2017年09月13日
【CDソフトレビュー】デルタ・グッドレム / DELTA GOODREM : イノセント・アイズ / Innocent Eyes (動画付)
記事一覧TOP > CDリスト > 【CDソフトレビュー】デルタ・グッドレム / DELTA GOODREM : イノセント・アイズ / Innocent Eyes
2006 Sony Music Japan International Inc.
■リリース:
発売:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
時間:56 min
発売日:2006年10月11日
■オーディオ:
CD 2.0ch 44.1kHz 16bit
■ディスク:
CD Disc
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
■プロデューサー:
プロデューサーは、楽曲ごとに起用されていて、制作にお金と手間を掛けているのがわかります。
その1人はリック・ウェイクという4つのグラミー賞、2つのアカデミー賞を受賞している超ベテランです。
手掛けたアーティストは、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、ジェニファー・ロペス、ジェシカ・シンプソンなど女性ボーカルの商業ポップ路線ヒットメーカーですね。
本作の音作りはその傾向から納得です。
また、デビッド・ニコラスは、レコーディングエンジニアもしているプロデューサーで、ブライアン・アダムスやロッド・スチュワートなどを手掛けています。
他にも、制作時は若手でベースやパーカッションのミューシャンだったジョン・フィールズも複数の楽曲をプロデュースしています。
マンディー・ムーア、バックストリート・ボーイズなどのプロデュースや、セレーナ・ゴメスなどのアレンジ経歴の持ち主です。
エグゼクティブ・プロデューサーには、エリオット・ケネディとゲイリー・バーローがいます。
エリオット・ケネディは、ゲイリー・バーローと制作会社を持っていて作曲とプロデュースをしています。
セリーヌ・ディオン、ブライアン・アダムス、スパイス・ガールズなどがあります。
■その他制作陣:
・マスタリング:グレッグ・カルビー:ジョンレノンをはじめ3,000枚以上のマスタリングを手掛ける重鎮。
・作曲:楽曲ごとに作曲家は違い、10人くらいが起用されています。
その一人は、カーラ・ディオガルディで、プロデューサーでもあります。ブリトニー・スピアーズやセリーヌ・ディオン、カーリー・ミノーグ、フェイス・ヒルなどアメリカン商業路線ポップミュージックの中心的人物です。
とにかく、豪華制作陣で固められています。
2003年に本国オーストラリアでリリースされたデビュー作。
日本では、ヒットした影響を見た上なのか、2006年にソニー・ミュージックジャパンインターナショナルからリリース。
なお、日本ではこのアーティストはあまり売れなかったようで、2008年のアルバム以降は日本からはリリースされていません。
評価は輸入盤ではなく国内版。
国内版は、うさぎや花のイラスト入りで、ターゲットを絞ってマーケティングした形跡があります。
輸入盤(本国版)のジャケットと国内版は全く違います。
はっきり言って、別人です。
これ、同一人物とわかる人はいないのではないでしょうか?
