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2018年02月16日

【ルームチューニング】家や部屋をオーディオ用に整えることを考える(その3)

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前回までは、管理人の考える家や部屋をオーディオ用に整える考え方や具体的な取り組みについて2回に渡り記載してきました。
家や部屋だけでなく、吸音や防音などの対策は程度の差もあり、一概に言えませんし、間違えていることもあると思いますので、出来るだけ専門家と相談することをおすすめします。
オーディオの世界と同じで、そのハウスメーカーやリフォーム業者などとのお話しは敷居が高いかもしれませんが、お話しをしてみることが一番です。
人によって、また家によって、状況は全く違うわけですから。

さて、今回はオーディオ関連設備について、お話ししたいと思います。
失敗談のほうが多いのですが、良かったこともそこそこあります。
全く参考にならないかもしれませんが、そこはご容赦下さい。



electrician-2755682_640.jpg





ルームチューニング【オーディオ関連設備編】



これまではリフォームなど全く専門外のことを書いてきたので、結構しんどかったのですが、ようやく専門ではありませんが好きなオーディオ関連のお話しです。
と言っても、ダイレクトにオーディオではなく、オーディオ回りのお話しですが・・・。

オーディオ用の家や部屋の環境を整えるところからみると、内装に相当する領域かと思います。
ここも基本的には、工事を伴います。
そのため、細かいことや施工方法などは正しくない記述をしているかもしれません。
そこは素人なので、ご容赦下さい。

実際に施工する場合は、専門家に相談するなどして、確認を取って下さい。

内装でのオーディオ関連設備となると、基本的には以下の3つあたりになると思います。


・電気系統
・配線関係
・通信関係







【電気系統】



電気系統での分類は色々あると思いますが、以下の3つに分けてみます。
・オーディオ専用回路を用意する
・オーディオ機器別のコンセントを用意する
・アースを取る

オーディオ専用回路を用意する


これは分電盤から専用回路を新しく引きました。
分電盤に空きがないと実現は難しいです。
マンションで出来るのは、ここからです。
一軒家の場合は、電柱から新しく引くことも可能です。
電柱を建てる人もいますので。

これはずっと手を付けたかったものになります。
賃貸では難しいので。

音が良くなるように専用回路を引きたかったというよりは、他の家電や照明からの影響を避けたかったというのが元々です。
例えば、オーディオを聴いている時に、照明のスイッチを入れると、パチンと音が入ったりすることです。
ブルーレイレコーダーなどの録画中にこれが入ると、映像も音声も一瞬途切れます。
これが嫌だったわけで、オーディオのクオリティとは別次元の低レベルな話ですね。

専用回路はマンションの制限もあり、20Aで容量を取りました。
従うしかありません。
足りない場合は、部屋の電源を使うことになりますが、そこまで使わないだろうと思います。
今のところその子ブレーカーが落ちるようなことはありません。

電源ケーブルに関しては、ここぞとばかりにオーディオ用の線材を指定しましたが、業者のほうで取り扱いがなく、社外品(業者にとっての)はNGとのことでした。
がっかりしました。
とりあえず色々話をして、「扱っているケーブルの中で一番太いもの」でお願いしました。
業者は、他とあんまり変わらないよ、とそっけなかったですが・・・。

さて、分電盤からオーディオルームまでこの新設の専用線をCD管かPF管を使い、天井裏から持ってくるわけですが、これもドキドキでした。
分電盤のある玄関収納庫から廊下を経由しオーディオルームまで天井にあるダウンライトが複数並んでいたので、そのライトを1個1個外して、手を入れて作業していく段取りです。
20cm四方程度の点検口も数カ所あります。

ただ、それが無理だったら天井に穴を開けるよ、と言われていました。
天井に複数の穴を開けると、見栄えから繋がっている全部の天井の壁紙の張替になるということでしたから、お金が相当かかる想定でした。
そこそこのCDプレーヤーが買えてしまうお値段です。
いかにも職人気質の人!という感じの電気技師だったからか、はわかりませんが、何とか穴を開けずに作業してもらえました。
何で回路を新設するのか聞かれたので、オーディオ用の電源だという会話をしたら、良いねーなどと反応が良かったこともあるかもしれません。
(???)


