2017年09月25日
【CDソフトレビュー】アイアン・メイデン / IRON MAIDEN : 第七の予言 / Seventh Son of a Seventh Son {CD-EXTRA仕様版/デジタル・リマスター版} (動画付)
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※通常版のレビューはこちら
ソフト情報
■リリース:
発売:EMIミュージックジャパン
時間:44 min
発売日:2008年11月14日
※初回盤は1988年4月11日
■オーディオ:
CD 2.0ch 44.1kHz 16bit
■ディスク:
CD Disc
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
■ジャンル:ロック /ヘビーメタル、NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)
■プロデューサー:
・マーティン・バーチ:ディープ・パープル、ホワイトスネイクなどイギリスを代表する初期ヘビーメタルを数多く手がけたプロデューサー
■作曲:
・スティーブ・ハリス
・エイドリアン・スミス、ブルース・ディキンソン共作
・デイブ・マレー、スティーブ・ハリス共作
・エイドリアン・スミス、ブルース・ディキンソン、スティーブ・ハリス共作
■編曲・アレンジ:
・-
■レコーディング / ミックス:
・ジョージ・マリノ(オリジナル)
・Alasdair Scott, Anthony Webster, Barrie Stjon Jones, Glyn Lewis, Ian Shurmer, James Whitmarsh, Jess Goodall, John Guy, Maxine Gregson, Philip Bignell
(デジタルリマスター制作)
■レコーディングスタジオ:
・Musicland Studios(オリジナル:ミュンヘン)
・Amx Studios(デジタルリマスター制作スタジオ)※スタジオ自体は映画などの特殊効果制作を行っています。
■マスタリング:
・ジョージ・マリノ(オリジナル)
公式動画
Can I Play With Madness (Official Video)
クオリティ・レビュー総評
本作は、1988年の全英アルバムチャート1位を記録した「第七の予言」のデジタル・リマスター版(2008年)です。
本作より前にリリースされた6作品も同時に、デジタルリマスター版がリリースされています。
限定販売として、「CD-EXTRA仕様」で発売されたので、現在は手に入り難いと思います。
4曲の映像部分がCD-EXTRAになっていてPCで視聴します。
古いCD-EXTRAなので、推奨プレイヤーはQuickTimeなどとなっています。
現在のプレイヤーで視聴できるかは、未確認です。
気が向いたら、PC視聴レビューもしてみます。
↓
【CD-EXTRA確認しました】
OS:Windows10、64bit版のPCで確認をしました。
そもそもQuick Timeが入っていませんでしたので、インストールからです。
Quick Time7.7.8(2017年10月現在最新)をインストールしますと、64bitでは対応出来ないとメッセージが出ますが、インストールの続行は可能でしたので、完了まで無理やり持っていきました。
試していませんが、32bitでは大丈夫なのかもしれません。
Windows10への各種トラブルシューティングや対応方法は、ネットにたくさんありますので、ちゃんとしたい方は、そちらを参照下さい。
Quick Timeそのものは開けます。
開くとこのような画面が開きます。
Audioメニューから音楽再生は問題なく可能でした。
Videoに関しては、インストールの問題で反応しませんでした。
これはインストールの仕方によると思います。
Windows10でもQuicktimeは対応しているようなので、興味のある方はチャレンジしてみて下さい。
管理人は、ここで終了です。
別の機会に、オリジナル版のレビューはしたいと思いますが、このオリジナル版のクオリティは1988年当時でも音が良くないCDでした。
↓
【オリジナルの通常版のレビューはこちら】
本作はオリジナルの発売当時から議論になったシンセサイズド・ギターやシンセサイザーを取り入れたサウンドで、ヘビーメタルらしさが薄い感じです。
またヒット曲を狙ったメジャーコードを多用し、ヘビーメタルらしくないキャッチーなロック風の曲まであり、ちょっと変わった路線のアルバムです。
オーディオクオリティとしては、まず音圧がかなり低いことで、ダイナミックレンジが異様に低く、ボリュームを上げても、ラジカセの音を大きくしたような感じにしかならず、聴き難いCDでした。
