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posted by fanblog

2018年05月15日

大腸CTアカデミア 大腸CT検査の歴史を振り返ってみよう!!

ナガイチはコーヒー好きです。
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆




PubMedから、今日のつぶやき − 235 −


Pickhardt PD, et al.CT colonography: over two decades from discovery to pracctice. Adom Radiol 2018 Mar;43(3):517-522. doi: 10.1007/s00261-018-1501-8. [Epub ahead of print]




さて、今回取り上げる論文は
「大腸CT検査の発見から臨床に応用
されるまでの20年余り」
という論文です。

大腸CT検査の歴史を振り返ってみたという
レビューになります。

歴史をふりかえってみたよというレビューなので
技術的に役立つとか新知見いうものではありません。

ですが、大腸CT検査の起源について
書かれえいる部分で
「へ〜〜〜」という内容が
ありました。

皆で情報共有をしたいと思います。

著者はつぶやきの常連の
Pickhardt先生と
同じく大御所のYee先生、Johnson先生
の3名です。

それでは、質問です。

大腸CT検査を発明したのはだれでしょうか?







ご存知の方も多いと思います。

私も講演等で良く取り上げていますが、
Vining先生とGelfand先生が初めて
内視鏡類似像(フライスルー像)を
1994年に初めて報告したのですね。

これは正しいのですが、
実は、同じ1994年にCoin先生という方が
米国の特許を申請していたのです。

図1として添付しますよ!
(ラインコミュティに限定で特許申請書の写しをアップしました)

へ〜〜、知りませんでした。

そしてさらに大腸CT検査の基本となる
基礎技術は1980年代に発表されていました。

既に手術適応のある大腸がんの診断だけでなく、
大腸がんが疑われる症例でも役に立つ可能性に
ついて言及されていました。

1988年には、Balthazar先生らが大腸を空気で
拡張し経口造影剤を服用しCTを撮影する
大腸CT検査の原型となる技術の有用性を
報告しています。

この研究報告では、
従来のCT検査による大腸がんの感度は68%に対し、
この大腸CT検査の原型では95%の感度であることを
報告したのです。


面白いですね。

やはり先人の研究成果の積み重ねの上に
新しい技術が積み重なってできてきたのですね!

それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29516105


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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