2017年10月04日
【CDソフトレビュー】水橋孝 & 田中裕士 : MR.BOUJANGLE
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1998 WOODY CREEK
■リリース:
発売:WOODY CREEK
時間:44 min
発売日:1998年12月15日
■オーディオ:
CD 2.0ch 44.1kHz 16bit
■ディスク:
CD Disc
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
■ジャンル:ジャズ
■プロデューサー:
・小林貢
■作曲:
・全てカバー曲
■編曲・アレンジ:
・全てカバー曲
■レコーディング / ミックス:
・神成芳彦
■レコーディングスタジオ:
・田園ホール「エローラ」(レコーディング)
・JVC Mastering Center(マスタリング)
■マスタリング:
・Kotetsu Tohru
本作は、1999年のTheBest Album of the year受賞作品。
16bit/96kHzハイサンプリングDATマスターを使用。
音色はマイクの選択で決め、フェーダーで音量バランスをとったとのこと。
リミッター、イコライザー、フィルターなどを一切使わずCDのダイナミックレンジを最大限に生かしたCD。
評論家などが絶賛し、オーディオ機材デモでもよく使われていたので、当時はそれにつられて購入。
一方で、個人的な問題でほとんど聴いていない作品でもあります。
一体何が原因なのかわかりませんが、このCDを聴いていると頭が痛くなるのです。
たぶん、固い高域が原因ではないかと考えています。
似たようなケースでは、やはり音圧を上げた固い高域が出るSACDでもそうなります。
(全てのSACDではありません)
本CDにしてもSACDにしても、人間の耳には聞こえないような音域まで含んでいるから、それが合わない人が出るとか、言われたりします。
管理人はそうは考えていません。
リミッターなしだろうがSACDだろうが、元の演奏以上の音はないはずです。
あるとすれば、演奏音以外のものか、演奏音が変化したものでしかありません。
そうでないと、その元の生演奏(ピアノにしてもベースにしても生演奏にリミッターなんてありませんし)を聴いても頭が痛くなるはずです。
しかし、ピアノやベースの生演奏で頭が痛くなることはありませんし、むしろ心地よくなります。
つまり、本CDも頭が痛くなるSACDも、超広帯域だから、リミッターなしだから、という理由では当てはまりません。
何等か、音がひずんでいたり、違う音に変化しているからだと思います。
なお頭が痛くなるのは個人的な話なので、このCDが悪いと言っているのではありません。
ただ管理人がそうなのだと言いたいだけです。
人にはそれぞれ個性があり、ガラスを削る音が嫌いな人や、ドラム缶をたたく音が嫌いな人や、駅のホームのアナウンス音が嫌いな人など、同じ音を聞いても様々な反応があります。
それと同じで、管理人はこのCDの音がダメなのです。
また、管理人個人的な頭痛とは別の観点で、納得のいかないことがあります。
「再生するオーディオ機器のパフォーマンスが高ければ高いほどリアルな質感と音像、音場感を得ることができます。」という解説があるのですが、CDを購入した1999年当時のオーディオ環境でも2017年現在のそれなりのオーディオ環境でも、そこまで絶賛するほどの音とは思えません。
管理人は生演奏に触れる機会はそこそこあり、隔月1回程度は聴いているのですが、離れていて聴いていても、そっちのほうがはるかに「いい音」です。
オーディオ機器や環境が良ければ、このCDの音がリアルになるというほどには、全く感じません。
他のCDで、もっといい音がするものはたくさんあります。
管理人のオーディオシステムは、JBLの大型フロアタイプでハイレゾも対応していて、大体の音域は対応可能です。
また部屋も防音をベースに、それなりに調音してあり、フラッターエコーが発生したり特定周波数が肥大にならないようある程度は整えています。
(ボリュームが飽和量を超えるとだめですが・・・)
こういう評論家とは違う感想を持った経験がたくさんあったからこそ、こういうブログでレビューをしてみたいと思った一番の理由ですね。
評論家と管理人の評価が全く違うというケースが、かなり多いのです。
誰か1人の評論家のレビューでそうなのであれば、気にもしません。
だれでも間違いや個人的な思いというのはありますので。
一方で、多くの評論家が絶賛している場合で、管理人がまったくそう感じない場合は、何かおかしいと思います。
それは管理人のオーディオ環境や「いい音」を聴き分ける能力が悪いだけでは、当てはまらないケースが結構多いと感じます。
