キスの味

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雨の朝。
今朝も少し肌寒いぐらいだ。
自転車通勤をやめて、電車で職場へ行くことにした。

最近、過労なのか、体調が今一つだ。
すると、精神的にもブルーになる。
何だか暗くなって、重い足どりで駅へ向かった。

駅へ続く道は傘の花でいっぱいだ。
駅前には、市議の人が演説をしている。
朝から元気だなぁと横目に見ながら、構内へ行った。

するとアキレス腱を負傷して電車で通勤していた時に、
見かけていた車いすの女子高校生がカッパを着ていた。
そして雨の中、高校へ向かっていった。

私はなんだか頭をガーンとやられた気がした。
ちょっとぐらいの疲れでグジグジいっているようじゃぁ、まだまだだなって。
その高校生の後姿を見送りながら、私もまた前に向かって頑張ろうって思った。

ホームへいくと、先日スカートのすそがほつれていた女子高校生がいた。
スカートはちゃんと直っていた。
良かった。。。

二人の女子高校生に力と元気をもらった朝だった。
女子高校生にスイートエネルギーキッスだね。

今朝は曇りがち。
５月の下旬と思えないぐらいの肌寒さだ。
昨日は強風で、グランドの砂が何回も眼に入って、
眼が開けていられないほどだった。

今日は家族の一人が代休で、学校が休み。
いつもは朝、起こすのに手間取っているのに、
こういう日に限って早く起きる。

もう一人の家族も朝練がないので、
昨夜から今日は朝寝坊と決め込んでいた、
のに、私がいつも起きる時間に代休の家族がもう起きて、
「おかあちゃん、洗濯する時間だよ、朝ごはん作らなきゃ」って。
肩をゆらゆらして、起こそうとする。

