2021年02月07日
グレート・カブキで思い出したこと
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先日の馬場さん23回忌でデモンストレーションをしたグレート・カブキで思い出したのですが、‘84年に日本で公開されたイタリアの映画『残酷を超えた驚愕ドキュメント・カランバ』(原題:Dolce e selvaggio、英題:Sweet and Savage)の公開プロモーションとして、カブキがジープを引っ張るというイベントが催されました。
その映画の中で、両手首を縄で縛られジープに引き摺られた男性がジープの走行途中に腕がちぎれるシーンがあったのですが、そのシーンを再現するという触れ込みでした。(あのシーンはフェイクだったという話もあります)
なぜカブキが抜擢されたのかイマイチ分かりませんが映画配給会社の指名だったそうです。当時はカブキがアメリカから凱旋帰国して注目されていた時期で、『2年先までのアメリカでの試合スケジュールが埋まっている』という触れ込みでもありました。
両手首を固縛した上でジープにくくり付けてしまうと万が一の時にシャレにならないので、縄の輪っかを持つ形にし、カブキとジープの綱引きのテイで行われました。
30秒か1分程度の綱引きでしたが、ジープのタイヤがギュルギュルスピンして煙が出ていたのを映像で見て『スゲー!』と子供ながらに思ってました。
日本プロレスでは地味だった高千穂明久選手がアメリカでグレート・カブキになり、帰国と同時に大人気になったのですが、ギャラが一試合あたり数百円しか上がらず不満は相当なものだったようです。
この映画プロモーションも直前まで出演について揉めに揉めたらしいので、ギャラの不満だったのでは。
その後にSWSに参加したり平成維震軍に加わったりしていますが、全日には戻ってないですね。
初代タイガーも新日での絶頂期に一試合あたり7万円程度だった、というのを聞いたことがあります。
馬場さんは猪木氏のようにプロレス収益を個人会社運営に流用せずに外国人選手の招聘に重きを置いていたと思いますが、ギャラに渋いのは馬場さんの奥さんの元子さんにあるということがプロレス雑誌に書いてありました。馬場さんが亡くなった途端に四天王のうち川田利明以外はNOAHに移りましたからね。
新日本は選手の個人主張が強く全日本は協調路線というイメージだったので、三沢の社長辞任と全日選手の大量離脱は「色々あるんだな」という意外な印象で見ておりました。
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