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深い森の物語6

リボン   リボン   リボン



しいたけは、ミーサンが肩から下げている魔法瓶に目を向けた。

《それです。その中の液体は電解質溶液と糖分と塩分では

ないですか?》

しいたけが急に難しいことを言い出したので、ミーサンは一瞬考えて

から言った。

《ポカリスエットのこと?》

しいたけは大きく頷いてみせた。

《そうとも言いうみたいですね。それは私たちを生き返らせる唯一つの

液体なんです》


ポカリでしいたけたちを助けられるなら、そんなに簡単な事はない。

ミーサンは根元のしなびた椎茸たち全てに行き渡るよう、

順々にポカリをかけていった。


流石ポカリ。椎茸の体にも染み込みが早い。

みるみる干からびた椎茸たちは、最初に会ったしいたけのように、

みずみずしく艶やかになっていった。


しいたけたちはめいめい目を開け、起き上がり始めた。

《ありがとう、ミーサン》

《ありがとう!》

しっとりとした傘を揺らしながら、しいたけたちは口々に感謝した。




つづく















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