2021年12月15日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査が腸内細菌の空気中への拡散を引き起こす!?
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Taylor A, Williams C, Brown A. A case-control study of airborne dissemination of bacteria during CT colonography. Br J Radiol. 2021 Sep 19:20210607. doi: 10.1259/bjr.20210607. Epub ahead of print. PMID: 34538081.
それでは論文
「大腸CT検査に伴う細菌の飛沫拡散に関する症例対照研究」
のご紹介です。
【考察】
表面サンプリングの結果、患者環境の糞便汚染による院内感染のリスクを抑制する上で、現行の検査室の清掃状況が有効であることが確認された。
大腸CT検査群では検査後のサンプルにのみ室内表面の汚染が検出され、コントロール群では検出されなかったことから、検査の結果として汚染が発生したことが示された(有意差はなし)。
大腸CT検査群で室内空気中に大腸菌群が検出された頻度はコントロール群に比べ有意差があり、大腸CT検査が腸内細菌の空気中への拡散を引き起こすという研究仮説を支持するものであった。
(感想)
大腸CT検査で腸管拡張のための送気中にガス漏れが起こることは良く経験します。
あのガスが空気中に拡散するのでしょうね。
大腸CT検査の際の検査パンツは、内視鏡検査用の大きな切れ込みのあるパンツを使用しますが、これを小さい穴に変更すればガス漏れによる拡散リスクは少なくなりそうです。
いろいろと考えることが出てきますね。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34538081/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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