして今の人生に持ち込まないように心掛け、現世に地に足つけて皆見晴澄として生きていこうとしているように見えました
ただ、それは自分自身にそう言い聞かせてるだけのようにも見えます。身近な人たちの多くの死を目の当たりにしたという大きな失望と後悔、決して忘れることも端に追いやることもできない事実としてあった記憶。これが、別の人間に起こったことと割り切れるものなら悩む必要もないんでしょうが、自分自身のものとして受け入れているので大きくのしかかっていますね。
それに、周囲の状況もそれを寛容に許してはもらえなさそうです。なんといっても王女という立場にいたわけですから、自分がどうあれ周りが動き出してしまったら、否が応でも関わらずにいられるわけがないですよね。
レビューで指摘されていた通り少しだけ見分けがつきにくいですね。絵自体が下手というわけではなく、キャラデザも背景も綺麗なのでむしろ個人的には好きな部類に入るんですが、キャラの描き分けはちょっと下手。まあ、致命的なレベルではないですので、慣れればどうってことないんですけどね。
1巻の時点ではまだ導入ということもあって「面白い!」とは断言できませんが、とにかく続きが気になる作品。転生・前世という珍しくない題材を扱っていながら、ストーリーは今まで読んだことのない新鮮味があり、主人公も魅力的。
恋愛要素も強めならこれまたややこしいことになりそうですね。前世に親しかった相手がいたかもしれませんし、王女という立場にいたのだから婚約者がいてもおかしくないですからね。その相手が転生していたとしたら・・・、現世と前世の人間関係が交差して面白くなりそうです。
他の転生者はどれほどいるのか、前世で何が起こったのか、そもそもなぜ転生できたのか、謎が多くて続きも非常に気になっているので、2巻以降も読んでみようと思います。
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