オーディオ機器別のコンセントを用意する


壁コンセントもオーディオ機器の種別で分けていきました。
経験上、壁コンセントはたくさんあるに越したことはないです。
電源タップで音が悪くなる経験をずっとしてきましたので。
いや、音が悪くならないタップもあるのでしょうが、安いものでは絶対にダメでした。
経験上、8千円以下(覚えているレベルですが)のタップは何種類も試しましたが、まるでダメでした。
レンジ感がごっそりなくなり、音がねている感じで、こもり感があるモヤモヤになることが多かったです。
で、壁コンセントが一番だと管理人は考えています。
諸説ありますので、そこはご容赦下さい。

なお、経験上、プラ筐体のタップは音には良くない感じです。
それと雷ガードやノイズフィルターが付いているタップも音がこもって結構劣化した経験があります。
一概には言えませんが、管理人はそう感じたので、タップ自体はオーディオには一切使っていません。

またオーディオ用の数万円するタップには手が出ませんでしたので、良く分かっていません。


さて、ここでも業者の社外品コンセントはNGということで、色々話をしました。
最悪、コンセントは別の業者に後からお願いしてもそんなに費用は掛からないので、とりあえず付けてもらうことにしました。
で、その取扱い品に、Panasonicのものは大抵扱える、ということでしたので、噂に聞いていたホスピタルグレードのWN1318Kを選択しました。



安くて評判が良い製品として、専門誌とかでも度々見かけていました。
結果的に、コンセントだけの音比較はしていないので、音が良くなったかは分かりません。
ただ、ホスピタルグレードなので、がっちり固定されるので、まずそれだけでOKです。
以前の賃貸の家では普通のコンセントでしたので、プラグが自重で抜けてくるのです。
別に重たいプラグでなくても抜けてきます。
これが解消されただけでもOKです。
そして安いのです。

トータルで16個(1個あたり2つ口)を増設しています。
ここは専門誌などで言われているセオリーに従い、アンプ系、アナログ系、デジタル系、ソース系、映像系など色々な分類があると思いますが、系統の似たもので分けています。
実際は、クリーン電源を経由して機器は繋ぎますので、クリーン電源も接続する機器の分類を分けてコンセントを取るようにしています。
ちなみにクリーン電源はCSE社のものを複数所有していますが、管理人にとっては絶対必要なものです。
トランスのうなりが聴こえるとかネットで見かけますが、管理人は気になったことは一度もありません。
最近知りましたが、CSE社はもうないようですね。
正確には倒産から救済されてどこかの傘下に入りクリーン電源事業は行っていないようです。
壊れたら、どこのクリーン電源にするか悩みそうです。

それから、追加コンセントは天井のプロジェクター用に2個(1個予備)、壁掛けTV用に1個、サウンドバー用に1個、追加HDD用(壁掛けTVの裏にマウント予定)に1個という具合に壁や天井にも追加しています。

コンセントプレート(カバー)は、プラのものをとりあえず選んでおきました。
なぜかと言いますと、凝ったオーディオ用のプレートに交換するよりプラのほうが良かった、という意見を見かけていたからです。
プラの場合、感覚的に音がこもりそうですが、金属とかハイブリッドのものはその音が乗るので、好みとの相性があるのかもしれません。
ということで、社外品NGの業者とは無理して中途半端なステンレスプレートとかを選ばずに、普通のプラを選択しておきました。
どうせプラのプレートは100円程度なので、失敗しても気になりません。
いやだったら、電気工事ではないので、自分で交換も出来るからです。
コンセントと同様に、音比較をしていないので音がどうなのか、判っていません。
オーディオ関係には結構お金をかけてきたので、交換したり試したりする予定はありません。
また昔のようにアクセサリー沼にはまってしまうのも嫌ですし。


アースを取る


ここは悩みましたが、リフォーム業者や電気技師と話をして、とりあえず、オーディオ専用回路のアースを新設することにしました。
マンションなので金属アースになります。
また元々アース線は分電盤まで来ていましたので、接続は可能です。
洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどのアースも元々ありました。

管理人は、オーディオ用のアース線を新設するか、ちょっと悩んでいました。
デメリットが多いお話しがネットにたくさんあったからです。
また雷が落ちた場合、アース経由で機器がダメになりやすいというネット情報も見かけていました。
うーん、悩ましいです。

ただ、アースで音が良くなる経験もしています。
オーディオ専用のアースは3つ考え方があると思います。

1つ目は感電防止です。
これは洗濯機とかと理屈は同じです。
オーディオでのアースを悩んでいるので、気にしない項目です。

そして2つ目は機器間の電位差をなくすためのアースです。
電位差でノイズが生じるためです。
ただ、これはコンセントのアースで対策をするのではなく、機器間での直接接続で対応するのが良いと言われています。
管理人はこの方法はまだ試していませんので、実際どうなのかは不明です。

そして、管理人は電源アイソレーション機器を所有しています。
クリーン電源機器もあります。
この電源系の機器には2台以上の機器は繋ぎませんので、電位差に関するノイズはおおむね大丈夫だと思っています。
しかもその2台も同時に使う場面がないようにしています。
ということで機器間の電位差は生じにくいと勝手に思っています。
見て見ぬふりというのでしょうか?

