冬の間は天候が悪く、なかなかモミジさんに会いに行くことができませんでした。
久しぶりに再会したモミジさんは前回よりも、元気になっているように感じました。
スッチーくんはそのことを聞いてみました。
すると、モミジさんは、あのけたたましい音をほとんど聞かなくなったからだと言いました。
スッチーくんはモミジさんに、
「良かったね」
と言いました。
モミジさんは、
「長く生きていると、いろいろなことがあるわね」
と言って、軽く微笑みました。
後日、スッチーくんはバードフィーダーでお世話になっている人間に、モミジさんの音の件を聞いてみました。
すると、どうやらあのけたたましい音は緊急のサイレンだったようです。
今年、この国の決まり事が変わり、よほどの急ぎ以外は、音を鳴らさないことになったようでした。
さらに、近々、緊急の車が通る専用レーンの工事が始まるとの事でした。
スッチーくんは街が静かになるのを嬉しく思いました。
そして、これからもずっと暮らしやすい街であってほしいと願いました。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image