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2021年10月29日

大腸CTアカデミア COVID-19パンデミックによる発達への影響を明らかにする初の証拠!

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PubMedから、今日のつぶやき − 1080 −



Deoni SC, et al.; RESONANCE Consortium. Impact of the COVID-19 Pandemic on Early Child Cognitive Development: Initial Findings in a Longitudinal Observational Study of Child Health. medRxiv [Preprint]. 2021 Aug 11:2021.08.10.21261846. doi: 10.1101/2021.08.10.21261846. PMID: 34401887; PMCID: PMC8366807.




それでは、査読前論文
「COVID-19パンデミックが幼少期の認知発育に与えた影響。子供の健康に関する縦断的観察研究における初期報告」
のご紹介です。

【背景】
本研究では、乳幼児の神経発達における個人レベルおよび集団レベルの傾向を明らかにすることを目的とした。

微細運動や粗大運動のコントロール、視覚受容、表現、言語の5つの主要領域の機能を直接観察・実行して評価する標準化され臨床的に用いられている認知スコア(Mullen Scales of Early Learning)を用いて認知発達を分析することは、COVID-19パンデミックによる発達への影響を明らかにする初めての直接的な証拠となりえる。

年齢、性別、人口統計学的および社会経済的な指標を考慮して、2011年以降の各年の平均スコアを比較したところ、2020年から2021年にかけて、子供の認知機能が全体的に低下しているという顕著な証拠が示されている。

また、男の子の方が女の子よりも明らかに影響を受けており、家庭の社会経済的背景(母親の学歴で測定)が高いほど、パンデミックの悪影響が緩和されていることも分かった。

さらに個人の比較では、2018年から2021年の期間に同じ子供のパンデミック前とパンデミック中の縦断的な傾向を調べたところ、やはり2020年と2021年に能力が低下していることが分かった。

(感想)
読めば読むほど恐ろしい事実ですね。

認知機能の成長に大切な時期にパンデミックの環境変化を受けた世代は他の世代よりハンディを負うようになったら怖いとしか言えません。


原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34400436/



ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。














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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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