2018年04月10日
【CDソフトレビュー】ダイアー・ストレイツ / Dire Straits :ブラザーズ・イン・アームス / Brothers in Arms {20th Anniversary Edition版}(US輸入盤)(HDCDレビュー編)
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3月と4月は仕事の年度末〜年度初めということで、なかなか時間が取れませんので、ブログのアップデートが難しい状況です。
のんびりお付き合いください。
さて今回は、イギリスのロックバンドで1980年代が活動の中心であるダイアー・ストレイツの5枚目のアルバムのご紹介です。
1985年リリースの本アルバムは、全世界で3,000万枚を超える売上を記録しています。
MTVを見ていた方なら、一度はアルバムの曲を聴いたことがあると思います。
本レビューはUS輸入盤になります。
また、ハイブリッド版で、片面はHDCD、もう片面はDVD-AUDIO(3つの音源)です。
リリース20周年記念にリマスターされたものです。
まあ、当時もそうですが、現在でもDVD-AUDIOが再生できる環境の方は少ないと思いますので、片面のHDCD(通常のCDプレイヤーで再生可能)だけでも体験されると良いかと思います。
または、同時にSACDのハイブリッド版もリリースされていますので、そちらも検討可能かと思います。
ディスクの両面を使うものは、当時、USを中心にリリースされていましたが、今ではまず見かけないですね。
本作は、HDCD、DVD-AUDIO(3種類)の音源があり、合計4種類の音源のレビューとなりますので、まずはHDCDのレビューに絞りたいと思います。
DVD-AUDIOのレビューは別の記事にしたいと思います。
(長くなりますので・・・)
※ちなみに音はそれぞれ、全然違います・・・。
Mercury Records Ltd. All Rights Reserved.
■リリース:
発売:Warner Bros. Records
時間:164 min
発売日:2005年8月16日
オリジナル発売日:1985年5月13日
■オーディオ:
@CD:HDCD 2.0ch 44.1kHz 16bit (本記事はこちらです)
ADVD-AUDIO:5.1ch MLP 96kHz 24bit
BDVD-AUDIO:2.0ch PCM 48kHz 24bit
CDVD-AUDIO:5.1ch Dolby Digital 48kHz
■ディスク:
CD Disc×DVD Disk(ハイブリッド)
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
片面2層 (1 DVD-8.5GB)
■ジャンル:ロック
■プロデューサー:
・マーク・ノップラー
・ニール・ドーフスマン
■作曲:
・マーク・ノップラー
■編曲・アレンジ:
・マーク・ノップラー
・ニール・ドーフスマン
■レコーディング / ミックス:
・Chuck Ainlay(ミックス)
■レコーディングスタジオ:
・AIR Studios(カリブ海イギリス領のセントモラト)(レコーディング)
・Power Station(ミックス)
■マスタリング:
・Bob Ludwig
・John Dent
■マスタリングスタジオ:
・Masterdisk
・The Sound Clinic
ダイアー・ストレイツは、1976年から1995年の間に活動したロックバンドで、ファーストアルバムは1978年のリリースです。
1988年に解散して、その後1991年に再結成していますが、事実上の活動期間は、1978年から1988年だと思います。
1991年の再結成後の活動は、過去のライブアルバムリリースやツアーが主体です。
1枚のオリジナルアルバムのリリースもあります。
本バージョンは、20周年記念のリマスター版、かつDVD-AUDIO版で、CDとのハイブリッド版です。
国内発売はなく、US輸入になります。
SACDのハイブリッド版も同時に発売されています。
そしてその2枚のハイブリッド版は、2006年のグラミー賞で最優秀サラウンド・サウンドアルバムを受賞しています。
それだけ優秀だったということです。
なお、オリジナルのアルバムは、1986年のグラミー賞で2部門を受賞しています。
さらにバージョン違いで、2013年に元のテープからリマスターされたSACD版がリリースされています。