ではなぜアースを引いたかと言いますと、3つ目になりますが、単純に音が良くなりそうだったからです。
なりそうだったというレベルです。
これはマンションのアースが良くないと、他の家庭や自分の別の部屋のノイズが回ってきて悪さをしてしまいます。
他にもデメリットになる可能性が一般論ではいくつかありました。

ネットでもアースはしないほうが良い!と強く書かれていることがかなり多く、どうするか考えていました。
理論上ではアースしたほうが音には良さそうな話がほとんですが、接地抵抗が高かったり、他の家庭のノイズが来てしまうことが多いから止めた方が良いというものです。
・・・何が正しいのかは、環境に依存するので正解はなく、賭けになります。
また落雷については、管理人はマンションですし、近隣で一番高い建物でもありませんし(と言っても1階分程度の差しかありませんが)、賭けですが、落ちにくいだろうと考えました。

で、結果的には、専用電源と同様に、アース線も分電盤から新設しました。
以前、アースを取ったコンセントにつないだ機器の音が良くなった経験があるからです。

これ、マンション自体のアースがどれほどの抵抗値なのかわかっていませんでしたが、業者が言うにはこの手のマンションは抵抗値は良いはずだよ、悪いなんて考えられないね、ということだったので賭けで新設しました。
業者は事前にちゃんと計測してくれなかったんですよね。
ちなみに施工後に計測してくれたようですが、その時は立ち会っていなかったのでわからず仕舞です。
後日、現場監督者のリフォーム業者に聞いてみましたが、ちゃんとアースが取れているということしか聞かなかったそうです。
・・・現実はそんなものですね。

ではオーディオ専用アースの新設、接続でどうなったかと言いますと、抜群です。
背景ノイズがないような繊細でキレイな音になると思います。
音像も立ってきて解像感まで向上して聴こえます。
これは工事前との脳内比較です。
クリーン電源機器の効果とよく似ています。
映像もちょっと輝度なのかはっきりしませんが、画面が明るく(正確には伸びる印象です)感じます。
その結果、コントラストが向上し立体感も出ます。
プラシーボなのかもしれませんし、他の対策もしているので単独効果か不明ですが、良く感じているのでそれでOKです。
いやー、賭けでしたが、良かったです。

アース、大好きになりました。


electrician-1080554_640.jpg




【配線関係】


配線関係での分類は、以下の3つに分けてみます。

・電源配線
・オーディオケーブル配線
・ネット系ケーブル配線

電源配線


ちょっとしたことですが、天井裏の配線は、LEDのダウンライトがたくさんあるので、出来るだけ離してもらいました。
オーディオ専用電源を新設した経路だけでも10数個ダウンライトがあります。
LEDのノイズは結構知られていないのですが、良くないことはわかっていましたので。
多少離したからどうなるというわけではありませんが・・・。
そして、オーディオを聴いている時は、ライトは消していますので、あまり意味はない気がします。


オーディオケーブル配線


これは信号系ケーブルの隠ぺい配線のことです。
TVやサウンドバーを壁掛けにするため、隠ぺい配線にしています。
ケーブルは、HDMIや電源などが複数です。
TV関連とフロントスピーカーやセンタースピーカーだけで10本以上あると思います。
ここ、苦労しました。
吸音層と防音層のある壁にしたわけですが、隠ぺい配線をするため、壁に穴を開けると意味がない、と業者から言われました。
いや、隠ぺい配線しているオーディオルームいっぱいあるでしょう、と思いましたが、とにかく意味がないそうです。
そこで、壁の表面に配管出来るボックス(長細い筒状のボックス)を造り付けることになりました。
オーディオの棚の側面に接続しています。
棚の中は、配管はなしで何段もある棚には大きな配線用の穴を2か所ずつ空けています。

