さぬきと言えば「うどん」。
香川県下にあるうどん店は、香川県の信号機の数ほどあると
言われる。とにかくうどん屋だらけと言っても過言ではない地域だ。
観光客もさぬきうどんを目当てに香川を訪れ、
うどんを食べるだけを目的とした、
「さぬきうどんツアー」という専門ツアーもあるほどだ。
「香港買い物ツアー」と似ている。
今なら「韓国エステツアー」ってところか?。
一昨年前には、ユースケサンタマリア主演で映画にまでなった。
うどんブーム依頼、俄然頑張っている香川である。
そんな中
なんと!学校の学科にまでなっていた。
山陽新聞(http://www.sanyo.oni.co.jp/)7/27掲載記事によると、
うどん職人専門コース入校式 丸亀高等技術学校
「さぬきうどん科」の入校式
讃岐うどん作りの技能や知識を身につけ、
起業や就職に役立てる県立丸亀高等技術学校の「さぬきうどん科」入校式が20日、
三豊市高瀬町の瀬戸内短大で開かれた。県内外の受講生が
「うどん職人」を目指し、決意を新たにした。
山陽新聞HP(http://www.sanyo.oni.co.jp/)より引用
今回は、26歳〜30歳の10名が学生となったわけだが、
ビジネスとして、うどん屋さんは儲かるのか?。
10月までの数ヶ月でいいのか?。
こういった疑問が湧いてくる。
香川のうどんは、平均単価が安く、営業時間も11:00〜2:00と
極端に短い。そんな中、お客を回さなければならない。
「カレー屋」と「ラーメン屋」、どっちが儲かる?
こんな話を聞かれたことがあるだろうか?。
正解は、「カレー屋」だそうである。
理由は、お客に注文されたものを出す為に掛かる時間が
カレー屋の方が短いからだ。
そうなるとうどん屋も不利だと思われがちだが、
香川には、「セルフ」という切り札がある。
労力をお客さんも負担してもらおうというわけだ。
これで、時間の問題は解消されたわけだ。
毎日うどんを食べていると思われがちな、香川県民でさえ
実際には、毎日食べているわけではない。
一日のうどんを食べる人口は大体決まっているのだ。
その中でシェアーを奪い合っているにすぎない。
そして、客には行きつけのうどん屋がある。
そこにどう食い込んで行くのかが新規うどん店の課題である。
入校した学生さんも当然、雇われるために学校に入ったわけではないだろう。
雇われたいのなら、どこでも真剣にお願いすれば雇ってくれるだろう。
この学科は、経営者志望者たちが集まった学科である。
うどん職人としての修行をせずに学校から...。
これまた、甘い話。
何年かは修行をしてから、独立となるだろう。
うどんでも、ラーメンでも、寿しでもやはり味が一番。
まずい店は、どうしても客は入らない。
いくら安くても、味が伴わなければダメなのである。
香川県外ならば、さらに味を求められる。
元々、うどんを食べる習慣がないのだ。
美味くなければ食べに来るわけがない。
美味しくなければ、二度と食べに来ない。
ある意味、香川で店を開くよりもシビアかも知れない。
うどん屋を開業ることは意外と簡単であるが、
繁盛させるとなると、大変な努力と研究が必要となることを
肝に銘じて、お勉強して欲しいと思う。
↑民間ならば、株式会社大和製作所「さぬきうどん学校」などがあります。
うどん屋になるなら、うどんが大好きじゃなきゃね^^