また、2014年には、元のテープから再度リマスターされたSHM-SACD版がリリースされています。
この2枚については、管理人は手元にないので、音質は不明です。
気になる方はチェックしてみて下さい。
本作のオリジナルは、世界初のフル・デジタル・レコーディングです。
バンドのフロントマンであるマーク・ノップラーが、プロデューサーのニール・ドーフスマンに依頼し、高音質化のためだけに、そのような手法を取っています
ソニーの24トラックデジタルテープマシンで録音され、アナログボード上でミックスしています。
そのトラックミックスがPrism A / Dコンバータを介して再デジタル化され、DATで記録しています。
結果的にそのこだわりが、高音質なアルバムになっています。
それからDVD-AUDIOについては、3種類のフォーマットがあります。
結論を言ってしまいますと、 BDVD-AUDIO:2.0ch PCM 48kHz 24bitが一番音が良いです。
DVD-AUDIOについては、5.1ch MLP 96kHz 24bitと2.0ch PCM 48kHz 24bitがロスレス圧縮で音質的には有利です。
Dolby Digitalはロッシーです。
本バージョンは、合計で4つのフォーマットが収録されていますが、音が今一つなのは、ADVD-AUDIO:5.1ch MLP 96kHz 24bitです。
これはロスレスで音質には有利ではありますが今一つなのは、当時の技術ではビットレートがあまり高くないことが原因かと思われます。
なお、余談ですが、ブルーレイなどで採用されているDolby TrueHDはこのMLPの技術を使ったフォーマットです。
Dolby TrueHDの最大ビットレートは、DVD-AUDIOの最大ビットレートの約2倍です。
このあたりは仕方ないことですね。
とはいえ、ADVD-AUDIO:5.1ch MLP 96kHz 24bitも、通常のCDと比べるとかなり音は良い部類です。
本記事は、@CD:HDCD 2.0ch 44.1kHz 16bitのものです。
ご注意ください。
【CDクオリティ】
音圧はかなり高いです。
ダイナミックレンジもかなり高く、SACDに通じる音に感じます。
管理人はHDCDのフォーマットについては詳しくないので、フォーマットの音かどうかは不明です。
古い作品にも関わらずノイズ感もなくレンジが広いので、リマスターには相当、気を遣ったと思われます。
元々つぶやくように歌うボーカルですので、情報量が多いかどうか判断しにくいところです。
ミックスはボーカルと楽器が横並びのため、バンドサウンドという感じです。
あまり克明にボーカルを出すタイプのミックスではなさそうです。
バンドサウンドが本作の最大の魅力です。
とにかく各楽器の音が克明です。
ドラムの音は、弾むようによく鳴ります。
ベースも同様です。
ギターはそのままアンプから直接聴いているような感覚すらあります。
まさにスタジオの中で聴いているような音です。
この評価ポイントが一番残念な部分です。
バランスは高域寄りで、低域が少なく感じます。
尚、DVD-AUDIOトラックではバランスは良いものもありますので、あくまでもHDCDのレビューということで。
高域バランスで古いマスターからリマスターした弊害で、高域のスネアはシャカシャカします。
高域の音が普段から気になりがちな方は、評価が低くなると思います。
ロック系にありがちな、ごちゃっとした音ではありません。
スピーカー配置はかなり凝っていて、立体的な広がりが左右にも奥行にもあります。
(CDお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
レビュー基準についてはこちら
【DVD-AUDIOリマスター版】
※eBayの検索結果ですが、SACD版も混ざっていますので、購入時には詳細まで確認してください。
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【SACDリマスター版】
【SHM-SACD版】
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3月と4月は仕事の年度末〜年度初めということで、なかなか時間が取れませんので、ブログのアップデートが難しい状況です。
のんびりお付き合いください。
さて今回は、イギリスのロックバンドで1980年代が活動の中心であるダイアー・ストレイツの5枚目のアルバムのご紹介です。
