内蔵のハードディスクは 4 基あるが, 半分以上は空き領域だ.
空いている領域に仮想マシン環境を作って, そこに UNIX をインストールすることにした. もう一度最初から UNIX と C 言語を学びたい.
以前まだ仕事をしていたときには OpenBSD, Debian GNU/Linux, Mac OS X, Windows を使っていた.
どの OS も到底使いこなしていたとは言えないが, とりあえず再び OpenBSD を使ってみる.
Mac 上で使える仮想マシンのアプリケーションとして VirtualBox がある. VirtualBox のサイト から最新のバージョン 6.0.10 をダウンロードする.
インストールは問題無く行える.
次に OpenBSD のサイトにある Download OpenBSD というページから, amd64 用のブート可能な ISO イメージファイル 'installXX.iso' をダウンロードする. この作業を行った時点での OpenBSD の最新バージョンは 6.5 だったので, ダウンロードしたファイルは 'install65.iso' という名前である.
以下, この ISO イメージファイルが \$HOME/tmp/install65.iso として保存されていると仮定する.
$ file ~/tmp/install65.iso
/Users/sokohiko/tmp/install65.iso: ISO 9660 CD-ROM filesystem data 'OpenBSD/amd64 6.5 Install CD ' (bootable)
VirtualBox によって仮想マシンを作成し, それを OpenBSD のブート可能 ISO イメージファイルから起動してインストールを行う.
以下,
そのための手順は "How To Boot And Install From ISO In VirtualBox" という記事に従った. 書いてある通りに行えばよい.
作業は Terminal 上で行う. まとめると以下のようになる.
1) VirtualBox を起動する.
$ open /Applications/VirtualBox.app/
2) VirtualBox の初期画面で [新規(N)] ボタンをクリックして必要な情報を入力する. 例えば次のようにする.
ホスト名: mybsd
マシンフォルダー: /Users/sokohiko/misc/VirtualBox VMs/
タイプ: BSD
バージョン: OpenBSD (64-bit)
メモリーサイズ: 2048 MB
ハードディスク: 「仮想ハードディスクを作成する」にチェックを入れる
ここで, 'マシンフォルダー' は仮想マシンのファイルが置かれる場所である. ここではカスタマイズして '/Users/sokohiko/misc/VirtualBox VMs/' にしている. このようなカスタマイズの指定を行わない場合には '/Users/sokohiko/VirtualBox VMs/' のようにユーザーのホームディレクトリーの直下 '\$HOME/VirtualBox VMs/' となる.
また, 参照している記事では, 仮想マシンのメモリーサイズは, ホストコンピューターの実メモリーサイズの半分以下にするように推奨している. 自分の使っている Mac には 8 GB のメモリーが載っているので仮想マシンのメモリーサイズを 2 GB とした.
ここまで入力したら [作成] ボタンをクリックして次の段階に進む.
2) 仮想マシン作成のために必要な情報を入力する. 例えば次の通り.
ファイルの場所: /Users/sokohiko/misc/VirtualBox VMs/mybsd/mybsd.vdi
ファイルサイズ: 500.00 GB
ハードディスクのファイルタイプ: VDI (VirtualBox Disk Image)
物理ハードディスクにあるストレージ: 可変サイズ
最初に指定したホスト名 'mybsd' というディレクトリーが仮想マシンフォルダーに作成されて, この 'mybsd' というディレクトリー以下に仮想マシンのイメージファイルが置かれることになる.
仮想マシンのサイズはとりあえず 500 GB とした.
ストレージは可変サイズにも固定サイズにもできる. 参考にしている記事で可変サイズを指定しているのでそれに従った. 可変サイズで仮想マシンを作成すると一番最初の仮想マシンの作成はすぐに終わる
[作成] ボタンをクリックして次の段階に進む.
3) ISO イメージから仮想マシンを起動する
この段階ですでに空の仮想マシンが作成されている. 500 GB のサイズを指定しているが, 初期状態では 4 GB の mybsd.vdi という 1 個のファイルが VirtualBox のディレクトリー \$HOME/misc/VirtualBox VMs/mybsd/ にできている.
この仮想マシンを OpenBSD のブート可能 ISO イメージファイル '~/tmp/install65.iso' から起動して, OpenBSD のインストール作業に進む. そのためには次の手順を踏む.
i) VirtualBox の作業画面 'Oracl VM VirtualBox マネージャー' 上には, 作成したばかりの仮想マシン 'mybsd' のエントリーができている. このエントリーを右クリックして '設定...' メニューを選択する. 'mybsd - 一般' という名前のウィンドウが開く.
'mybsd - 一般' ウィンドウ上のペインにある 'ストレージ' アイコンを選択する. するとストレージデバイスのツリーが表示される.
+- コントローラー: IDE
|--- mybsd.vdi
+--- 空
このツリーで '空' と表示されているのは CD/DVD ドライブである. これをクリックして選択すると画面に
属性 -------------
光学ドライブ: [ IDE プライマリスレーブ ] ○
というカラムが現れる. 右端の '○' は CD/DVD のアイコンである.
このアイコンをクリックするとプルダウンメニューが表示される. そのメニューの中にある '仮想光学ディスクドライブを選択...' を選択する. ファイル選択画面が表示される.
ii) このファイル選択画面で '~/tmp/install65.iso' を選択して [開く] ボタンをクリックする.
画面のストレージデバイスツリーの表示が
+- コントローラー: IDE
|--- mybsd.vdi
+--- install65.iso
と変わる. ISO イメージファイルが仮想光学ディスクドライブとして選択されている.
この状態で仮想マシンを起動すると OpenBSD のインストーラーが立ち上がる.
[OK] ボタンを押して作業を完了する.
今日はここまで.
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