いずれにしても、珍しく国内版のジャケットは(イラストを除き)、出来が良いです。
日本人好みの写真です。
↓ 輸入盤です
また、国内版は特殊です。
輸入盤(本国版)の1stアルバム「Innocent Eyes」と2ndアルバム「Mistaken Identity」から6曲ずつ抜き出し、そこに新曲2曲を追加したコンピレーションアルバムです。
コンピレーションアルバムにも関わらず国内版タイトルはなぜか「Innocent Eyes」としているのでややこしいです。
ジャンルはポップスの領域だと思います。
今どきの海外ポップスですので、アレンジはちょっとガーリーで商業路線王道な感じも入っていると思います。
ぱっと聴いて、ビルボードなどのポピュラーチャートのど真ん中(中間という意味ではありません)にいる音楽の作りです。
ほぼメジャーコード進行のピアノ伴奏が主体のため、メロディーのキャッチーさはありませんが、アレンジで現代的なポップ楽曲に仕上がっています。
2000年以降のポップミュージック王道の音作りで、万人が好む(日本人は洋楽ポップ好きの人)楽曲かと思います。
デルタ・グッドレムは、ピアノによるシンガーソングライターなので、ピアノが楽曲のベースになっています。
そこにプロデューサーやアレンジャーによる盛りつけがなされているので若いシンガーソングライターの楽曲をアレンジなしでリリースしても、厳しいことはわかっているのでこうなったと思います。
作曲に関しては、6曲ほどが共作として本人も関わっていますが、ほぼプロによる作曲です。
本人が関わっているのは、ピアノ部分ではないかと思います。
また丁寧なレコーディングと、環境が用意されているようで、楽曲の完成度などは一流です。
デビュー作の仕上がりとして考えますと、相当期待されたアーティストなのだということがわかります。
・ボーカル:
丁寧な作りでセンター定位感はかなりしっかりしていて、ボーカルの口は小さく音像感の良さが目をひきます。
またディーバとして押し出したい意向が伝わってくるボーカルを主体にしたミックスです。
若さを感じさせない安定したボーカルは正統派ポップミュージックのボーカルです。
・楽器:
ボーカルを引き立てるミックスの演奏は、控えめな作りです。
ピアノとベースが演奏の中心に来ていて、いかにもボーカルのための演奏です。
そのため、演奏もボーカルの後ろでセンター定位し、奥行感があります。
音像感寄りのバランスで、キレイなサウンドメイクです。
ボーカルの邪魔をしそうなバンドサウンドとしてのエレキギターとドラムは、ミックスでかなり弱めにしています。
ほとんどがセンター定位の音像で、左右への広がりは多重録音コーラス以外はあまりありません。
・ダイナミックレンジ:
ゆとりを感じるダイナミックレンジで、CDらしい狭さは全く感じません。
音圧は十分で、かつ詰め込んだ感じもしません。
とても上品なレンジ感でプロの仕上げを感じます。
・情報量・解像感:
録音そのものは高品位で、情報量も不足して感じることはありません。
ボーカルや各楽器ごとにミックスを変えているので、弱く感じる楽器がありますが、情報量を損ねるような方向ではありません。
高品位録音により、解像度もあり、気になる点は感じられません。
ギターとベースの音は、かなり弱いミックスで、意識しないと他の音に埋もれています。
(ポップスとはそういうものですが・・・)
・鮮度:
音域バランスは中高域寄りです。
これはポップ路線を引き立てるミックスによるもので、意図されたバランスであることが判ります。
録音状態は良いため、鮮度は十分です。
エコーなどは要所で効かせたりして制作のセンスを感じます。
要所での低音は弾むような重たい弾力感があり、この部分が管理人のお気に入りです。
この低音がないと、ただの高域寄りバランスで、その辺にありがちな軽いティーンポップアルバムの仕上がりになってしまったと思います。
・S/N感:
現代的なサウンドと録音で、環境音などは気になることがありません。
本作はボーカルと伴奏のピアノを軸に、キレイなアレンジを載せた商業路線ど真ん中のポップミュージックです。
丁寧な制作環境と優秀なプロデューサーやアレンジャーがいることがわかる仕上げで、ソニーレーベルですので、サウンドは高品位です。
音質は管理人の所有CDの中でもかなり上位です。
ただし、管理人の好みの音楽ではないため、あまり聴くことはありませんが・・・。
(CDお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
レビュー基準についてはこちら
国内盤
【eBay】 日本への配送可能商品(Innocent Eyes) 一覧
国内版の元(Innocent Eyes)
国内版の元(Mistaken Identity)