1985年リリースの本アルバムは、全世界で3,000万枚を超える売上を記録しています。
MTVを見ていた方なら、一度はアルバムの曲を聴いたことがあると思います。
本レビューはUS輸入盤になります。
また、ハイブリッド版で、片面はHDCD、もう片面はDVD-AUDIO(3つの音源)です。
リリース20周年記念にリマスターされたものです。
まあ、当時もそうですが、現在でもDVD-AUDIOが再生できる環境の方は少ないと思いますので、片面のHDCD(通常のCDプレイヤーで再生可能)だけでも体験されると良いかと思います。
または、同時にSACDのハイブリッド版もリリースされていますので、そちらも検討可能かと思います。
ディスクの両面を使うものは、当時、USを中心にリリースされていましたが、今ではまず見かけないですね。
本作は、HDCD、DVD-AUDIO(3種類)の音源があり、合計4種類の音源のレビューとなりますので、まずはHDCDのレビューに絞りたいと思います。
DVD-AUDIOのレビューは別の記事にしたいと思います。
(長くなりますので・・・)
※ちなみに音はそれぞれ、全然違います・・・。
【CDソフトレビュー】 ダイアー・ストレイツ / Dire Straits ブラザーズ・イン・アームス / Brothers in Arms {20th Anniversary Edition版} (US輸入盤)(HDCDレビュー編) posted with カエレバ |
ソフト情報
■リリース:
発売:Warner Bros. Records
時間:164 min
発売日:2005年8月16日
オリジナル発売日:1985年5月13日
■オーディオ:
@CD:HDCD 2.0ch 44.1kHz 16bit (本記事はこちらです)
ADVD-AUDIO:5.1ch MLP 96kHz 24bit
BDVD-AUDIO:2.0ch PCM 48kHz 24bit
CDVD-AUDIO:5.1ch Dolby Digital 48kHz
■ディスク:
CD Disc×DVD Disk(ハイブリッド)
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
片面2層 (1 DVD-8.5GB)
■ジャンル:ロック
■プロデューサー:
・マーク・ノップラー
・ニール・ドーフスマン
■作曲:
・マーク・ノップラー
■編曲・アレンジ:
・マーク・ノップラー
・ニール・ドーフスマン
■レコーディング / ミックス:
・Chuck Ainlay(ミックス)
■レコーディングスタジオ:
・AIR Studios(カリブ海イギリス領のセントモラト)(レコーディング)
・Power Station(ミックス)
■マスタリング:
・Bob Ludwig
・John Dent
■マスタリングスタジオ:
・Masterdisk
・The Sound Clinic
アーティスト情報
ダイアー・ストレイツは、1976年から1995年の間に活動したロックバンドで、ファーストアルバムは1978年のリリースです。
1988年に解散して、その後1991年に再結成していますが、事実上の活動期間は、1978年から1988年だと思います。
1991年の再結成後の活動は、過去のライブアルバムリリースやツアーが主体です。
1枚のオリジナルアルバムのリリースもあります。
クオリティ・レビュー総評
本バージョンは、20周年記念のリマスター版、かつDVD-AUDIO版で、CDとのハイブリッド版です。
国内発売はなく、US輸入になります。
SACDのハイブリッド版も同時に発売されています。
そしてその2枚のハイブリッド版は、2006年のグラミー賞で最優秀サラウンド・サウンドアルバムを受賞しています。
それだけ優秀だったということです。
なお、オリジナルのアルバムは、1986年のグラミー賞で2部門を受賞しています。
さらにバージョン違いで、2013年に元のテープからリマスターされたSACD版がリリースされています。
また、2014年には、元のテープから再度リマスターされたSHM-SACD版がリリースされています。
この2枚については、管理人は手元にないので、音質は不明です。
気になる方はチェックしてみて下さい。
本作のオリジナルは、世界初のフル・デジタル・レコーディングです。
バンドのフロントマンであるマーク・ノップラーが、プロデューサーのニール・ドーフスマンに依頼し、高音質化のためだけに、そのような手法を取っています
ソニーの24トラックデジタルテープマシンで録音され、アナログボード上でミックスしています。
そのトラックミックスがPrism A / Dコンバータを介して再デジタル化され、DATで記録しています。
結果的にそのこだわりが、高音質なアルバムになっています。
それからDVD-AUDIOについては、3種類のフォーマットがあります。
結論を言ってしまいますと、 BDVD-AUDIO:2.0ch PCM 48kHz 24bitが一番音が良いです。
DVD-AUDIOについては、5.1ch MLP 96kHz 24bitと2.0ch PCM 48kHz 24bitがロスレス圧縮で音質的には有利です。
Dolby Digitalはロッシーです。
本バージョンは、合計で4つのフォーマットが収録されていますが、音が今一つなのは、ADVD-AUDIO:5.1ch MLP 96kHz 24bitです。
これはロスレスで音質には有利ではありますが今一つなのは、当時の技術ではビットレートがあまり高くないことが原因かと思われます。
なお、余談ですが、ブルーレイなどで採用されているDolby TrueHDはこのMLPの技術を使ったフォーマットです。
Dolby TrueHDの最大ビットレートは、DVD-AUDIOの最大ビットレートの約2倍です。
このあたりは仕方ないことですね。
とはいえ、ADVD-AUDIO:5.1ch MLP 96kHz 24bitも、通常のCDと比べるとかなり音は良い部類です。
本記事は、@CD:HDCD 2.0ch 44.1kHz 16bitのものです。
ご注意ください。
クオリティ・レビュー総評2
【CDクオリティ】
最上級の音質のソフト・ロックアルバム
クオリティ・レビュー詳細
ダイナミックレンジ
音圧はかなり高いです。
ダイナミックレンジもかなり高く、SACDに通じる音に感じます。
管理人はHDCDのフォーマットについては詳しくないので、フォーマットの音かどうかは不明です。
古い作品にも関わらずノイズ感もなくレンジが広いので、リマスターには相当、気を遣ったと思われます。
ボーカル情報量・解像感
元々つぶやくように歌うボーカルですので、情報量が多いかどうか判断しにくいところです。
ミックスはボーカルと楽器が横並びのため、バンドサウンドという感じです。
あまり克明にボーカルを出すタイプのミックスではなさそうです。
演奏情報量・解像感
バンドサウンドが本作の最大の魅力です。
とにかく各楽器の音が克明です。
ドラムの音は、弾むようによく鳴ります。
ベースも同様です。
ギターはそのままアンプから直接聴いているような感覚すらあります。
まさにスタジオの中で聴いているような音です。
バランス(帯域と楽器再現度)
この評価ポイントが一番残念な部分です。
バランスは高域寄りで、低域が少なく感じます。
尚、DVD-AUDIOトラックではバランスは良いものもありますので、あくまでもHDCDのレビューということで。
高域バランスで古いマスターからリマスターした弊害で、高域のスネアはシャカシャカします。
高域の音が普段から気になりがちな方は、評価が低くなると思います。
分離感
ロック系にありがちな、ごちゃっとした音ではありません。
スピーカー配置はかなり凝っていて、立体的な広がりが左右にも奥行にもあります。
★HDCDクオリティ :96点
(CDお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
ダイナミックレンジ :108点
(広さと偏り)
ボーカル情報量・解像感 :84点
(定位や鮮度)
演奏情報量・解像感 :105点
(MIXや密度)
バランス :80点
(帯域と楽器再現)
分離感 :103点
(音場と立体感)
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
【DVD-AUDIOリマスター版】
※eBayの検索結果ですが、SACD版も混ざっていますので、購入時には詳細まで確認してください。
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【SACDリマスター版】
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【SHM-SACD版】
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