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2019年12月15日

【図解】日本でも導入が進んでる、Kreisverkehr(クライスフェルケア)ことラウンドアバウト(環状交差点)の紹介

この記事は3〜5分で読めます。
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こんにちはニールです。僕は現在、ノードライン=ヴェストファーレン州の村でウーファーとして暮らしています。

ウーファーって何ぞやというご紹介

ラウンドアバウト(環状交差点)とは





今回は一昨日の記事「市街地の速度制限の紹介」で少し紹介したラウンドアバウトについてご紹介します。

ラウンドアバウトとは


一昨日も記事を読まれた方は繰り返しになってしまいますが、ラウンドアバウト(環状交差点)というのは交差点が十字になっているものではなく、ドーナツ状の交差点で複数の方向から来た車を各方向に振り分ける仕組みです。
フランス、パリにある凱旋門の周辺の道をイメージされると良いかと思います。

また日本語ではラウンドアバウトや環状交差点の他にもロータリー交差点と呼ばれ、ドイツ語ではKreisverkehr(クライスフェルケア)と呼ばれています。

ヨーロッパではこういった交差点が普通の交差点と同じくらい沢山存在しています。
最近は日本でもラウンドアバウトの導入が進んでいます。なぜここにきて日本でも導入されるようになったのでしょうか。

次の項ではそのメリット、デメリットを見てみようと思います。


ラウンドアバウト(環状交差点)のメリット、デメリット


まずはメリットから…
ラウンドアバウトが最も効果を発揮しているところとして普通の交差点より事故率が低いということです。
これについては、どんなに高速で走っていてもラウンドアバウトで必ず減速を強いられるからです。なので信号が変わりそうになったから加速して交差点に突っ込むといったこともあり得ないわけです。

次に、複数の方角から来た道を素早く各方向にさばくことができるということ。
ラウンドアバウトが存在するのは3本しか道が交差した場所から、5本、6本それ以上の道が交差した場所もあります。各方面から来る道が多ければ多いほど普通の信号の交差点で1つ1つさばいていては時間がかかってしかいますので、導入する意義が良く分かります。

デメリットとしては…
ラウンドアバウトを導入するとなると、普通の交差点より土地が必要になってしまいます。

また大量の車が走る交差点ではラウンドアバウトに進入することができない場合もあります。
ただかなりの交通量の道でもヨーロッパではラウンドアバウトが導入されています。これについては後程ご紹介します。


ラウンドアバウト(環状交差点)の走り方


右側通行の国ではラウンドアバウト内を反時計回りに一方通行で走ります。
交差点内にいる車が優先されるので、交差点に入る場合はこのラウンド(環状)している車の合間を狙って入っていくことになります。

またラウンドアバウトで、交通量が多い場合は複数車線が存在することもあって、その場合は1番外側の車線を走っている車は、次の出口で出るようになっています。ということは、2つ目3つ目それ以降のの出口で出たい場合はラウンドアバウト内で車線変更をする必要があり、内側の車線に入っていくような仕組みです。



【図解】ラウンドアバウト(環状交差点)の走り方


さんざん字で説明しましたが図で走り方を見ていこうともいます。ここからは一部の図が動きます。
また図では複数の車線で解説していますが、車線が1本の場合は車線変更をする必要はありません

簡単な場合


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まずこちらの図を使って解説します。
簡単な例として、A StraßeからB Straßeです。
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感覚としては、普通に右折する感じです。
ただラウンドアバウトに入るタイミングは自分で観察して決める必要があり、すこし左カーブをする必要もあります。


ちょっと複雑なラウンドアバウト(環状交差点)


続いて信号を併用したラウンドアバウトで見てみましょう。
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この図ではA StraßeからD Straßeに抜けてみようと思います。
GIF画像では信号を省いているので、先に説明します。

A Straßeからラウンドアバウトに入ろうとしたとき、6時から3時の方向にラウンド(環状)している道が赤信号になります。これでA Straße側が青信号になりラウンドアバウトに進入できるわけです。
1番外側の車は、A Straßeに抜けていくので赤信号にする必要が無いので赤にならないこともあります。

では動きを見てみましょう。
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超複雑に見えますよね(笑)
僕自身作っていて混乱してしまいそうでしたが、これでも見やすく作ったつもりです…

この図を見てわかる通り、B StraßeとC Straßeの出口では内側の車線を走っています。
また信号があるようなラウンドアバウトはかなり巨大なので、図よりも規模がかなり大きいので車線変更もそこまで難易度は高くありません。


右折に便利なラウンドアバウト(環状交差点)


A StraßeからB StraßeやC StraßeからD Straßeのように隣の車線に右折する場合のためだけに用意された右折用の車線があるラウンドアバウトもあります。
こんな感じです。
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こう見ていると高速道路のジャンクションみたいですよね。もちろんラウンドアバウトに入って行って右折しても問題はありません。
やはりこれも交通量が多い道ではかなり効果的です




いかがでしょうか。
走り方については図解までしておいてなんですが、やっぱり実際に走ったほうが分かりやすいです(笑)
ただこの記事を通して、ラウンドアバウト(環状交差点)へのみなさんの理解が深まれば、僕の目的は達成されたと言えるでしょう。

日本では近年、自治体の資金難から信号機の老朽化による故障が頻発していると聞きます。ほぼ皆無だった場所に導入にはやはり難易度が高いのは間違いないですが、信号機の故障が原因で事故が多発するより早急にラウンドアバウトを導入して、どんどん運転者の経験値を上げていくほうが良いのではないかと思います。

日本の運転免許証の有効期間は長くても5年ですから、今から更新者全員にラウンドアバウトの講習をして、5年後に一気に増やせば、知らない人はいないはず… 素人が口出しすぎかもしれませんね(笑)

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posted by ニール at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 留学
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ニール
幼少期の海外旅行を機に海外に興味を持つ。

高校時代には海外旅行のためにアルバイトをし、旅をする。
そこで訪れたドイツを留学先とする。

高校卒業後に単身ドイツに留学。
現地ではドイツ語を勉強しながら、日本語や文化のセミナー開催やブンデスリーガベースボール2部てプレー。(語学学生ビザ)

日本に帰国し、短期大学を首席で卒業。
幼稚園教諭2種免許を取得。

オペアとして再渡独。 (オペアビザ)

ウーファーとして旅を続ける。(観光ビザ)
現在に至る
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