2017年09月14日
【CDソフトレビュー】ダイド / Dido セーフ・トリップ・ホーム / Safe Trip Home(動画付)
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2008 Sony BMG Music Entertainment (UK) Limited.
■リリース:
発売:RCA Label Group, Cheeky Records, Sony BMG Music Entertainment
時間:49 min
発売日:2008年12月10日
■オーディオ:
CD 2.0ch 44.1kHz 16bit
■ディスク:
CD Disc
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
■プロデューサー:
・ジョン・ブライオン:本作6曲。代表作はカニエ・ウエスト、エイミー・マンなど。
・The Ark:本作5曲共作。
・ダイド:本作5曲共作。
■作曲:
・ダイド:本作全曲。
・ロロ・アームストロング(ダイドの兄):本作7曲共作。代表作はフェイスレスなど。
・ジョン・ブライオン(本作プロデューサー):本作7曲共作。
・リック・ノウェルズ:本作1曲共作。代表作はベリンダ・カーライル、ジュエル、マドンナ、セリーヌ・ディオンなど。
・クレランス・グリーンウッド:本作1曲共作。代表作はシェリル・クロウ、エリック・クラプトンなど
■編曲・アレンジ:
・デヴィッド・キャンベル(オーケストラ):本作3曲。代表作はイーグルス、マイケル・ジャクソン、マライア・キャリー、リンキン・パーク、Xジャパン、浜崎あゆみ、氷室京介など。
■レコーディング / ミックス:
・ジム・スコット:本作4曲。代表作はスティング、フー・ファイターズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど。
・グレッグ・コーラー:本作6曲。代表作はカニエ・ウエスト、ケイティ・ペリーなど。
■レコーディングスタジオ:
・ロサンゼルス:Ocean Way Recording, Westlake Recording Studios, Abbey Road Studios, Ocean Productions, Henson Recording Studios, NRG Recording Studios
・ロンドン:British Grove Studios
・ダイド自宅など:複数のカップボード(の上?)やキッチンや寝室
■マスタリング:
アラン・ヨシダ:サラ・ボーン、ビル・エバンス、ジョン・コルトレーンなどのジャズの名作のリマスタや、マスタリングを手掛けるジャズのマスタリングの重鎮。
本作の前にリリースした2枚のアルバム「NO ANGEL(2000年)」、「LIFE FOR RENT(2003年)」だけで2,000万枚以上のセールスを記録したダイドの3作目。
本作は、日本を除く世界11か国でゴールドディスクを受賞。
日本を除く世界23か国の2008年年間チャートでほぼトップ20入り。
2008年には100万枚以上の売上を記録し、全世界CD売上の44位。
グラミー賞ノミネート(優秀録音アルバム賞)。
アーティストの「ダイド」は、本名Dido Armstringで、本国でも日本同様「Dido」です。
イギリスのシンガーソングライターで、イギリス(世界でも)では有名なミュージシャンです。
デビューシングルの「HERE WITH ME」が、アメリカのドラマシリーズ「ロズウェル - 星の恋人たち」のテーマソングに採用され、ヒット作となるところからスタート。
ダイドは、グラミー賞やアカデミー賞(サントラ)など11の賞のノミネート、4つの賞の受賞があります。
