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2019年03月08日

大腸CTアカデミア 低用量腸管前処置では食事制限や実施日数の負担にも注意

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第14回消化管先進画像診断研究会(GAIA)
2019年3月10日(日)9:00から開催されます!

<当番世話人>
野津 聡先生 (埼玉県立がんセンター)
<テ ー マ>
「さらなる大腸CT検査の普及をめざして」

<会  場>
国立がん研究センター築地キャンパス
新研究棟1階 大会議室

お近くの方は是非、ご参加くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★







PubMedから、今日のつぶやき − 440 −


Sali L, et al. Patients' experience of screening CT colonography with reduced and full bowel preparation in a randomised trial. Eur Radiol 2018 Nov 6. doi: 10.1007/s00330-018-5808-1. [Epub ahead of print]




なりたい自分って二十歳のころ、就職のころにあったと思います。
もちろん、なりたい自分は変化していくものですが、
あの頃は若かったからとか、世間知らずだったとか
ということを言い訳にしないよう
なりたい自分に近づいていきたいですね。

そのためには、日々、少しずつ背伸びをして
目標に向けて努力していくしかないと思うのです。

自戒を込めて、頑張ろうと思います。


さて、
論文「検診目的の大腸CT検査における低用量腸管前処置と通常用量腸管前処置の受診者の受容性に関するランダマイズトライアル」
のご紹介です。

本文の結果に入っていきますが
Tableとfigureを中心に説明していきますね。

【結果】
Table 2. 各検査工程の完遂率
ラインコミュニティ限定で配信しました。

r-CTC: 低用量腸管前処置群
f-CTC: 通常用量腸管前処置群

一番左は各行程です。
上から、
食事制限
腸管前処置の完遂
腸管前処置に伴う日常生活への影響
腸管前処置全般に対する負担の程度
です。


両群ともに検査食および腸管前処置は
ともに99%とほぼ完遂でき差を認めなかった。

腸管前処置の完遂は低用量で95%
通常用量で98%と差を認めなかった。

腸管前処置による日常生活への支障がなかったのは
低用量腸管前処置群の方が
常用量腸管前処置群に比べて
有意に多かった(80% vs. 53%)。

腸管前処置全体の負担がないあるいは少ないとしたのは
低用量腸管前処置群の方が
常用量腸管前処置群に比べて
有意に多かった(96% vs. 78%)。


(感想)
低用量腸管前処置群では3日前から少量の下剤を服用するため
有意差はないものの完遂率が僅かに低いですね。
これは私も以前の施設で経験しています。
3日間となると少しハードルが上がるんです。

より負担の少ない低用量腸管前処置群も今はいろいろと出ています。
より工夫できたらいいですね。

それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30402705

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。









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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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