2016年09月29日
漫画『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』1巻の感想とあらすじ
『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』1巻の感想。
ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-
著者:小沢 かな
掲載:BUNCH COMICS
1巻発売日:2015年9月9日 既刊3巻
高校まではバリバリの体育会系女子として、バレーボールに明け暮れる日々を送っていた都留たまき(つる たまき)。大学では普通の女子として生きるため、脱体育会系を誓い、バラ色のキャンパスライフを送ろうと決意していた。
たまきは出会いを求め、きらびやかな妄想を膨らませながら、テニスサークル体験に訪れたのだが、打ち返したボールが原因でグライダーの翼を破損させてしまった。修理費はとても払える額ではなかったため、雑用係として「体育会航空部」へ入部し、働いて返すことに・・・。
このグライダーとの出会いは、たまき19歳にして、新たな世界の扉を開かせることになるのだった。
青春を謳歌するきらびやかな大学生活を夢見ていた少女が、とある事故が原因で強制的に入部させられた航空部で、彼女の運命を変えるグライダーと出会い、「とうせやるなら1番とったるけん」と大会で優勝することを目指して奮闘する物語。
大学の航空部を舞台とした少年少女の青春ドラマ。近年流行りのマイナースポーツ漫画ですね。事前情報なく、青く爽やかな空の表紙に惹かれて手に取った作品。
本作で扱っている題材は、一般的には馴染み薄な「グライダー」です。ただ、、諸々の解説は初心者にもわかり易く、マイナーながら誰でも楽しめる青春作品になってます。
主人公は大学1年生の都留たまき(19)。小柄な体型とショートボブの髪型が特徴の、表情豊かなカワイイ女の子です。高校では体育会系女子として部活に明け暮れる日々を送っていましたが、告白した初恋相手が運動部女子のことを、「大きい声出しててバカじゃねーの。恥ずかしい。」と話していた場面に遭遇し、強いショックを受けることに。そんな出来事が原因になって、大学では今までの自分を変えて恋をすることを決意していました。しかし・・・。
グライダーについては全く知識ありませんでしたが、この作品を通していろいろ知ることができたので興味は深まり、そして楽しくもありましたね。「まるでメーヴェみたいなやつ」というたまきのセリフのとおり、私も始めて映像で実物を見たときはナウシカを思い浮かべました。
ちなみに「ブルーサーマル」というのは、サーマル(上昇気流)が発生しても雲ができず青い空になる状態を指したパラグライダー用語です。
見所の1つはこのグライダーが飛んでる光景ですね。大地から風に乗ってふわりと機体が浮かび上がり、果てしなく広がる青い空に1機の白いグライダーが飛翔する姿は、とても美しい光景なのでこちらまで魅了されてしまいました。たまきが空を飛んだときのトキメキは読んでるこちらにも強く伝わってくるので、彼女が空とグライダーに恋してしまう気持ちはよく分かります。
マイナースポーツを題材として取り扱ってはいても、話は王道なので比較的読者を選ばない作品だと思います。仲間たちと協力して部活動に日々励み、そのなかで恋が芽生えるという展開を見せ、マイナー競技繋がりで「ちはやふる」的な王道さもありましたね。
もちろん爽やかさだけの作品ではありません。主人公たまきは家族関係に問題を抱え、特に父親と姉のたまきに対する扱いはあまりにも酷過ぎるので、読んでいて少し辛かったです。彼女の家族環境は部活とは違って快晴とはとても言えず、暗く分厚い雲に覆われている状況。この傷は今もなお尾を引いてたまきを苦しませていますが、今の彼女にはちょっと言動がきつい人達ですけど、支えてくれる仲間たちがいることは救いになっていると思います。ライバルとして登場した姉には是非目にもの見せて「ぎゃふん」と言わせてほしいです。まあ、1番悪いのは父親なんですけど。
空の魅力が詰め込まれたロマンを感じられる内容で、読んでるとワクワクが溢れてくる良作。グライダーが空を飛ぶ光景の美しさだけではなく、部活を通してたまきが出会う人達とのドラマも見所の1つで、王道な青春漫画として楽しむことができました。
今後たまきがどう成長していくのか、そして過去のトラウマを乗り越えて家族とどう向き合っていくのかなど、気になるポイントは多くあります。もちろん彼女の恋もね。
彼女たちを見てると、一生懸命物事に取り組むことはやっぱり素敵だなと思わせてもらえましたね。これからに大きな期待を持てる作品でしたので、2巻以降も追っていこうと思います。
【eBookJapan】 ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-
↑無料で立ち読みできます
ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-
著者:小沢 かな
掲載:BUNCH COMICS
1巻発売日:2015年9月9日 既刊3巻
高校まではバリバリの体育会系女子として、バレーボールに明け暮れる日々を送っていた都留たまき(つる たまき)。大学では普通の女子として生きるため、脱体育会系を誓い、バラ色のキャンパスライフを送ろうと決意していた。
たまきは出会いを求め、きらびやかな妄想を膨らませながら、テニスサークル体験に訪れたのだが、打ち返したボールが原因でグライダーの翼を破損させてしまった。修理費はとても払える額ではなかったため、雑用係として「体育会航空部」へ入部し、働いて返すことに・・・。
このグライダーとの出会いは、たまき19歳にして、新たな世界の扉を開かせることになるのだった。
青春を謳歌するきらびやかな大学生活を夢見ていた少女が、とある事故が原因で強制的に入部させられた航空部で、彼女の運命を変えるグライダーと出会い、「とうせやるなら1番とったるけん」と大会で優勝することを目指して奮闘する物語。
大学の航空部を舞台とした少年少女の青春ドラマ。近年流行りのマイナースポーツ漫画ですね。事前情報なく、青く爽やかな空の表紙に惹かれて手に取った作品。
本作で扱っている題材は、一般的には馴染み薄な「グライダー」です。ただ、、諸々の解説は初心者にもわかり易く、マイナーながら誰でも楽しめる青春作品になってます。
主人公は大学1年生の都留たまき(19)。小柄な体型とショートボブの髪型が特徴の、表情豊かなカワイイ女の子です。高校では体育会系女子として部活に明け暮れる日々を送っていましたが、告白した初恋相手が運動部女子のことを、「大きい声出しててバカじゃねーの。恥ずかしい。」と話していた場面に遭遇し、強いショックを受けることに。そんな出来事が原因になって、大学では今までの自分を変えて恋をすることを決意していました。しかし・・・。
グライダーについては全く知識ありませんでしたが、この作品を通していろいろ知ることができたので興味は深まり、そして楽しくもありましたね。「まるでメーヴェみたいなやつ」というたまきのセリフのとおり、私も始めて映像で実物を見たときはナウシカを思い浮かべました。
ちなみに「ブルーサーマル」というのは、サーマル(上昇気流)が発生しても雲ができず青い空になる状態を指したパラグライダー用語です。
見所の1つはこのグライダーが飛んでる光景ですね。大地から風に乗ってふわりと機体が浮かび上がり、果てしなく広がる青い空に1機の白いグライダーが飛翔する姿は、とても美しい光景なのでこちらまで魅了されてしまいました。たまきが空を飛んだときのトキメキは読んでるこちらにも強く伝わってくるので、彼女が空とグライダーに恋してしまう気持ちはよく分かります。
マイナースポーツを題材として取り扱ってはいても、話は王道なので比較的読者を選ばない作品だと思います。仲間たちと協力して部活動に日々励み、そのなかで恋が芽生えるという展開を見せ、マイナー競技繋がりで「ちはやふる」的な王道さもありましたね。
もちろん爽やかさだけの作品ではありません。主人公たまきは家族関係に問題を抱え、特に父親と姉のたまきに対する扱いはあまりにも酷過ぎるので、読んでいて少し辛かったです。彼女の家族環境は部活とは違って快晴とはとても言えず、暗く分厚い雲に覆われている状況。この傷は今もなお尾を引いてたまきを苦しませていますが、今の彼女にはちょっと言動がきつい人達ですけど、支えてくれる仲間たちがいることは救いになっていると思います。ライバルとして登場した姉には是非目にもの見せて「ぎゃふん」と言わせてほしいです。まあ、1番悪いのは父親なんですけど。
空の魅力が詰め込まれたロマンを感じられる内容で、読んでるとワクワクが溢れてくる良作。グライダーが空を飛ぶ光景の美しさだけではなく、部活を通してたまきが出会う人達とのドラマも見所の1つで、王道な青春漫画として楽しむことができました。
今後たまきがどう成長していくのか、そして過去のトラウマを乗り越えて家族とどう向き合っていくのかなど、気になるポイントは多くあります。もちろん彼女の恋もね。
彼女たちを見てると、一生懸命物事に取り組むことはやっぱり素敵だなと思わせてもらえましたね。これからに大きな期待を持てる作品でしたので、2巻以降も追っていこうと思います。
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