2018年05月17日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査はアフリカ系アメリカ人の検診モダリティとして有用だよ!
★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブログ「大腸CTアカデミア」では
非常時の備えを特集中です!
備え第1弾「飲料水」
備え第2弾「食料」
備え第3弾「バッテリー」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 237 −
Moreno CC, et al. Addressing Racial Disparity in Colorectal Cancer Screening With CT Colonography: Experience in an African-American Cohort. Clin Colorectal Cancer. 2018 doi: 10.1016/j.clcc.2018.02.007. [Epub ahead of print]
今日は、自施設からPubMedへの接続が
悪くつながりません・・・。
(ラインコミュティ時の3月27日のことです)
同僚のT橋さんから、PubMedミラーサイト
「Europe PubMed Central(PMC)」
を教えてもらいました。
おー、本家PubMedにアクセスできないときは
便利ですね〜
T橋さん、ありがとう!
若干、反映するまでタイムラグはあるようですが、
十分に使えます。
よろしければブックマークされてくださいね。
さて、論文
「大腸CT検査による大腸がん検診における人種格差の解消
アフリカ系アメリカ人コホート研究」
の続きです。
アブストラクトをみていきましょう。
【対象と方法】
本研究では、
アトランタ退役軍人医療センターのアフリカ系アメリカ人コホート
における大腸CT検査検診プログラムを
後ろ向きに評価した
Atlanta VA Medical Center - Veterans Affairs
内視鏡受診率と病理組織学的診断を評価した。
【結果】
対象は2007−2016年の期間に
大腸CT検査を検診として受けた
アフリカ系アメリカ人 2490名、
平均年齢59.5歳、85.5%が男性
である。
患者あたりの大腸CT検査結果陽性率は
6-9mmのポリープで9.8%
10-29mmのポリープで5.4%
30mm以上の粗大病変で1.3%
であった。
大腸CT検査結果と患者の希望をもとに
13.9%の患者が大腸内視鏡検査を受診した。
2.9%の患者は
大腸CT検査によるフォローアップを
希望した。
大腸内視鏡検査を受けるよう薦められた
患者ではその80.6%が内視鏡を受診し、
受診したもののうち83.2%で
病理組織学的に病変の存在が確かめられた。
病理組織学的診断の結果は
腺腫 221病変
(6-9mmが161病変、10mm以上が60病変)
過形成・鋸歯状ポリープ 34病変
(6-9mmが27病変、10mm以上が60病変)
腺癌 18病変(すべて10mm以上)
高度異型性腺腫 11病変(すべて10mm以上)
であった。
内視鏡検査にまわった患者のうち
71.3%で腺腫
9.7%で過形成ポリープ
6.1%で腺癌
が陽性となった。
【結論】
大腸CT検査はアフリカ系アメリカ人の検診モダリティとして
有用であり、受診率を改善させる可能性がある。
(感想)
医療へのアクセスがよくない人ほど、
ハードル(コスト、時間、身体的負担)が低い
モダリティが有用である可能性があるのでしょうね。
H山先生から今日メールをいただきました。
そこで話題となった論文を明日から
取り上げようと思います。
(承諾済みです)
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29572136
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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アフリカ系アメリカ人コホート研究」
の続きです。
アブストラクトをみていきましょう。
【対象と方法】
本研究では、
アトランタ退役軍人医療センターのアフリカ系アメリカ人コホート
における大腸CT検査検診プログラムを
後ろ向きに評価した
Atlanta VA Medical Center - Veterans Affairs
内視鏡受診率と病理組織学的診断を評価した。
【結果】
対象は2007−2016年の期間に
大腸CT検査を検診として受けた
アフリカ系アメリカ人 2490名、
平均年齢59.5歳、85.5%が男性
である。
患者あたりの大腸CT検査結果陽性率は
6-9mmのポリープで9.8%
10-29mmのポリープで5.4%
30mm以上の粗大病変で1.3%
であった。
大腸CT検査結果と患者の希望をもとに
13.9%の患者が大腸内視鏡検査を受診した。
2.9%の患者は
大腸CT検査によるフォローアップを
希望した。
大腸内視鏡検査を受けるよう薦められた
患者ではその80.6%が内視鏡を受診し、
受診したもののうち83.2%で
病理組織学的に病変の存在が確かめられた。
病理組織学的診断の結果は
腺腫 221病変
(6-9mmが161病変、10mm以上が60病変)
過形成・鋸歯状ポリープ 34病変
(6-9mmが27病変、10mm以上が60病変)
腺癌 18病変(すべて10mm以上)
高度異型性腺腫 11病変(すべて10mm以上)
であった。
内視鏡検査にまわった患者のうち
71.3%で腺腫
9.7%で過形成ポリープ
6.1%で腺癌
が陽性となった。
【結論】
大腸CT検査はアフリカ系アメリカ人の検診モダリティとして
有用であり、受診率を改善させる可能性がある。
(感想)
医療へのアクセスがよくない人ほど、
ハードル(コスト、時間、身体的負担)が低い
モダリティが有用である可能性があるのでしょうね。
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そこで話題となった論文を明日から
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それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29572136
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