この設計に業者とのやり取りを通じて2か月要しました。
そして、ケーブルTVケーブル用、放送アンテナケーブル用、電源ケーブル用、HDMI用、スピーカーケーブル用、LAN用と大きく6種類のケーブルを上下に分離できるよう仕切りを作ってもらい、ようやく完成です。
つまりボックスの中は、6階建というわけです。
LANに関しては、ハブも置けるようにしてもらいました。
ボックス表面は塗装や壁紙で仕上げてもらいましたので、パッと見は壁の飾り棚が床下近くを横切っているようになって、目立たないようになっています。

うーん、この外付けは業者とのコミュニケーションミスでした。
ふかし(部屋側に飛び出す部分)が増えても良いから、隠ぺい配線用の壁をもう1層つくってもらうべきでした。
ここを確認しないで施工を開始したのでちゃんと考慮されていなかったようです。
こちらは電源なども壁に作ってもらうので、ケーブルも通せるようにしてくれていると思っていました。
ケーブルも隠ぺい出来るよう言ってありましたので。

なお、隠ぺい出来ない環境の場合、こだわりがなければ、ケーブルモールなどで代用するのが安上がりです。

それから、スピーカーケーブルなどの隠ぺい配線および天井裏配線になります。
壁内に造り付けラックを天井までの高さまで作ってもらっていましたので、そこの天井面から配管を通します。
防音上、天井面とはいえ、音が漏れにくいように、配管の周囲は粘土状のパテやグラスウールでカバーしてあります。
ちなみにラック内はケーブルはむき出しです。
ラックの裏にも隠ぺい配線をしたかったのですが、防音のところで出てきた、意味がないという業者のお話しでこうなっています。
ラック内なので、まあむき出しでもしょうがないと思っています。

天井裏は、配管を通してもらっていますが、これが結構コストがかかります。
CD管とPF管というジャバラ状になったあれです。

【PF管参考】


管理人は、太い6スケア以上のスピーカーケーブルを使うので、太いPF管を用意してもらいました。
たしか通常のPF管の規定サイズを超えていたので、正確にはPF管ではないものを探してもらったはずです。
エアコン用?
数千円/m前後もします。
これが厳しい値段でした。
壁穴の出入り口は、コンセントのプレートで大きな穴の開いたものを採用しています。
大きな穴のタイプはなかなかないようです。
電話線とか細いタイプはたくさんあるようですが・・・。

HDMI用のPF管も苦労しました。
たしか、これも規定サイズでは収まらず、PF管ではないものを探してもらったと思います。
HDMIのプラグ部分が大きいタイプが結構多いのです。
これはプロジェクターとの接続に使う配管なのですが、実際に通してみないとわからないということで、賭けでした。
施工までにHDMIケーブルが手元になかったためです。
施工終了までに入手し、通してもらいましたが、ギリギリ通ったようです。
硬いケーブルだったので、大変だったようです。

将来、ケーブルを交換する際は、自分ではケーブル交換は難しいなと思った次第です。


ネット系ケーブル配線


元々マンションの標準設備として、家庭内LANが整備されています。
Routerは棚の中に収納されています。
LAN端子(メス)は、各部屋のコンセントに1つずつあります。
ここからオーディオ機器への配線が必要になりますが、前述の壁外ボックスに専用の仕切りで配線出来るようにしました。
LANケーブルは、電話線と同じでノイズの塊ですので、ここは注意しました。
ボックス内の仕切りの構造ですが、単に板で仕切りを入れているだけですが、上下位置は考えました。
専門誌などでよく紹介されていますが、電源ケーブルが一番下で、次に信号系(RCAなど)、次に電波・放送系と紹介されています。
入れ替えしてテストしたことはありませんが、以前の賃貸の部屋で、放送波のケーブルが電源ケーブルとぐちゃぐちゃになっていた時は、映像に影響がありました。
ホワイトノイズなどが出て、色ずれもありました。
そういうわけで、仕切りでケーブル自体を分離していますが、仕切りを使う順番も考えてみたわけです。



electrician-1080563_640.jpg





【通信関係】


通信関係での分類は、以下の3つに分けてみます。

・インターネット
・LAN
・無線

インターネット


前述の通り、設備はマンションに付いていたので特に変更はしていません。
棚の中にRouter(ホームゲートウェイ)があるのは見栄えからして良いと思います。
見えないので・・・。
各部屋にLAN配線も隠ぺいされているのでここは良かった点です。
マンションなら当たり前かもしれませんが。


LAN


オーディオ機器は基本的に、LANには繋いでいません。
TVくらいです。
ノイズの元になるためです。
ごくまれに、ブルーレイ・レコーダーなどに搭載されているCDやアーティスト情報を表示するデータベース「グレースノート」を使いたい場合などに、その都度接続するようにしています

