2021年11月30日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査はエアロゾルを発生する可能性があるが、消毒が有効である!!
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Taylor A, Williams C, Brown A. A case-control study of airborne dissemination of bacteria during CT colonography. Br J Radiol. 2021 Sep 19:20210607. doi: 10.1259/bjr.20210607. Epub ahead of print. PMID: 34538081.
それでは論文
「大腸CT検査に伴う細菌の飛沫拡散に関する症例対照研究」
のご紹介です。
【アブストラクト】
結果:
細菌が空気中に拡散した頻度は、大腸CT検査で30%以上、コントロールのCT検査で10%未満であった(p = 0.01)。
検査前に採取した検査台および床のサンプルからは、病原性細菌は検出されなかった。
結論:
当院のCT検査室で行っている消毒は 病原性細菌の除去に有効であった。
大腸検査では、相当の頻度で検査室内の空気が腸内細菌で汚染されることが判明した。
本研究で明らかになった知見
大腸CT検査はエアロゾルを発生する可能性のある検査手技である。
潜在的な感染リスクを正確に評価するためには、より大規模な研究調査が必要である。
(感想)
今回の研究では、ウィルスのチェックではなく、腸内細菌の飛沫拡散に関する研究ですから、この結果が直ちにCOVID19感染のリスクを高めるというものではありません。
ですが、ソーシャルディスタンスが比較的保たれる大腸CT検査でも飛沫拡散のリスクがあることは十分に留意する必要があります。
ですが、検査のたびに適切に消毒すれば、安全も担保されることも示唆されましたね。
とても重要な検査結果だと思います。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34538081/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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