おまいが洗濯しろよ〜朝ごはんも作りなさいよ〜と心の中で
思いながら、私はまた寝ようとした。

10分も経たないうちに、
「ほらほら、朝だから〜外明るいよ〜」
なんて、朝の5時からやられてしまった。

「学校がある時は起きられないけど、
こういう日は不思議と目が覚めるんだよねぇ」って、
嬉しそうに言う。
「お母ちゃんだって、こういう日があるでしょ」

だったらさ、自分で一人でおとなしく起きてなさいよ〜と思いながら、
朝寝坊も出来ずに、起き出した。

ちょっとブルーマンデーなモーニングキッスだね。

今朝は、風が強く蒸し暑い。
夏がすぐそこまで来ているのだ。

昨日は三りんぼうだった。
三りんぼうに建築事を行うと三軒隣まで亡ぼすと伝えられている。

私の場合、この日は、あまり良くないことが起きやすい。

まず朝、目玉焼きを作ろうと、シンクのはじで卵の殻を割ろうとしたら、
勢い余って、卵の中身がシンクの中へ落下。

二つ目は生のたらこが床に落ちていたのを気づかず、
裸足でにゅるんとふんずけてしまった。

三つ目は歩道を自転車で走っていたら、
ゴミにかけてある網を5メートルほど引きずってしまった。

大体、3回良くないことが起きると収束するのだが、
昨日は三りんぼうならぬ五りんぼうだったようだ。

職場で雑巾を洗っていたら、水を床にこぼしてしまって
大切な段ボール箱を濡らしてしまった。

仕事が急に忙しくなり、帰宅したのは10時を過ぎてしまった。
しかも、帰宅すると、私の分のご飯が炊かれていなかった。
五りんぼう！？

五りんぼうになってしまった昨日に、これぐらい何ともないよのキッスだね。

今朝は蒸し暑いぐらいだ。
放射性物質の汚染の報道も後を絶たない。

今週はゴミ当番なので、ゴミにかける網や、不燃ごみの袋を出したりしている。

朝、ゴミの網を出すために外へ出たら、
遠くにウオーキングする男性の姿が見えた。

そうだ、今日、その男性のお母様のお通夜だ。
近くに寄って、言葉をかけようともしたが、
着ている服が室内着でとても、声をかけられる姿ではなく諦めた。

そのお母様は93歳だった。
まだ、つい最近までお元気そうだったのに。

職場へ行くとき、その家の前を通る。
すると、今度は家の中から男性の奥様がゴミを持って出てきた。
今がチャンス！と思ってお悔やみの言葉をかけた。

お通夜には家族が参列することになっているので、
これで、私なりに亡くなられた方に挨拶できたなとおもえた。

きっとまだ、そこらにいるお母様が、
なんとかして挨拶をさせてあげようとしてくださったのだろう。

哀悼のキス。

今朝は夏を思わせるような朝だ。
日差しがまぶしくて、風も少しだけ熱い。

俳優の児玉清さんが亡くなられた。
テレビ、ラジオから感じられるお人柄は、
良く知らない私でも、いつも温かみを感じていた。
ご冥福をお祈り申し上げます。

目を転じると、
原発の状況が後から後から、真実が明らかになってくる。
原発から約200キロ離れたところに住んでいる私たちも憂いているのに、
避難対象区域すぐ隣の方々の心情を思うと甘えたことも言ってられない。

知人たちとは、どのようにして過ごしていくかを話すことも増えてきた。
ましてや、乳幼児、小学生、中学生など子供のいる家庭では、
自分の身よりも心配である。

放射能に対する正しい知識を身につけるとともに、
原発に対しても、もっと意識を持って過ごさないと
と思うこのごろだ。

もう一つ、懸念しているのが紫外線だ。
家族は外で活動することが多い。
その日焼けの色がちょっと気になるのだ。
昔は焼けると肌の色が赤色か黒くなったが、
灰色に近いような状態で焼ける。
放射性物質の対策と並行して、この紫外線の対策も
改めてやっていかないと思う。

自然や文明の恩恵と裏腹に、もたらされる脅威や被害から
いかに身を守るかと考えて行かなければと思う。

原発の神様に早く鎮まるようにと、お願いのキッスだね。

今日は十五夜。
厚い雲に覆われているので、満月はのぞめそうにもないかなぁ。

昨日でアキレス腱を切ってから555日。
一昨日、ソフトボールのリーグにも顔を出した。
ユニフォームも着ていたので、他のチームから、
「おっ、復帰ですね♪怪我には気をつけてね」との言葉を頂いた。
だけど、内心は穏やかではなく、またオペだもんだなぁと
思いながらも、「今後もよろしく！」と元気よく挨拶をした。

アキレス自体は大丈夫そうだが、
ふくらはぎや、右足が今一つ調子が良くない。
整骨院にも行った。
先生に「まあ、焦らず、だけどサボらず、トレーニングだよ」と。

身体を酷使しても頑丈なプロ野球は今日からセ・パ交流戦だ。
今年は、家族の一人がプロ野球ファンになったものだから、
我が家の話は、野球中心だ。

横浜ベイスターズを応援している家族の一人と、
千葉ロッテのファンの家族は、予告先発について話し合っていた。
どうしても、横浜の勝ちが見えてこないと
横浜ファンの家族は嘆いていた。

私は新聞の野球記事のスクラップをして応援している。
最下位にマーキングするには忍びないなと、
また今日から、楽しい交流戦のスクラップ作りに励まなきゃ。

白球にベイスボールキッスだね。

昨日と変わって、今朝は曇り空。
被災地の復興も少しづつ進んでいるようだ。
今朝NHKラジオで、石巻漁港の組合長さんが力強く訴えていた。
「日本の皆さんの力が必要です。
自分たちは命を懸けて漁に出るから、必要な船、港を早く整備してください。」と。
私は、その組合長さんの声の力強さに心打たれた。

そして、朝食の時。
家族の一人が昨日の野球の試合後、泣いているところを見かけた。
その理由をちょっと尋ねてみた。
すると伏し目がちに、でもきっぱり「お母ちゃんには、関係ないから」と。
いつま甘えていた子どもの姿はそこになかった。

今日は朝から、男のすごさを感じた日だった。

また、今日も一日が始まる。
それぞれがそれぞれの場所で出来ることをやっていこう。
ファイティングスピリットのキッスだね。

最近は疲れ気味か、家族の携帯の目覚ましが鳴ってから、
ようやく目が覚める。
私は目覚まし代わりにラジオがつくようになっている。
家族のは最大音量で、コナンの音楽が流れる。
すると、眠たいなんて言ってられない状態で起こされる。