・DELTA GOODREM Official YouTube Channel Vevo
・DELTA GOODREM Official Website
・デルタ・グッドレム日本語公式サイト/ソニー・ミュージック・ジャパン
・DELTA GOODREM Facebook
・DELTA GOODREM Twitter
・DELTA GOODREM Instagram
・DELTA GOODREM Google+
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
2006 Sony Music Japan International Inc.
ソフト情報
■リリース:
発売:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
時間:56 min
発売日:2006年10月11日
■オーディオ:
CD 2.0ch 44.1kHz 16bit
■ディスク:
CD Disc
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
■プロデューサー:
プロデューサーは、楽曲ごとに起用されていて、制作にお金と手間を掛けているのがわかります。
その1人はリック・ウェイクという4つのグラミー賞、2つのアカデミー賞を受賞している超ベテランです。
手掛けたアーティストは、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、ジェニファー・ロペス、ジェシカ・シンプソンなど女性ボーカルの商業ポップ路線ヒットメーカーですね。
本作の音作りはその傾向から納得です。
また、デビッド・ニコラスは、レコーディングエンジニアもしているプロデューサーで、ブライアン・アダムスやロッド・スチュワートなどを手掛けています。
他にも、制作時は若手でベースやパーカッションのミューシャンだったジョン・フィールズも複数の楽曲をプロデュースしています。
マンディー・ムーア、バックストリート・ボーイズなどのプロデュースや、セレーナ・ゴメスなどのアレンジ経歴の持ち主です。
エグゼクティブ・プロデューサーには、エリオット・ケネディとゲイリー・バーローがいます。
エリオット・ケネディは、ゲイリー・バーローと制作会社を持っていて作曲とプロデュースをしています。
セリーヌ・ディオン、ブライアン・アダムス、スパイス・ガールズなどがあります。
■その他制作陣:
・マスタリング:グレッグ・カルビー:ジョンレノンをはじめ3,000枚以上のマスタリングを手掛ける重鎮。
・作曲:楽曲ごとに作曲家は違い、10人くらいが起用されています。
その一人は、カーラ・ディオガルディで、プロデューサーでもあります。ブリトニー・スピアーズやセリーヌ・ディオン、カーリー・ミノーグ、フェイス・ヒルなどアメリカン商業路線ポップミュージックの中心的人物です。
とにかく、豪華制作陣で固められています。
公式動画
1曲目:Born to Try
クオリティ・レビュー総評
2003年に本国オーストラリアでリリースされたデビュー作。
日本では、ヒットした影響を見た上なのか、2006年にソニー・ミュージックジャパンインターナショナルからリリース。
なお、日本ではこのアーティストはあまり売れなかったようで、2008年のアルバム以降は日本からはリリースされていません。
評価は輸入盤ではなく国内版。
国内版は、うさぎや花のイラスト入りで、ターゲットを絞ってマーケティングした形跡があります。
輸入盤(本国版)のジャケットと国内版は全く違います。
はっきり言って、別人です。
これ、同一人物とわかる人はいないのではないでしょうか?
いずれにしても、珍しく国内版のジャケットは(イラストを除き)、出来が良いです。
日本人好みの写真です。
↓ 輸入盤です
また、国内版は特殊です。
輸入盤(本国版)の1stアルバム「Innocent Eyes」と2ndアルバム「Mistaken Identity」から6曲ずつ抜き出し、そこに新曲2曲を追加したコンピレーションアルバムです。
コンピレーションアルバムにも関わらず国内版タイトルはなぜか「Innocent Eyes」としているのでややこしいです。
ジャンルはポップスの領域だと思います。
今どきの海外ポップスですので、アレンジはちょっとガーリーで商業路線王道な感じも入っていると思います。
ぱっと聴いて、ビルボードなどのポピュラーチャートのど真ん中(中間という意味ではありません)にいる音楽の作りです。
ほぼメジャーコード進行のピアノ伴奏が主体のため、メロディーのキャッチーさはありませんが、アレンジで現代的なポップ楽曲に仕上がっています。
2000年以降のポップミュージック王道の音作りで、万人が好む(日本人は洋楽ポップ好きの人)楽曲かと思います。
デルタ・グッドレムは、ピアノによるシンガーソングライターなので、ピアノが楽曲のベースになっています。
