県議は今後如何あるべきなのか。
----------県議の本来の役割を如何考えるか。又現実はどの様な状況にあるか。
教科書的な話をすると、地方には強い権限がある知事がいて、その下に巨大な行政組織の県がある。
地方は二元代表制で、議会は制度上、知事に並び立つものとして位置付けられ、知事と相対して行政をチェックするのが望ましいとされる。
百条調査権など、使える権限も一応はある。
県議には三つの機能がある。
一つは住民を代表する機能。
もう一つは行政を監視する機能。
もう一つは条例案を出す政策形成機能だ。
これらが求められる理想像で、三つが連動すると議会も機能すると思う。
只実際は、中々難しい。
行政監視は議会でやっているが、本当に知事と対立関係になっているかと言えば曖昧で、市民にも見え辛い。
政策形成は、殆ど見られない。
----------議員の行政監視と政策形成を強くするには。
行政には自らの政策を住民に分かり易く説明する動機がない。
自分たちが淡々と仕事をして口出しされない方が良いからだ。
だから県議には、県の仕事を分かり易く説明する役割があると思う。
正に繋ぎ役。
議員と市民の両方向の発信があり、初めて行政監視機能が回る。
愛媛大法文学部 太田響子准教授 さいたま市出身。 東京大大学院法学政治学研究科博士課程修了。
博士(法学)。 東京大政策ビジョン研究センター特任研究員、同公共政策大学院特任助教、
愛媛大法文学部講師を経て、2019年より現職。 専門は行政学、公共政策学。
愛媛新聞 愛媛県議選2023から
もっと上手い合理的な仕組み作りが必要だと思うけど?。
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