数学をやる. 小さくて細かい議論を積み重ねる. 数学科の学生やプロの研究者なら自明なこととして通り過ぎるかも知れないような議論.
こういう小さなことを突き詰めていくのを楽しく感じられるようになってきた. 回復の一つの表われだろう. ほのかに嬉しい.
朝食をとった後, やや不安が強くなってきた. 外に出るのが怖い.
午前中の鬱の症状はほぼ出なくなったのだが, 外出恐怖・コミュニケーション恐怖の症状はまだ残っている.
今日は思考する気力がまだあるので認知療法シートを書いてみた. これを書くことで鬱や不安の症状が和らぐ場合が多いのだ.
現在の不安や恐怖を書き出して分析する.
最初は, 以前に仕事の仲間や知人から受けた非難とか恫喝, 冷笑などの記憶がこの不安の原因だと思っていた. 確かにそれも書き出した項目の中にある.
けれど一番強い思考は, 仕事をしていない自分への罪悪感だった. 働くことは尊い, 人は働くことで誇りを持てる. そういう古典的だがある意味で正論と言えるかも知れない意識が自分の中にあって, 働くことのできない自分をかなり強烈に責めている. それが外出恐怖に繋がっているのだ.
これはきつい. 実際に自分が働くことが無理なことは, 昨年半年ほどチラシ印刷のバイトをした結果, 鬱が酷くなって数か月寝た切りになってしまったことからはっきりしている. それ以前にやったチラシ配りも, 外出恐怖が酷くなって結局辞めている. 明らかに就労不能なのだ.
認知療法では現在自分を苦しめている偏った思考への反証を行う. だから働かない自分を何らかの形で肯定することになる.
繰り返すがこれはきつい. 現在の自分に働けなくて良い, 働かないで良いという言葉を納得させることはなかなか厳しい. 自分が大切にしてきた「働く」という価値観を否定できるのだろうか.
まだ次回の認知療法の約束までには時間があるので, とりあえず今日これ以上進めるのはやめにした. 少し考えてみる.
わかったことは, いろいろと刷り込まれた意識が底のほうにあって強く自分を束縛しているということだ.
力が抜けてしまい午後はだらだらと過ごす. 買い物には何とか行けた.
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