63本の映画やTVシリーズのサウンドトラックに採用があります。
評価は輸入盤です。
国内版は当時、レコード会社の統廃合や買収であまり出回ってませんでした。
尚、国内版は、おまけでビデオクリップが1曲付いています。
輸入盤は紙ジャケット3枚開きで、CDがそのまま入ってます。
傷が付くのでCDスリーブを買いました。
本作はミュージシャン、制作陣ともに実力派を揃え、有名スタジオ7か所以上で録音された作品です。
またダイド作曲による独特の世界観の洗練度や、楽曲の遊びの巧みさなども光ります。
ただし、プロデューサーやミュージシャン、作曲陣とワイワイ試行錯誤しながら作ったであろう楽曲も多く、少しチャレンジしすぎの楽曲と感じる部分も散見されます。
マスタリング・エンジニアにはアラン・ヨシダを迎え、ジャズマスタリングの巧みさを取り入れたタイトで解像度の高い本作は、グラミー賞までノミネートされる優秀版です。
1曲目の冒頭だけでそのクオリティが判ります。
タイトで乾いた生々しい音は、とても心地よい音でグラミー賞ノミネートのレベルです。
ロサンゼルスならではの音で、イギリスではこのような録音は難しかったと思います。
「癒し系」、「憂い」というキーワードがよく付いてくるミュージシャンですが、まあその通りです。
管理人は、「ノスタルジック」「オーガニック」「メロディアス」「哀愁」という印象が強いです。
このノスタルジックさには、夕焼けや幼い頃の心象風景などがありますが、このダイドに対しては、ちょっと違っていて、行ったこともないのですが、「イギリスの田園風景の中にある石造りの家周辺」「イギリスの閑散とした林」のようなイメージがあります。
またサウンド等からオーガニックな印象が強いです。
実際の楽曲には、エレクトロニカ要素のアレンジもあったりするのですが、それ以外の楽曲はやはりオーガニックです。(管理人はエレクトロニカの楽曲は苦手です。)
また、ダイドの曲は「スルメ」音楽です。
何度も聴いていて、さらに味が出てくる感じです。
ジャンルは全く違うのですが「メタリカ」がそのスルメ音楽の典型です。
なにより、一番はやはりボーカルの声と歌い方、そしてメロディかと思います。
イギリス英語発音のボーカルはちょっと癖がありますし、声質は少々ハスキー気味です。
高音寄りのハスキーなので、重たさはありません。
メロディはマイナーキーと変調を微妙にあわせた琴線に触れるような物憂げなキャッチーさと、センスを感じます。
これだけタイトで生々しく、楽器の再現バランスのよいCDはポップアルバムでは他にはないかもしれません。
・ボーカル:
ボーカルの口は小さくハスキー気味で生々しい表現の音像感と定位感の良さが目をひきます。
・楽器:
楽曲はバンドサウンドではありますが、ボーカルの邪魔をせず、演奏も前面に出てくる良いミックスです。
音像感クッキリのバランスで、乾いていてタイトな録音による楽器の粒立ちも優秀です。
左右チャンネルへの楽器配置もあり、音場は奥行よりも左右に広く実在感も十分あります。
・ダイナミックレンジ:
2008年リリースの関係で、音圧は高めです。(当時の主流です。)
CDらしい狭さは全く感じません。
・情報量・解像感:
SACDやハイレゾのようにどこまでも伸びるような感じはCDのためありませんが、不足はないです。
録音そのものは高品位で、情報量も不足して感じることはまずありません。
バスドラムの解像度とミックスバランスが良く、実在感のあるバンドサウンドになっています。
ジャズアルバムにあるようなリアルなドラムのミックスだと思っていたら、マスタリングはジャズ界の第一人者で納得です。
・鮮度:
音域バランスは若干中低域寄りです。
重心の低いサウンドと楽器の生々しさが高解像度ジャズのCDに通じます。
乾いた音と中低域バランスは、リアリティ重視の方向ではないようです。
・S/N感:
