メンバーの一人が言った「自分には青春が無い, 人生が無い. 今生きているのは人生の真似事のようにしか感じられない」という言葉がきっかけになり, 自分の心の居場所のようなことを話した.
自分も自己否定や罪責感で身動きが取れなくなっているが, 自分の場合には「自分には人生が無い」と言ったメンバーのように内面に向かっての苦悩ではなく, 社会との関わりにおける苦しさだという気がする.
自分に向けられてきた「頼むからちゃんとしてくれ」「社会人として失格」「どうしてもっと人とうまく付き合えないんだ」などの言葉.
それに応じようとして重ねた相当に無理な努力と, 結局失敗して自分は駄目だと自己否定してしまうような自分の中にある強いが偏った道徳観と倫理観の存在.
ふとしたはずみで頭の中で再現される苦しい記憶 ── 見下すような表情, 恫喝もしくは冷笑するような声の調子, 安全なところからその様子を見ている周囲の嘲笑と冷淡さ.
その中では, どうしても自分には居る場所が無いと感じてしまう.
外に出るときは帽子を目深に被り, イヤホンをして, マスクをして背中を丸めて道の端を歩く. 前を見て歩けない.
そんなことを話した.
こういう風に自分を吐き出すことは滅多に無いのだが, 人数の少なさとデイケアの静かな雰囲気で安心したのかも知れない.
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