眠い目をこすりながら、いつものように自転車で職場へ。
週末は車の量は少ないが、その代わり、スピードが速いし、
自転車を蹴散らすように走っていく。
ウイークデーの車は、「ごめんね〜、横、通るよ」なのにね。

早いところは、職場の前をみんなで掃除をしている。
これまた、職種によって雰囲気が異なって面白い。

銀行員の方々は知的オーラを振りまきながら、
「なんで俺たち、こんな掃除をしないといけないの？」モード全開で
かったるそうに掃除をしている。
その中で、一人イケメンを見つけた。
イケメン君も朝から、物憂げな顔で歩道を掃いている…

不動産のお兄ちゃんたちは、すこぶる元気が良い。
仲間内で大笑いしながら、掃除をして、
今日も一日、土地、家売買に燃えよう！モードだ。

パチンコの掃除は、委託のようで、
髪を引きつめた気合充分のおばちゃんがせわしなく動いていた。

美容院の人たちは、服もファッショナブルだが、
掃除の仕方もどことなく、あか抜けている。
ブティックのお姉さんたちもスカートのすそを翻しながら、
お掃除している。

そして、私も職場につくと、掃除をする。
以前、元気良く掃除をしているあなたの事を出勤途中で
見ていましたよ、と言われたことがある。
元気よく？？？踊っていたのか？？と内心思ったり…

掃除をしている人は、きれいにしようと思っていたり、
会社から言われたり、様々だろう。
その掃除から醸し出す雰囲気から、周囲の人へ元気づけたりするんだよね。

朝の掃除は心も、身体も、職場も、街もきれいにしてくれる。
クリーンなキッスだね。

今朝、またグラッときた。
トイレに入っていた家族はびっくりして、飛び出してきた。
私は料理をしていたので、家がミシッと言ったかな？
と思ったぐらいだったが。
これだけ揺れると、今度大きな地震が来たら、
家屋倒壊まちがいないだろうなぁと
まるで他人事のように思いながら、またご飯を作り始めた。

台所にはいつもラジオがつけてある。
朝はNHK第一放送がおおい。

痛ましい事故の報道が流れてきた。
６年生の男の子３人が、川に流されたとのこと。
私も幼少の頃は、小川や一級河川でよく遊び、
増水時、川に流され、上級生に助けられたこともあったことを
家族にも話す。

浜岡原発の運転停止も報道されている。
完全に停止するには時間がかかるわけだし、
核燃料はまだそこにある。
家族に、電気の使い方を話す。
報道では、停止したことが大変だという趣旨になっている
事も伝える。

警備会社で６億円が盗まれた話もあった。
なんと、家族の一人がその昔、この会社でアルバイトをしたことがある！
と嬉しそうに告白していた。

福原愛ちゃんが卓球ダブルスで銅メダルだとか。
頑張っている人が世の中にいっぱいいるねと言う話になる。

そうこうしているうちに、みんなが出かける時間になる。

朝ごはんはこうやって世間のニュースが軸となって
話がはずんでいく。

また今日も頑張っていこうのキッスだね。

今朝は雨が止んでいる。
梅雨の奔りのようなお天気だ。
天気が悪くなると、被災地の事をいつも思う。
晴れていれば、活動の幅は広がるのになぁって。
それに、天気が良い方が身体の調子も良くなる。
高齢者の方々に体調不良の方が増えていると報道される。
日々、生きていくのにも大変なのに、
自然の脅威にさらされると大変さが増すだろう。

今日も電車で来た。
階段を上る女子高校生のスカートをみると、
裾が５センチくらいほつれている。
教えてあげようかなと思うと、ヘッドホンをしていたのでやめた。

だけどそのほつれをそのままにしておくと、どんどん広がる。
見た目も良くない。

電車が来て、同じ車両に乗った。
彼女は座席に座った。
遠いところへ行くのかな？と思い、
持っていた手帳にメモをして、私が降りるときに
そっと渡そうとした。

私が降りる駅で、彼女も立ち上がり、電車を降りて行った。

「スカートのすそがほつれています。おせっかいなおばさんより」
のメモは私のズボンのポケットにしまって私も電車を降りた。

この気持ちが、なんとかして彼女まで伝わって、
スカートのほつれが広くなりませんように。

朝からお世話焼きのキッスだね。