現代的なサウンドと録音で、環境音などは気になることがありません。
(CDお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
レビュー基準についてはこちら
輸入盤
国内盤
輸入デラックス盤
【eBay】 日本への配送可能商品 一覧
・Dido Official YouTube Channel Vevo
・Dido Official Website
・ダイド日本語公式サイト/ソニー・ミュージック・ジャパン
・Dido Facebook
・Dido Twitter
・Dido Instagram
・Dido Official Picture
2013 Sony Music Entertainment (UK) Ltd.
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
2008 Sony BMG Music Entertainment (UK) Limited.
ソフト情報
■リリース:
発売:RCA Label Group, Cheeky Records, Sony BMG Music Entertainment
時間:49 min
発売日:2008年12月10日
■オーディオ:
CD 2.0ch 44.1kHz 16bit
■ディスク:
CD Disc
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
■プロデューサー:
・ジョン・ブライオン:本作6曲。代表作はカニエ・ウエスト、エイミー・マンなど。
・The Ark:本作5曲共作。
・ダイド:本作5曲共作。
■作曲:
・ダイド:本作全曲。
・ロロ・アームストロング(ダイドの兄):本作7曲共作。代表作はフェイスレスなど。
・ジョン・ブライオン(本作プロデューサー):本作7曲共作。
・リック・ノウェルズ:本作1曲共作。代表作はベリンダ・カーライル、ジュエル、マドンナ、セリーヌ・ディオンなど。
・クレランス・グリーンウッド:本作1曲共作。代表作はシェリル・クロウ、エリック・クラプトンなど
■編曲・アレンジ:
・デヴィッド・キャンベル(オーケストラ):本作3曲。代表作はイーグルス、マイケル・ジャクソン、マライア・キャリー、リンキン・パーク、Xジャパン、浜崎あゆみ、氷室京介など。
■レコーディング / ミックス:
・ジム・スコット:本作4曲。代表作はスティング、フー・ファイターズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど。
・グレッグ・コーラー:本作6曲。代表作はカニエ・ウエスト、ケイティ・ペリーなど。
■レコーディングスタジオ:
・ロサンゼルス:Ocean Way Recording, Westlake Recording Studios, Abbey Road Studios, Ocean Productions, Henson Recording Studios, NRG Recording Studios
・ロンドン:British Grove Studios
・ダイド自宅など:複数のカップボード(の上?)やキッチンや寝室
■マスタリング:
アラン・ヨシダ:サラ・ボーン、ビル・エバンス、ジョン・コルトレーンなどのジャズの名作のリマスタや、マスタリングを手掛けるジャズのマスタリングの重鎮。
公式動画
1曲目: Don't Believe In Love
クオリティ・レビュー総評
本作の前にリリースした2枚のアルバム「NO ANGEL(2000年)」、「LIFE FOR RENT(2003年)」だけで2,000万枚以上のセールスを記録したダイドの3作目。
本作は、日本を除く世界11か国でゴールドディスクを受賞。
日本を除く世界23か国の2008年年間チャートでほぼトップ20入り。
2008年には100万枚以上の売上を記録し、全世界CD売上の44位。
グラミー賞ノミネート(優秀録音アルバム賞)。
アーティストの「ダイド」は、本名Dido Armstringで、本国でも日本同様「Dido」です。
イギリスのシンガーソングライターで、イギリス(世界でも)では有名なミュージシャンです。
デビューシングルの「HERE WITH ME」が、アメリカのドラマシリーズ「ロズウェル - 星の恋人たち」のテーマソングに採用され、ヒット作となるところからスタート。
ダイドは、グラミー賞やアカデミー賞(サントラ)など11の賞のノミネート、4つの賞の受賞があります。
63本の映画やTVシリーズのサウンドトラックに採用があります。
評価は輸入盤です。
国内版は当時、レコード会社の統廃合や買収であまり出回ってませんでした。
尚、国内版は、おまけでビデオクリップが1曲付いています。
輸入盤は紙ジャケット3枚開きで、CDがそのまま入ってます。
傷が付くのでCDスリーブを買いました。
TS-561-3 ナガオカ CDスリーブ NAGAOKA [TS5613]【返品種別A】 価格:237円 |
本作はミュージシャン、制作陣ともに実力派を揃え、有名スタジオ7か所以上で録音された作品です。
またダイド作曲による独特の世界観の洗練度や、楽曲の遊びの巧みさなども光ります。
ただし、プロデューサーやミュージシャン、作曲陣とワイワイ試行錯誤しながら作ったであろう楽曲も多く、少しチャレンジしすぎの楽曲と感じる部分も散見されます。
