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2017年10月18日

【オーディオ・アクセサリ・レビュー】SAEC SL-1801

記事一覧TOP >ハードリスト > 【オーディオ・アクセサリ・レビュー】SAEC SL-1801



コピーライトマーク 2002-2011 SAEC CO.,LTD ALL Rights Reseved.


※上位機種:SAEC SL-1980のレビュー



概要



■種別:ラインケーブル(RCA)


■特徴:

高純度無酸素銅導体のスーパーアニール処理。

静電容量を低減した2芯シールド高密度編組構造。

精密切削加工の高級金メッキプラグ採用。


■メーカーによる音質評価:
廉価モデルながら全体のエネルギー感、分解能が高く、すべての音源に対処できる実力があります。






【詳細】

■ケーブル導体:アニール処理を施した銅素線

■導体断面積:データなし

■導体絶縁体:データなし

■構造:2芯シールド高密度編組構造

■シールド:データなし

■外皮:データなし(恐らくPVC)

■ケーブル外径:データなし(Φ8mm程度?上位の「SL-1980」とあまり変わらない印象)

■ケーブル長さ:0.7m/1.2m

■メーカー希望小売価格
0.7m:本体価格\8,000 (税別)
1.2m:本体価格\9,000 (税別)






クオリティ・レビュー総評



線材は旧来からの無酸素銅導体を採用したRCAラインケーブルです。
プラグは、コレットチャック式にも見えますが、通常のプラグです。
真鍮削り出しで、金メッキ加工しています。
ケーブル部分は、柔らかく取り回しは気にすることはありません。
また外皮部分は、赤寄りの紫です。

旧来からの線材を使用しているにも関わらず、上位のPC-Triple Cのラインナップと同じ「SL」型番になっているのは、元々このケーブルが90年代から同じ型番だったためと、上位ラインナップが別の型式にしないといけないほど音が変わらなかったためかと思います。
つまり、上位ラインナップと音の傾向が同じなのです。
メーカーの音色作りが一貫しているのだと思います。

そういう意味で、SAECの製品はコストパフォーマンスが良いということもありますが、このメーカーの音色傾向を少しでも知っている人にとってどのラインナップを選んでもある程度の安心感があるということです。

SAEC製品の特徴で、中低域の量感がアップします。
これにより、音場も自然に広がり、音に立体感が出てきます。
コントラストが上がるという意味合いです。
S/Nが良くなるのだと思います。

また、上位の「SL-1980」同様に中低域の埋もれがちな音が少し出てくる感じです。
これによりベースのうねりや、ドラムのバスドラムが浮き出てきます。
また粘り気のある躍動感が出て音が元気になる印象です。
中低域に「弾み」が出てきます。
これが一番の特徴のように思います。

上位の「SL-1980」と違い、余韻のような表現は感じられません。
また上位の「SL-1980」との違いは、解像感は甘めです。
音の艶も出てきますが、「SL-1980」に比べるとほとんど感じられない程度になります。
また芯が曖昧になるような表現ですので、とがったエッジの音がマイルドになる方向性です。

SAECに関して、管理人は音質改善のためのケーブルとしては、コストパフォーマンスが良いと考えています。
高価なケーブルが多い中、好みとのマッチングを間違えなければ、そこそこの音を出してくれます。
オーディオケーブルへの入門としては、赤白の付属ケーブルからの取り換えであれば、間違いなく良い方向への効果があると思います。
このケーブルで自分の好みがはっきりしたら、もっと解像感のある音がいいとか、高域の芯がほしい、とか見えてくると思います。




ケーブル使用箇所



現在は、このケーブルだけでなく、オーディオ機材も使用していません。
当時の使用機材や組み合わせです。

1.BDプレイヤー(Pioneer BDP-LX71)(子ども専用として現役)とTV(SONYの古い機種):TVスピーカー2ch用
2.DVDプレイヤー(Pioneer DV-AX10)とTV(SONYの古い機種):TVスピーカー2ch用