そこにプロデューサーやアレンジャーによる盛りつけがなされているので若いシンガーソングライターの楽曲をアレンジなしでリリースしても、厳しいことはわかっているのでこうなったと思います。
作曲に関しては、6曲ほどが共作として本人も関わっていますが、ほぼプロによる作曲です。
本人が関わっているのは、ピアノ部分ではないかと思います。
また丁寧なレコーディングと、環境が用意されているようで、楽曲の完成度などは一流です。
デビュー作の仕上がりとして考えますと、相当期待されたアーティストなのだということがわかります。
公式動画
2曲目:Lost Without You
クオリティ・レビュー詳細
・ボーカル:
丁寧な作りでセンター定位感はかなりしっかりしていて、ボーカルの口は小さく音像感の良さが目をひきます。
またディーバとして押し出したい意向が伝わってくるボーカルを主体にしたミックスです。
若さを感じさせない安定したボーカルは正統派ポップミュージックのボーカルです。
・楽器:
ボーカルを引き立てるミックスの演奏は、控えめな作りです。
ピアノとベースが演奏の中心に来ていて、いかにもボーカルのための演奏です。
そのため、演奏もボーカルの後ろでセンター定位し、奥行感があります。
音像感寄りのバランスで、キレイなサウンドメイクです。
ボーカルの邪魔をしそうなバンドサウンドとしてのエレキギターとドラムは、ミックスでかなり弱めにしています。
ほとんどがセンター定位の音像で、左右への広がりは多重録音コーラス以外はあまりありません。
・ダイナミックレンジ:
ゆとりを感じるダイナミックレンジで、CDらしい狭さは全く感じません。
音圧は十分で、かつ詰め込んだ感じもしません。
とても上品なレンジ感でプロの仕上げを感じます。
・情報量・解像感:
録音そのものは高品位で、情報量も不足して感じることはありません。
ボーカルや各楽器ごとにミックスを変えているので、弱く感じる楽器がありますが、情報量を損ねるような方向ではありません。
高品位録音により、解像度もあり、気になる点は感じられません。
ギターとベースの音は、かなり弱いミックスで、意識しないと他の音に埋もれています。
(ポップスとはそういうものですが・・・)
・鮮度:
音域バランスは中高域寄りです。
これはポップ路線を引き立てるミックスによるもので、意図されたバランスであることが判ります。
録音状態は良いため、鮮度は十分です。
エコーなどは要所で効かせたりして制作のセンスを感じます。
要所での低音は弾むような重たい弾力感があり、この部分が管理人のお気に入りです。
この低音がないと、ただの高域寄りバランスで、その辺にありがちな軽いティーンポップアルバムの仕上がりになってしまったと思います。
・S/N感:
現代的なサウンドと録音で、環境音などは気になることがありません。
本作はボーカルと伴奏のピアノを軸に、キレイなアレンジを載せた商業路線ど真ん中のポップミュージックです。
丁寧な制作環境と優秀なプロデューサーやアレンジャーがいることがわかる仕上げで、ソニーレーベルですので、サウンドは高品位です。
音質は管理人の所有CDの中でもかなり上位です。
ただし、管理人の好みの音楽ではないため、あまり聴くことはありませんが・・・。
★総合クオリティ :92点
(CDお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
ダイナミックレンジ :95点
(広さと偏り)
情報量 :86点
鮮度感 :94点
(音像感と音場感含む)
S/N感 :92点
レビュー基準についてはこちら
公式動画
3曲目:Not Me, Not I
商品ソフト紹介
国内盤
Innocent Eyes | ||||
|
【eBay】 日本への配送可能商品(Innocent Eyes) 一覧
価格:2,131円 |
国内版の元(Innocent Eyes)
【メール便送料無料】Delta Goodrem / Innocent Eyes (輸入盤CD) (デルタ・グッドレム) 価格:2,290円 |
国内版の元(Mistaken Identity)
【中古】 【輸入盤】Mistaken Identity /デルタ・グッドレム 【中古】afb 価格:298円 |
アーティスト情報
・DELTA GOODREM Official YouTube Channel Vevo
・DELTA GOODREM Official Website
・デルタ・グッドレム日本語公式サイト/ソニー・ミュージック・ジャパン
・DELTA GOODREM Facebook
・DELTA GOODREM Twitter
・DELTA GOODREM Instagram
・DELTA GOODREM Google+
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6696010
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック