【CDソフトレビュー】村治佳織：カヴァティーナ / CAVATINA {xrcd2}: オーディオとシアターが好き

2017年09月11日

【CDソフトレビュー】村治佳織：カヴァティーナ / CAVATINA {xrcd2}

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【CDソフトレビュー】

村治佳織

カヴァティーナ / CAVATINA
{xrcd2}

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1999 Victor Entertainment, Inc.

ソフト情報

■リリース：
　発売：ビクターエンタテインメント
　時間：54 min
　発売日：1999年9月22日

■オーディオ：
　CD 2.0ch 44.1kHz 16bit

■ディスク：
　CD Disc
　片面1層 (1 CD-640MB/700MB)

■レコーディング：
・EGLISE NOTRE DAME DU BON SECOURS , Paris
・KUSATSU INTERNATIONAL CONCERT HALL

クオリティ・レビュー総評

xrcd版です。
購入当時、xrcdについての知識はほとんどないまま、通常CDより高音質という触れ込みに惹かれ、購入。
xrcdは、ビクターの技術で、マスタリングには128倍オーバーサンプリング、20bitK2 A/Dコンバーター、K2インターフェース、K2スーパー・コーディングという仕様です。
1998年にマスタリングシステムで使われていた「k2インターフェース」が「Digital K2」となったことで、xrcdの名称も「xrcd2」となりました。
管理人の解釈では、マスタをCDの16bitより上の20bitで制作（製造工程も）することで高音質ということだと考えています。
2017年現在では、ハイレゾが出てきて、20bitや24bitのDSD録音が普及してきたため、そこまで優位な形態ではなくなりましたが、20bitや24bitでマスタリンク作業を行い、CDの16bitデータに変換する方法はいまだに現在進行形なので、CDというメディア上では高音質な形態であることには変わりありません。

タイトルの「CAVATINA」は、映画「ディア・ハンター」のテーマソングで、昔映画を見た時から、ちゃんとしたCDが欲しかったので購入しました。
「ディア・ハンター」のサントラは音が悪いと評判で、かつ当時はネット通販も一般的ではなかったため、手に入れる方法がほとんどなく、こちらのCDを選択。

結論から言いますと、本xrcdに限っては、CD以上の良さは感じませんでした。
本作のCD版を持っていないので比較はしていませんが、通常のCD（一般論です）よりも、こもって聴こえます。
元々クラシックギターのナイロン弦がそういう音色なのかもしれませんし、オフマイク気味に録音したら、このような音になるのかもしれません。
xrcdの規格の問題ではなく、録音の状態に原因があるのだと思います。
ホールでの録音ということで、S/Nも良くない原因になっているかと思います。
録音についてちゃんと確認をせずに当初視聴していた時は、スタジオ録音だと思っていました。
ただ、SNだけでなく、マイクから遠い印象を受ける甘い解像度は常に不思議に思っていました。
尚、他のxrcdで「BEST AUDIOPHILE VOICES」というシリーズがありますが、こちらは間違いなく高音質です。

クオリティ・レビュー詳細

・ボーカル：
-

・楽器：
ギターのスライド音などちゃんと拾っていますが、管理人にはもっと克明さや鮮明さが欲しいところです。

・ダイナミックレンジ：
上下の音域に伸びが不足して感じますが頭打ちするような鳴り方ではありません。
まあ、クラシックギターが超広帯域で鳴るわけはありませんが・・・。

・情報量・解像感：
物足りない印象です。

・鮮度：
解像感同様、不足気味に感じます。

・S/N感：
アナログ楽器の宿命か、背景ノイズは多少はあります。

★総合クオリティ　　　　　　　：83点

（CDお勧めレベルは85点以上）
（1～100点）

　ダイナミックレンジ　　　：90点
　（広さと偏り）
　情報量　　　　　　　　　：80点
　鮮度感　　　　　　　　　：81点
　（音像感と音場感含む）
　S/N感　　　　　　　　　：82点

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