2019年12月09日
悪の巨頭、ナチスが残したものとは… 負の遺産だけでない?(ドイツ国外編)
こんにちはニールです。僕は現在、ノードライン=ヴェストファーレン州の村でウーファーとして暮らしています。
ウーファーって何ぞやというご紹介
今回はドイツにとっておそらく最大の負の遺産であるナチ党(ナチス)について書こうと思います。
世界的に見ても最も悪名高いと言えるであろう政治政党ナチ党は、意外なことに現在もドイツ国内外に残るものを生み出してきました。ここではそれらの紹介をします。
世界的には…
前回に引き続き、今回は日本や世界に今も残るものを見ていこうと思います。
オリンピックの聖火リレー
今日本では来年東京で開催されることで、話題沸騰のオリンピック。そのオリンピックではおなじみの聖火リレーも、ナチスドイツ時代の1936年ベルリンオリンピックから始まりました。
これもある意味ナチスのプロパガンダとしての活用だっと言われていますが、現在にも続いています。
ちなみにオリンピック期間に限って、人種差別や迫害が緩和されていたそうです。
また、駅やスタジアムは科学的に人間の流動を完全に計算して設計されていたともいわれています。
そのまま人種の問題が終わればよかったのにと思いますが、そうはならず1939年に第二次世界大戦が勃発したため、戦前で最後のオリンピックとなりました。1940年は東京で開催予定だっただけにそれも惜しいですね。
動物愛護法
この動き自体はドイツ国内で1920年代から活発になっていましたが、ナチスドイツが動物愛護法を制定したことにより、よりその動きが鮮明にないました。
これによって動物は物ではないということが定義されました。
しかし表向きはこの法律が現代にも続く良いものに見えますが、裏ではこれもユダヤ人を迫害するための手段として用いられたのでした。ユダヤの教えでは、動物をと殺するときに麻酔を使わないということがあり、これがこの法律に引っかかるわけです。
こういったことが政治利用されるというのは非常に残念ですね。
環境保護
これも上記の動物愛護と結構なつながりがあります。
ナチ党としては、自然回帰主義であり、「自然と調和した生活」を目指していました。
この流れで有機野菜などの思想も強く出てきたということで、僕が以前の記事で紹介したBIOにも少しつながってくるんですね。
こういった法律は当時かなり進んだものであったのですが、戦争の激化とともに法律の廃止などとなりました。それでも戦後、こういった法律はナチスのファシズム的な思想とは離れているということで、残ったものもあります。
反タバコ運動
これも当時としてはかなり進んだものでした。
ドイツが医学的にタバコは健康に害を与えるということを突き止めたことが理由なので、この時すでにレストランなどでの喫煙も禁止されたようです。タバコに対する税金も上げられたので喫煙量は減ったそうです。
こう見ると最近になってやっと時代がドイツに追いついたと言えるかもしれませんが、戦後になって喫煙が再び増加したのちに、1990年代に再び嫌煙感情が強まって現在に至るようです。
またナチスドイツ時代にこの動きが活発だったのは、単純にヒトラーがタバコ嫌いだったということも大きく関係しているようです。そのため戦時中の地下壕も禁煙だったようですね。
いかがでしょうか。
現在の世界の潮流にかなり早くの時代からドイツ国内で取り入れられていたのが分かります。ただし表向きはクリーンでも、裏では散々なことをしてきたということがやはり印象深いですね。
ナチ党についてはドイツにいてももたまに議論になりますが、やはりポジティブにとらえる人はほとんどいないですし、ナチスドイツ時代のものが法律などで禁止されていることも老いです。
もう下火になりつつある流行語?の「マジ卍」なんてドイツで公の場で発信することがあれば逮捕される可能性もありますし、周囲の人に軽蔑の目で見られることもほぼ確実ですので気を付けてくださいね。
費用を抑えて海外留学したい方はこちらの記事もお勧め!
海外旅行に興味がある人のためのブログ
この記事を見て「留学しようかな。」「ここもう少し知りたい。」という方がいらっしゃいましたら是非「いいね」とコメントお願いします。また友人などにシェアをしていただけたらとてもうれしいです!
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9484361
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック