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2019年06月19日

大腸CTアカデミア 低用量モビプレップ(400~800mL)+ガストログラフインは腸管洗浄効果も読影のしやすさも優れている!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
JDDW 2019が神戸で11月21日(木)〜24日(日)に
開催されます。

第57回日本消化器がん検診学会大会の会長は
松島病院大腸肛門病センター 松島クリニックの
鈴木康元先生です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





PubMedから、今日のつぶやき − 506 −

Utano K, et al. A novel volume-reduced CT colonography regimen using hypertonic laxative (polyethylene glycol with ascorbic acid): randomized controlled trial. Eur Radiol. 2019 Mar 22. doi: 10.1007/s00330-019-06127-6. [Epub ahead of print]




それでは
論文「新たな高張洗浄剤による低用量大腸CT検査に関する
 ランダマイズスタディ」のご紹介です。


考察の要所をご紹介しますね。

【結果】
本研究はZalisらのに報告された研究のような
無腸管洗浄剤・無下剤による前処置のレジメとはなっていない。

近年、無腸管洗浄剤・無下剤
あるいは食事制限なしの研究により
患者の受容性向上が報告されている。

今後は無腸管洗浄剤・無下剤や食事制限なし
のレジメにも積極的に取組んでいく必要があろう。

けれども、今回報告した
低用量モビプレップによる腸管前処置は
腸管洗浄効果が十分にあり
その効果は400mL、600mL、800mLでも
同様に良好であったし
これらの前処置群では患者の受容性は変わりなかった。

(感想)
控えめな考察になっていますが、
現実には800mLまで洗浄剤のボリュームを減らせば
良好な腸管洗浄効果と受容性の向上が得られるということでしょう。

読影のしやすさという点では
むしろ無腸管洗浄剤・無下剤に勝っているのは間違いありません。

今回の報告は実臨床でとても役立つ
貴重な報告ですね。


それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30903329

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。









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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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