クオリティ・レビュー詳細



【上記1、2の組み合わせでのレビュー】


付属の赤白ケーブルに比べ、TVの音がオーディオレベルに引き上がります。
量感が増して、中低域に粘りが出てきます。
ベースやドラムの解像感が上がります。
弾むような音は、すぐに違いを感じる部分です。

現在ではTVとプレイヤーの接続は、ほとんどがHDMIだと思いますが、RCAラインケーブル接続をする場合は、効果的だと思います。
特に人の声ではなく、音楽に効果が見られます。
弾む中低域は結構、病みつきになりました。

現在は、機材も変わり、このケーブルを使う場面がなくなっています。
管理人としては、安いRCAケーブルが必要な場合は、今後も問答無用にこのケーブルを選びたいです。




クオリティ・レビュー詳細2



【管理人独断レビュー】
 ※スマホで見る場合は、画面を横にしてください。(行ずれしてしまいます)

・音場感
       狭い   ○○●●○○ 広い
・音像感
       迫力   ○●●○○○ 繊細
・温度感
       クール  ○○○●●● ウォーム
・スピード感
       スロー  ○●●○○○ ファースト
・音色
       明るい  ○●●○○○ 暗い
・解像感
       シャープ ○○○●●○ マイルド
・コストパフォーマンス
       高い   ○●●○○○ 低い



※表の見方
○:非該当
●:該当
まるの数:3つが最大、2つが標準、1つはなし
まるの数は点数ではなく、どちらに寄っているかという指標



■向いている接続
【TVとのRCA接続に使うと赤白ケーブルより確実に楽しい音になります】
・TVとエントリークラスのプレイヤー間の接続
・アンプとエントリークラスのプレイヤー間の接続
・機器付属の赤白RCAケーブルの入れ替え
・プレイヤーの音がやせている場合
・プレイヤーの高域が歪がちな場合


■向いていない/他にも良い選択肢がありそうな接続
【エントリークラス以上の機材接続=音色の好みが出てきますので・・・】
・ミドルレンジ/ハイエンドの機材の接続
・音像型が好きな人(解像度やスピード感を好む方)
・高域の芯を太くして伸ばす方向で強化したい場合



上位の「SL-1980」とは値段差で、2倍強の差があります。
こちらは、どう感じるか、人によると思いますが、意外と値段差以上のパフォーマンスの良さも感じます。
上位の「SL-1980」の半分以下の音、と言えない気もします。
普通の電気屋さんに売っているものとはちょっとレベルが違います。
オーディオグレードのケーブルであるということは、お伝えしておきます。
弾力のある中低域の表現は、このケーブルならではです。
強いて言えば、上位の「SL-1980」に比べて不足しているのは、品のような繊細さや解像感、音の伸びです。




【ちなみに管理人の好みは】
 ※スマホで見る場合は、画面を横にしてください。(行ずれしてしまいます)


・音場感
       狭い   ○○○●●○ 広い
・音像感
       迫力   ○○●●○○ 繊細
・温度感
       クール  ●●●○○○ ウォーム
・スピード感
       スロー  ○○○●●● ファースト
・音色
       明るい  ●●●○○○ 暗い
・解像感
       シャープ ●●●○○○ マイルド
・コストパフォーマンス
       高い   ●●●○○○ 低い



皆さんの好みはいかがでしょうか?
一度、好みを書き出してみると、自身の好みがはっきりすると思います。
その好みにあわせて、レビューを見たり、お店で視聴したりするとより製品選びが確実になっていくのではないでしょうか?

ケーブルは、視聴できるところがまずありません。
お店のシステムで使用している場合もまれです。
また貸出してくれることもありますが、いくつも候補があると、難しい場合も多いかと思います。
そうなると、メーカーの情報か、お店の意見か、アクセサリ専門誌か、たまに見かけるレビューくらいしか確かめる方法がありません。
何とか、メーカー等が主導して、視聴環境を用意してくれると良いのですが・・・。



※上位機種:SAEC SL-1980のレビュー




商品ケーブル紹介


SAEC スーパーアニール オーディオケーブル 1本 0.7m SL1801-0.7
by カエレバ



0.7m

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1.2m

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