2009年10月22日
ちんぷんかん
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畠中 恵著
出版 : 新潮社
発行年月 : 2007.6
「しゃばけ」シリーズの第6弾です。
帯には”若だんなが三途の川で溺れてる?”
若だんなが三途の川に行けば舟にも満足に乗れず溺れる。
そんな状況もありそうなほどひ弱な若だんな。
今回はのっけから火事!
ケンカと火事は江戸の華というくらい火事が多かったそうですが、
とうとう若だんなの住む界隈にも火の手があがり、お店にも火がついた。
逃げる若だんなが逃げようとした途端に煙を吸い込みバタンキュー。
気がつけば三途の川に立っている。(なんと軟弱な事か・・・)
死んだ自分は仕方ないとして一緒についてきてしまった妖の鳴家たちを元のところに返そうと決意する。
そこで知り合った冬吉と共に三途の川の鬼達との追いかけっこ。
神代の時代に”イザナギ”、”イザナミ”が黄泉の国でやったような追いかけっこを彷彿とさせる情景でした。というかこの神話を読んだ事のある身としては”オオッ?パクリだ!”と笑ってしまいました。
現世に戻ったあと、冬吉さんどうなったのか?
気になるところですが、若だんなには知りようもなく若だんなはみんなの待つ現世に戻ります。
第6弾は短編集ですが、
火事の後の町の復興や腹違いの兄の縁談話などを中心に事件があります。
また、大妖の娘である若だんなの母と父の若き日の話があったりと盛りだくさんのないようです。