TVは宅内でのDLNAホームサーバー機能を使うために、繋いでいます。
管理人のTVはPanasonicですので、「お部屋ジャンプリンク」という名称で、ブルーレイ・レコーダーとの接続・操作を目的としています。
ほぼ使う場面はありません。
2台目のTVが別の部屋とかにあれば便利だと思いますが・・・。
一応、PCからはTVなどの機器がネットワークで見えていますが、セキュリティなどの関係で、共有化はしていません。

また、LANケーブルは、ノイズ対策があるカテゴリー7のものを使っています。
その道に詳しい人のレポートやレビューはネットにたくさんあります。
実際、どの程度カテゴリー7のケーブルがノイズが少ないのかは分かりません。
ノイズ対策用のシールドなどがケーブルに入っているらしいので、気休めに使っています。
ないよりは良いだろうというレベルで、効果は不明です。
小さな積み上げで、結果として音が良くなると考えていますので、そうしているだけです。
カテゴリー7ケーブル単体での効果はわかりません・・・。
またオーディオ用LANケーブルも未購入です。
そもそもオーディオにLANは使っていません。
PCオーディオなどを楽しんでいる方なら別ですが管理人には不要というわけです。


無線


WiFiはスマホ用と限定しています。
オーディオ機器とは接続していません。
ノイズの元になるためでLANと同じ考え方です。
オーディオ機器のBlueToothなどの機能もオフにしています。

またWiFiの5GHz帯と2.4GHz帯同時利用が出来るタイプのWiFiルーターを使っています。
電波が飛び交わないように視聴時にはオーディオルームに、スマホは持ち込まないようにしています。
実際はかなり別世帯からの電波を含め、飛んできているわけですので、意味はなさそうですが、気休めにそうしています。



さいごに



ここまでは部屋に手を入れるチューニング(改造?)について考えてきましたが、その効果は思ったよりありました。
なにより、部屋の癖や特性にあわせて機材を考える必要がずいぶんなくなり、機器の素性が見えてきたからだと思います。
部屋の癖や特性にあわせた機材や対処は、機材が変わると、また考え直しや対処が必要になります。
一方、部屋をある程度整えると、機材で部屋の特性を変えるという方法はあまり必要ではなくなります。
機器本来の特性を活かす対策に集中できます。
そしてなにより、音が敏感になります。
ちょっとしたことに反応しやすくなります。
そうした状況で、ルームアコースティックのようなチューニングを施すと効果を発揮しやすいのではないでしょうか?
チューニングとまで行かなくても、スピーカーのセッティングを細かく調整するとか、機材の足場を固めるとか基本的なことでも効果が判りやすいのではないかと思っています。
管理人は、そう考えるようになりました。
そういう意味で、本来、次回は順番的に機材の基礎セッティングのお話しが流れでは良いのですが、その道のプロによるお話しがたくさんネットにもありますので、また別の機会にしたいと思います。

そして、一般的に言うところのルームチューニング関連製品についても別の機会に考えてみたいと思います。
これは、ルームアコースティックという言い方のほうが正確なようですが、管理人は定義が良く分かりませんので、ご容赦下さい。
ルームアコースティックに関しては、大きく分けると、
・吸音
・調音
・拡散
などと言われることが多いようです。
そういう方面の詳しいお話しがたくさんありますので、そちらを参照してみて下さい。

なお、吸音に関しては、部屋に手を入れるルームチューニングを行った上で、さらに余剰な吸音をするというイメージかと思います。
部屋のベースとなる吸音なしに、部屋の内側だけで全ての吸音を行うのはちょっと無理があると思います。
部屋によりますので全てではないですが、一般的に通常の部屋はライブな音響だと思います。
部屋に手を入れずに全て吸音するには、壁の中に入っているべき吸音層を全て部屋の内側で対処しようというものですので、かなりの物量が必要な気もします。
少なくとも、管理人は過去に部屋の内側での吸音では対処できませんでした。
ご自身の環境に合わせて、ルームアコースティックでの吸音は検討されるのが宜しいかと思います。

残りの調音と拡散は、まさに部屋の内側で行うものがほとんどだと思いますので、チューニンググッズ系の世界かと思います。

その製品もジャンルは多岐に渡るので、レビューする場合は製品ごとになったり、ある程度まとめてみたりすると思います。
専門誌のように、電源関連とかケーブル関連とか調音関連とかそういうイメージかと思います。
記事としては、連載するか、間を空けるかは、そこは気ままに進めますので、ご容赦下さい。





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