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2017年09月12日

【アンプレビュー】マッキントッシュ / McIntosh:C50 Pre Amplifer [その3]

記事一覧TOP > ハードリスト > 【アンプレビュー】McIntosh C50 Pre Amplifer [その3]


McIntoshプリアンプC50のレビューの前編[その1はこちらInternal_Link_15px.png][その2はこちらInternal_Link_15px.png]です。

コピーライトマーク 2017 McIntosh Laboratory, Inc.



■種別:
 プリアンプ/コントロールアンプ(2ch)



McIntosh C50 back.jpg
コピーライトマーク 2017 McIntosh Laboratory, Inc.


その2からの続きです。
セパレートアンプについて、だらだらと書いてきましたが、ようやくプリアンプ(コントロールアンプ)です。
プリアンプそのものの機能は、ここでは詳しくは記載しませんが、大雑把に言いますと、各種信号(主にプレイヤーから)を「増幅」します。
また、信号を変換したり、周波数を変換したり、音質やインピーダンスを調整したりします。
それから、デジタル/アナログ変換(D/Aコンバーターの役割)を行います。
また入力切替や各種機器へのルーティングなども行います。
スピーカーを駆動するパワーアンプがないため、スピーカー端子が付いていないアンプとして見分ければ良いかと思います。

一般論ですが、パワーアンプのないプリアンプは、パワーアンプの不利な点がない分、音質には有利な理屈になります。
パワーアンプの不利な点としては、
・スピーカーからの逆起電流
・大電流(出力による)によるノイズや回路への影響
・発熱
・ノイズ発生源の電源トランス(トロイダルなど)
などがありますが、こういう要素がなくなります。
※パワーアンプは別途必要なので、そのパワーアンプでこの不利な点を抑え込む必要があり、少ないものを選ぶ必要があります。

このようなパワーアンプとプリアンプが一体型のプリメインアンプでは内部でプリアンプとパワーアンプが干渉して、音質に影響が出るところを、分離することで内部影響対策をしないですむことがメリットの1つだと管理人は考えています。
他にも、プリメインではコストとの兼ね合いでパワー部分が不足している場合もあります。
そこをパワーアンプで補強できるという考え方も出来るかと思います。

尚、管理人は、ホームシアターも好きなため、AVアンプとオーディオ用アンプを共存させる方法をずっと考えてきて、パワーアンプを中心に据えた構成にたどり着いた次第です。
AVアンプ(プリとパワー一体型)とオーディオ用アンプ(プリアンプ)を、それぞれパワーアンプのRCAラインケーブルと、XLRラインケーブルで繋ぎ、パワーアンプのライン入力切替を使い、両方が使える環境にしています。
ラインセレクターで切り替える方法は取っていません。
管理人の経験で、1万円前後のラインセレクタはそれなりに使ってきましたが、どうしても音質が劣化しました。
2万円以上するセレクタは試していないので、異論があってもご容赦下さい。


さて、ようやくMcIntoshプリアンプC50の話になります。

外見は「The McIntosh」でブルーアイが特徴的です。
いつも思うのですが、これ音には良くない要素ですので、消灯してます。
McIntoshオーナーとしてはブルーに点灯させたいのですが、音質を考えると使う場面がありません。
では点灯させると音が変わるのか!という話もあります。
管理人は点灯と消灯を比べてみた場合だけ、ちょっとの違いは感じますが、比較せずにブラインドで音を出して「今は点灯している」とか、言えるほどの違いではありません。
オーディオらしい話です。
一方、音に影響があるのであれば、極力、良好な状態にしておきたいという考えもあります。
「点灯している」状態で視聴していると、「この音は点灯している劣化した音なんだ」と考えてしまい、精神衛生上よくありません。
普通の人からすると、あほらしい考え方です・・・。
ちなみに、ROTELのパワーアンプも電源ボタンがブルー点灯しますので、系統が揃っています。
ROTELのブルーライトは消灯できませんので、何とも・・・。


さて、このMcIntoshプリアンプC50ですが、プリアンプなので、大きさの割に重量は軽いです。
こんなに軽いのに・・・という感じはあります。
管理人はオーディオ機器は基本的に大きく重たいほうが音が良いと考えています。
(そうではないデジタル機器などもありますが・・・)

音の傾向としては、エネルギッシュなズーーーンとした低音が良く沈み、瞬発力もあるので、何十キロもあるような重い石を土の上に落としたようなズシンとした低音も魅力です。
高域は当初考えていたより明るめの伸びて芯のある音がします。
艶があるというか、生々しさがある高域です。
「キラキラ」というより「ギラギラ」ですが、下品ではなく、エッジの解像感を伴うというような印象です。

音像型と音場型で言うと、音場型寄りですが、解像度が高い音の表現があるため、広めの音場に「ギュン」とした芯のある音像が手前に飛んでくる印象です。
管理人は、オーディオの世界ではご法度な8バンドイコライザーがあったのも購入の決め手でした。
CDソフトによってはイマイチなものがそれなりに多くあり、イコライザーを通して、好みの音に都度変えたりしています。
これがないと、イマイチなCDは聴きたくない/聴くことがなくなるからです。
これ重要です。
高音質なCDばかりが聴きたいわけではなく、好きな曲もちゃんと聞きたいのです。
それにはイコライザーが一番手っ取り早いのです。
通常は、イコライザーを通さず聴いていますが。

俗に言うMcIntoshとJBLの組み合わせでの往年のJazzにはまる音ではなく、現代的な筋肉質で芯のある引き締まった音です。
語弊があると思いますが、B&Wの800シリーズの音色をムキムキに筋肉増強した感じと管理人は考えています。
B&Wの800シリーズのファンからすると、そんなに低音もいらないし、誇張した音は不要だよ、と言われそうな音です。

管理人環境のROTELはB&Wの音決めのアンプですし、一方、管理人環境のJBLはMcIntoshとの相性は昔から鉄板ですし、その両方を合わせた管理人のシステムは、そのいいとこ取りをした音だと勝手に思っています。
McIntosh+ROTEL+JBLは、なかなかありそうでない組み合わせだと思っています。
ただし、McIntosh C50はC52という後継があり少し前のモデルですが、往年のMcIntoshサウンドではなく現代的な引き締まった解像感のある音ですし、JBLも現行機種ですので、往年のMcIntosh+JBLの音ではないと思います。
温かくてJazzyな音場の音を求める人には向いていない組みあわせです。

なお、後継のC52は、定価75万円で実売価格は60万円台(2017年現在)と、C50価格の半額近くでこなれていますので、これでしたらお買い得感があります。
それでも高いですが・・・。


【管理人独断レビュー】

・音場感
       狭い   ○○●●○○ 広い
・音像感
       迫力   ●●●○○○ 繊細
・温度感
       クール  ○○○●●○ ウォーム
・スピード感
       スロー  ○●●○○○ ファースト
・音色
       明るい  ●●●○○○ 暗い
・解像感
       シャープ ○○●●○○ マイルド
・コストパフォーマンス
       高い   ○○○●●○ 低い

※表の見方
○:非該当
●:該当
まるの数:3つが最大、2つが標準、1つはなし
まるの数は点数ではなく、どちらに寄っているかという指標


関連製品紹介


McIntosh C50 【価格問い合わせ】
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【正規輸入代理店品】McIntosh C52 プリアンプ マッキントッシュ C-52 【メーカー保証3年】
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