マスタリング・エンジニアにはアラン・ヨシダを迎え、ジャズマスタリングの巧みさを取り入れたタイトで解像度の高い本作は、グラミー賞までノミネートされる優秀版です。
1曲目の冒頭だけでそのクオリティが判ります。
タイトで乾いた生々しい音は、とても心地よい音でグラミー賞ノミネートのレベルです。
ロサンゼルスならではの音で、イギリスではこのような録音は難しかったと思います。
「癒し系」、「憂い」というキーワードがよく付いてくるミュージシャンですが、まあその通りです。
管理人は、「ノスタルジック」「オーガニック」「メロディアス」「哀愁」という印象が強いです。
このノスタルジックさには、夕焼けや幼い頃の心象風景などがありますが、このダイドに対しては、ちょっと違っていて、行ったこともないのですが、「イギリスの田園風景の中にある石造りの家周辺」「イギリスの閑散とした林」のようなイメージがあります。
またサウンド等からオーガニックな印象が強いです。
実際の楽曲には、エレクトロニカ要素のアレンジもあったりするのですが、それ以外の楽曲はやはりオーガニックです。(管理人はエレクトロニカの楽曲は苦手です。)
また、ダイドの曲は「スルメ」音楽です。
何度も聴いていて、さらに味が出てくる感じです。
ジャンルは全く違うのですが「メタリカ」がそのスルメ音楽の典型です。
なにより、一番はやはりボーカルの声と歌い方、そしてメロディかと思います。
イギリス英語発音のボーカルはちょっと癖がありますし、声質は少々ハスキー気味です。
高音寄りのハスキーなので、重たさはありません。
メロディはマイナーキーと変調を微妙にあわせた琴線に触れるような物憂げなキャッチーさと、センスを感じます。
これだけタイトで生々しく、楽器の再現バランスのよいCDはポップアルバムでは他にはないかもしれません。
公式動画
8曲目:The Day Before The Day
☆オススメ
☆オススメ
クオリティ・レビュー詳細
・ボーカル:
ボーカルの口は小さくハスキー気味で生々しい表現の音像感と定位感の良さが目をひきます。
・楽器:
楽曲はバンドサウンドではありますが、ボーカルの邪魔をせず、演奏も前面に出てくる良いミックスです。
音像感クッキリのバランスで、乾いていてタイトな録音による楽器の粒立ちも優秀です。
左右チャンネルへの楽器配置もあり、音場は奥行よりも左右に広く実在感も十分あります。
・ダイナミックレンジ:
2008年リリースの関係で、音圧は高めです。(当時の主流です。)
CDらしい狭さは全く感じません。
・情報量・解像感:
SACDやハイレゾのようにどこまでも伸びるような感じはCDのためありませんが、不足はないです。
録音そのものは高品位で、情報量も不足して感じることはまずありません。
バスドラムの解像度とミックスバランスが良く、実在感のあるバンドサウンドになっています。
ジャズアルバムにあるようなリアルなドラムのミックスだと思っていたら、マスタリングはジャズ界の第一人者で納得です。
・鮮度:
音域バランスは若干中低域寄りです。
重心の低いサウンドと楽器の生々しさが高解像度ジャズのCDに通じます。
乾いた音と中低域バランスは、リアリティ重視の方向ではないようです。
・S/N感:
現代的なサウンドと録音で、環境音などは気になることがありません。
★総合クオリティ :95点
(CDお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
ダイナミックレンジ :94点
(広さと偏り)
情報量 :96点
鮮度感 :92点
(音像感と音場感含む)
バランス :97点
(帯域と楽器再現度)
S/N感 :96点
レビュー基準についてはこちら
公式動画
2曲目:Quiet Times (Acoustic)
☆アルバム収録のこの曲は”Acoustic”バージョンではありません
☆アルバム収録のこの曲は”Acoustic”バージョンではありません
商品ソフト紹介
輸入盤
Safe Trip Home | ||||
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国内盤
セーフ・トリップ・ホーム | ||||
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輸入デラックス盤
Safe Trip Home (W/Dvd) (Dlx) (Snyc) | ||||
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アーティスト情報
・Dido Official YouTube Channel Vevo
・Dido Official Website
・ダイド日本語公式サイト/ソニー・ミュージック・ジャパン
・Dido Facebook
・Dido Twitter
・Dido Instagram
・Dido Official Picture
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【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
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