評論家絶賛で、惑わされ、オーディオ環境を色々いじっては、評論家の言う音が出ないから、またいじって、アクセサリーもかなり投入して、結局悪い音がする環境になっていたりしました。
ジャンルは違いますが、DVDなどもそうです。
評論家絶賛のDVDが、管理人のプロジェクタではそう映らないので、パラメーターをいじったり、ゲインとバイアス調整を何年もしてみたり、泥沼にはまったこともあります。
プロジェクタはそのせいで、何百万円もかけてしまいました。
その費用と時間と努力は、まったく無駄だったとはいいませんが、評論家に「ふざけるな」と言いたいです。
※このCDはそこまで悪い音ではないのでご注意下さい。
評論家絶賛との「かい離」具合を言ってますので・・・。
色々とこのCDのレビューの場で言いたいことを言ってしまいましたが、本CDは基本的には良い音がするCDでクオリティも高いです。
ただ、大絶賛する評論家が多いことに違和感を覚えます。
ホールの響きが好きな音場指向の方にはピッタリのCDです。
管理人のようにクッキリしゃっきりの音像指向の方には、あまりお勧めできません。
・ボーカル:
-
・楽器:
緊張感のあるような鮮度や解像度の方向ではありません。
解説にもありますが、「残響が長く響きが良い会場」で録音したため、まさにその通りの音です。
音場感に振り切ったサウンドです。
管理人的には、ここから「リアルな音」が出てくるとは到底思えません。
リアルな「会場での演奏音」ではないかと思います。
・ダイナミックレンジ:
ダイナミックレンジ確保のため音量が通常のCDよりも小さくなっているそうです。
実際には、そんなに気にするほど小さくはありませんでした。
ものすごく広いレンジという触れ込みだったので、そういう姿勢で聴きましたが、2017年現在、そこまで言うほどのレンジかは、管理人には分かりませんでした。
・ボーカル情報量・解像感:
-
・演奏情報量・解像感:
会場の長い残響と響きが乗っているため、音像クッキリの方向ではありません。
大きいホールで、客席がステージから20m以上離れたところから聴いている感じです。
もちろん、ベースの胴鳴りなどの音はよく聴こえますが、手を伸ばせば届くほどの距離感での音はしません。
解説から読み取った管理人のイメージでは、演奏者が聴いているようなリアルな音でした。
実際は、残響の長い響きの良い1,000人クラスのホールの客席の真ん中あたりで聴いている音です。
録音会場の田園ホール・エローラのキャパは、ほぼ1階席の525人なので、まさに真ん中あたりの座席のイメージです。
音像派の管理人からすると、少し曇って聴こえます。
・バランス(帯域と楽器再現度):
音域バランスは、ど真ん中で偏りがないディスクです。
リミッターがないせいか、帯域も良く伸びますが、そもそもベースが超広帯域な楽器ではありませんので、言うほど凄みがあるわけではありません。
生演奏のほうが、ずっといいです。
リミッターがないとかの事前情報がなければ、普通のCDとの違いが判らなかったと思います。
また、「おっ」と気を引くような個別の音がないので、良く分かりません・・・。
・分離感:
ピアノを左ch、ベースを右chに振ったダイレクト2トラックの構成のため、分離感もなにも、完全に分離してます。
センター定位は当然ありません。
左右のスピーカーからそのまま音が出ます。
ここの評価をそのまま満点にするのか悩みましたが、100%分離しているし満点にしました。
★音声クオリティ(1〜100点)(CDお勧めレベルは85点以上):85点
※評価項目上、上記のように89点となりましたが、(分離感という項目が満点のため)、管理人の直感での感触では80点台半ばの印象です。
※2017年12月:評点修正
すいません、最初に記事を見た人には申し訳ないのですが、管理人としてはどうしてもしっくりしない評点だったため、納得できる点数に修正しました。
他のCDレビューが増えるとどうしても前後の評点の関係によって、相対的に見て違和感が出てしまいます。
その場合は、相対評価で修正する方向です。
この手の人の感性による評価に、絶対評価はないためです。
レビュー基準についてはこちら
2017年現在、あまり出回っていないようです・・・
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
【CDソフトレビュー】 水橋孝 & 田中裕士 MR.BOUJANGLE |
ソフト情報
■リリース:
発売:WOODY CREEK
時間:44 min
発売日:1998年12月15日
■オーディオ:
CD 2.0ch 44.1kHz 16bit
■ディスク:
CD Disc
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
■ジャンル:ジャズ
■プロデューサー:
・小林貢
■作曲:
・全てカバー曲
■編曲・アレンジ:
・全てカバー曲
■レコーディング / ミックス:
・神成芳彦
■レコーディングスタジオ:
・田園ホール「エローラ」(レコーディング)
・JVC Mastering Center(マスタリング)
■マスタリング:
・Kotetsu Tohru
クオリティ・レビュー総評
本作は、1999年のTheBest Album of the year受賞作品。
16bit/96kHzハイサンプリングDATマスターを使用。
音色はマイクの選択で決め、フェーダーで音量バランスをとったとのこと。
リミッター、イコライザー、フィルターなどを一切使わずCDのダイナミックレンジを最大限に生かしたCD。
評論家などが絶賛し、オーディオ機材デモでもよく使われていたので、当時はそれにつられて購入。
一方で、個人的な問題でほとんど聴いていない作品でもあります。
一体何が原因なのかわかりませんが、このCDを聴いていると頭が痛くなるのです。
たぶん、固い高域が原因ではないかと考えています。
似たようなケースでは、やはり音圧を上げた固い高域が出るSACDでもそうなります。
(全てのSACDではありません)
本CDにしてもSACDにしても、人間の耳には聞こえないような音域まで含んでいるから、それが合わない人が出るとか、言われたりします。
管理人はそうは考えていません。
リミッターなしだろうがSACDだろうが、元の演奏以上の音はないはずです。
あるとすれば、演奏音以外のものか、演奏音が変化したものでしかありません。
そうでないと、その元の生演奏(ピアノにしてもベースにしても生演奏にリミッターなんてありませんし)を聴いても頭が痛くなるはずです。
しかし、ピアノやベースの生演奏で頭が痛くなることはありませんし、むしろ心地よくなります。
つまり、本CDも頭が痛くなるSACDも、超広帯域だから、リミッターなしだから、という理由では当てはまりません。
何等か、音がひずんでいたり、違う音に変化しているからだと思います。
なお頭が痛くなるのは個人的な話なので、このCDが悪いと言っているのではありません。
ただ管理人がそうなのだと言いたいだけです。
人にはそれぞれ個性があり、ガラスを削る音が嫌いな人や、ドラム缶をたたく音が嫌いな人や、駅のホームのアナウンス音が嫌いな人など、同じ音を聞いても様々な反応があります。
それと同じで、管理人はこのCDの音がダメなのです。
また、管理人個人的な頭痛とは別の観点で、納得のいかないことがあります。
「再生するオーディオ機器のパフォーマンスが高ければ高いほどリアルな質感と音像、音場感を得ることができます。」という解説があるのですが、CDを購入した1999年当時のオーディオ環境でも2017年現在のそれなりのオーディオ環境でも、そこまで絶賛するほどの音とは思えません。
管理人は生演奏に触れる機会はそこそこあり、隔月1回程度は聴いているのですが、離れていて聴いていても、そっちのほうがはるかに「いい音」です。
オーディオ機器や環境が良ければ、このCDの音がリアルになるというほどには、全く感じません。
他のCDで、もっといい音がするものはたくさんあります。
管理人のオーディオシステムは、JBLの大型フロアタイプでハイレゾも対応していて、大体の音域は対応可能です。
また部屋も防音をベースに、それなりに調音してあり、フラッターエコーが発生したり特定周波数が肥大にならないようある程度は整えています。
(ボリュームが飽和量を超えるとだめですが・・・)
こういう評論家とは違う感想を持った経験がたくさんあったからこそ、こういうブログでレビューをしてみたいと思った一番の理由ですね。
評論家と管理人の評価が全く違うというケースが、かなり多いのです。
誰か1人の評論家のレビューでそうなのであれば、気にもしません。
だれでも間違いや個人的な思いというのはありますので。
一方で、多くの評論家が絶賛している場合で、管理人がまったくそう感じない場合は、何かおかしいと思います。
それは管理人のオーディオ環境や「いい音」を聴き分ける能力が悪いだけでは、当てはまらないケースが結構多いと感じます。
評論家絶賛で、惑わされ、オーディオ環境を色々いじっては、評論家の言う音が出ないから、またいじって、アクセサリーもかなり投入して、結局悪い音がする環境になっていたりしました。
ジャンルは違いますが、DVDなどもそうです。
評論家絶賛のDVDが、管理人のプロジェクタではそう映らないので、パラメーターをいじったり、ゲインとバイアス調整を何年もしてみたり、泥沼にはまったこともあります。
プロジェクタはそのせいで、何百万円もかけてしまいました。
その費用と時間と努力は、まったく無駄だったとはいいませんが、評論家に「ふざけるな」と言いたいです。
※このCDはそこまで悪い音ではないのでご注意下さい。
評論家絶賛との「かい離」具合を言ってますので・・・。
色々とこのCDのレビューの場で言いたいことを言ってしまいましたが、本CDは基本的には良い音がするCDでクオリティも高いです。
ただ、大絶賛する評論家が多いことに違和感を覚えます。
ホールの響きが好きな音場指向の方にはピッタリのCDです。
管理人のようにクッキリしゃっきりの音像指向の方には、あまりお勧めできません。
クオリティ・レビュー詳細
・ボーカル:
-
・楽器:
緊張感のあるような鮮度や解像度の方向ではありません。
解説にもありますが、「残響が長く響きが良い会場」で録音したため、まさにその通りの音です。
音場感に振り切ったサウンドです。
管理人的には、ここから「リアルな音」が出てくるとは到底思えません。
リアルな「会場での演奏音」ではないかと思います。
・ダイナミックレンジ:
ダイナミックレンジ確保のため音量が通常のCDよりも小さくなっているそうです。
実際には、そんなに気にするほど小さくはありませんでした。
ものすごく広いレンジという触れ込みだったので、そういう姿勢で聴きましたが、2017年現在、そこまで言うほどのレンジかは、管理人には分かりませんでした。
・ボーカル情報量・解像感:
-
・演奏情報量・解像感:
会場の長い残響と響きが乗っているため、音像クッキリの方向ではありません。
大きいホールで、客席がステージから20m以上離れたところから聴いている感じです。
もちろん、ベースの胴鳴りなどの音はよく聴こえますが、手を伸ばせば届くほどの距離感での音はしません。
解説から読み取った管理人のイメージでは、演奏者が聴いているようなリアルな音でした。
実際は、残響の長い響きの良い1,000人クラスのホールの客席の真ん中あたりで聴いている音です。
録音会場の田園ホール・エローラのキャパは、ほぼ1階席の525人なので、まさに真ん中あたりの座席のイメージです。
音像派の管理人からすると、少し曇って聴こえます。
【田園ホール・エローラ(松伏町中央公民館)】
2015 Matsubushi Town. All rights reserved.
2015 Matsubushi Town. All rights reserved.
・バランス(帯域と楽器再現度):
音域バランスは、ど真ん中で偏りがないディスクです。
リミッターがないせいか、帯域も良く伸びますが、そもそもベースが超広帯域な楽器ではありませんので、言うほど凄みがあるわけではありません。
生演奏のほうが、ずっといいです。
リミッターがないとかの事前情報がなければ、普通のCDとの違いが判らなかったと思います。
また、「おっ」と気を引くような個別の音がないので、良く分かりません・・・。
・分離感:
ピアノを左ch、ベースを右chに振ったダイレクト2トラックの構成のため、分離感もなにも、完全に分離してます。
センター定位は当然ありません。
左右のスピーカーからそのまま音が出ます。
ここの評価をそのまま満点にするのか悩みましたが、100%分離しているし満点にしました。
★音声クオリティ(1〜100点)(CDお勧めレベルは85点以上):85点
ダイナミックレンジ :90点
(広さと偏り)
ボーカル情報量・解像感 :--点
(定位や鮮度)
演奏情報量・解像感 :70点
(MIXや密度)
バランス :78点
(帯域と楽器再現)
分離感 :100点
(音場と立体感)
※評価項目上、上記のように89点となりましたが、(分離感という項目が満点のため)、管理人の直感での感触では80点台半ばの印象です。
※2017年12月:評点修正
すいません、最初に記事を見た人には申し訳ないのですが、管理人としてはどうしてもしっくりしない評点だったため、納得できる点数に修正しました。
他のCDレビューが増えるとどうしても前後の評点の関係によって、相対的に見て違和感が出てしまいます。
その場合は、相対評価で修正する方向です。
この手の人の感性による評価に、絶対評価はないためです。
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
2017年現在、あまり出回っていないようです・・・
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
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