本を読む. カミュの『ペスト』. 昨日の続き.
この小説を 20 年近く前に読んだときには, 退屈だと感じた.
取材に来てペストによる封鎖に会い閉じ込められた新聞記者が, 町からの脱出を諦めて主人公の医師に自分も力になりたいと協力を申し出るあたりから物語は急激に動き始める.
そこに至るまでの展開の遅さ, 長くまわりくどい文章による似たような内容の繰り返しが退屈だったのだ.
今回読み直してみたらその遅さや長さが, ペストが引き起こした重苦しく深刻な状況そのものを表わしていて面白い. 全く退屈ではない.
後少しで読み終えるが, 結末がどんな風だったかはすでに忘れているので楽しみは残っている.
午後からはデイケアに行く.
夕方にスキーマ療法を受ける. ほぼ 2 か月振りである.
今日は進展があった.
もしかしたら過去の苦しい記憶の反復から逃れられるかも知れない.
自分としては, 症状の底にある傷の場所を突き止めたような気がしている.
精神的に疲れた. スキーマ療法は辛い記憶と向き合うことが必要になるので心理的な負荷が大きい.
帰宅してすぐに休む.
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