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深い森の物語2

リボン   リボン   リボン


お元気デスか?

へっぽこ物語でも 楽しみです なんておっしゃってくれる方がいると

涙が出るくらい 嬉しいデス ありがとうございますm(_ _)m






ミーサンは痛めた手をかばいながら、薄黄色の車に乗り込んだ。

シートに身をまかせると、ホッと一息をついた。

まさかタヌキに噛まれるとは…

振り払うようにエンジンをかけ、点滅しているサインに気が付いた。



ガソリンがない!


ここは街から北西の、手付かずの自然がまだ

多く残っている森の中だ。

ミーサンは冷たくなった手で口もとを覆って、

これからの事を必死に考えていた。

焦る気持ちでいるミーサンに、追い打ちをかけるように

ひぐらしがけたたましい程に鳴き、

すでに南の高い空に1番星が瞬いていた。



《今晩はここで寝るしかないのかな、こんな事になるなんて》

うつろに星を見ながら、ミーサンはシートをゆっくりと倒した。

その時、後部座席、真後ろに何かがいる気配を感じ、

ミーサンは横になりながら硬直した。



…森へ…行きましょう…お嬢さん…


静かな車内の中に

囁くような、歌っているような、奇妙な調子の高い声が聞こえた。


つづく






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