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2021年08月10日

大腸CTアカデミア 大腸癌はCOVID-19パンデミック下の診断遅延の影響が大きい!!!

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日本消化器がん検診学会
大腸CT検査技師名簿・技術認定施設名
が公表されました!

こちらおよびこちらからご覧くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




PubMedから、今日のつぶやき − 1024 −


Gheorghe A, et al. Economic impact of avoidable cancer deaths caused by diagnostic delay during the COVID-19 pandemic: A national population-based modelling study in England, UK. Eur J Cancer. 2021 May 5:S0959-8049(21)00250-1. doi: 10.1016/j.ejca.2021.04.019. Epub ahead of print. PMID: 34049776.





それでは、
論文「COVID-19パンデミック下の診断遅延に起因する本来救えた癌死亡の経済的影響。全英人口ベースのモデリング研究」のご紹介です。


【考察】
大腸癌は、4つの癌種の中で生産性の損失が最も多く、生産性損失の3分の1、QALYsの損失では半分弱までを占める。

損失の大きさと蓄積の経時変化には癌種ごとに大きな違いがある。

乳癌と食道癌では、診断の遅れにより同程度の癌死亡者の増加が予想されたが、両癌の年齢背景(乳癌は平均年齢60.5歳、食道癌は平均年齢68.5歳)および予後の違いから、乳癌の方が生産性とQALYsの損失が大きくなると推定される。

さらに、癌による死亡者の年齢背景はCOVID-19による死亡者の年齢背景が若いことから、COVID-19よりも癌の方が死亡者数への影響がより大きくなる可能性があることが判明した。

(感想)
COVID-19の抑え込みはもちろん重要ですが、そのために癌診断が制限されることによる影響はパンデミックよりより大きくより長期化する可能性があるということです。

気づいた時には既に手遅れということは避けたいのですが・・・

それでは、また。



原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34049776/



ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。














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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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