またS/N感も当然悪く、カセットテープのような音でした。
今回のデジタル・リマスター版は、ようやく並のCDレベルになりました。
初回盤のCDを知っている人からすると、超高音質としてよみがえった、と感じるほどです。
エッジがなく、ゴチャッとしているため、オーディオの観点からはお勧め出来るレベルではありませんが、オリジナルを知っているファンにはお勧めできます。
初めて聴く分には普通のCDクオリティで、何か取り上げて気になる点はありませんので、決して購入する意味がないという音ではありませんのでご注意下さい。
音の良くない古いCDのリマスターとしてはちゃんとしています。
アーティスト情報
アイアン・メイデンは、1975年にデビューしたイギリスを代表するヘビーメタル(以下H/M)バンドで、2017年現在、いまだ現役です。
2015年までのLP等含むCDセールスは、全世界で8,500万枚以上です。
イギリスで最も売れたアーティストランキングでは、歴代21位(2015年現在)です。
ちなみにイギリスの同等ランキングでは、ポール・マッカートニーが1億枚です。
このバンドに関する情報はたくさんありますので、ここで特に記載する必要はないかと思います。
あまり知らない人のために、強いて特徴を挙げておきますと、2017年現在、トリプルギター、ベース、ドラム、ボーカルの6人編成です。
エディ・ザ・ヘッドというゾンビのキャラクターを前面に押し出しているので、万人受けは決してしないバンドでもあります。
海外バンドらしく、不変のオリジナルのメンバーは、ベースのスティーヴ・ハリス(かなり個性の強いバンドリーダー)とギターのデイヴ・マーレイ(かなり目立たない温和なギター)の2人です。
ボーカルも3人代わってますが、現在のボーカルのブルース・ディッキンソンが間違いなくこのバンドのフロントマンです。
ボーカルのブルース・ディッキンソンは、再加入した2000年以降、髪を短髪にして第二のファンを多く獲得したとか、しないとか話があるくらい、イメージが違います。
(メタリカも90年代後半に短髪にして、メジャー感が増しましたね。)
The Official Iron Maiden Website
アイアン・メイデン:Warner Music Japan
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クオリティ・レビュー詳細
・ボーカル:
エコーの効いたボーカル録音で、ヘビーメタルらしい出すぎることもなく、バンドサウンドと同列のミックスです。
ヘビーメタルのボーカルがあまり出ると、うるさすぎることと、バンドサウンドが隠れるからです。
高域が特徴的なちょっと雑味のあるシャウト系のクリーントーンのボーカルです。
さらっとした印象で解像感は甘めです。
・楽器:
メジャーコードによるメロディアスなフレーズが多いわりに、転調曲が多いことが特徴のサウンドです。
シンセサイズド・ギター等の電子音による演奏のため、バンドサウンドというよりハードなエレクトロニカ風のサウンドです。
元々克明さや解像感はあまりなく、リマスターでもそのあたりは変わりません。
音場は、2chスピーカーの内側に定位し、ロックやヘビーメタルのアルバムによくあるごちゃっとした感じです。
今回は、リマスターなので、そういう分離感を出すようなリミックスは施されていません。
ただし、ベースのベキベキする音が良く聞こえてくるなど鮮度が上がっている楽器もあり、リマスター効果は明らかです。
・ダイナミックレンジ:
オリジナルが低音圧で、レンジも狭かったので、リマスターにより並のCDレベルになっています。
それでも現代的なCDから比べると、低いレンジ感かと思います。
・ボーカル情報量・解像感:
ボーカルはエコーを効かせて後ろに下がっているようなミックスです。
そのため、解像感は元々低めで、リマスターにより普通のボーカルの音域に向上しています。
詰まった感じはなく、ストレスなく聴くことが出来るレベルになっています。
・演奏情報量・解像感:
エレクトリックサウンドになっているため、ギターの音もちょっと不思議です。
シンセサイザーも強めで、ギラギラしたサウンドです。
解像感豊かなわけではないので、再生するオーディオによっては、面白みに欠ける音に聴こえると思います。
ボーカル同様、オリジナルよりははるかに音質が向上して、音域や再生音が向上しています。
・バランス(帯域と楽器再現度):
音域バランスは、古いCD特有の中高域寄りです。
低域はほとんどないか、薄めです。
リミックスではないため、オリジナルの中高域バランスがベースです。
・分離感:
オリジナルが元々分離感がないため、リマスターの本作も同様の傾向です。
ただし、リマスターにより演奏の音域が広がっているため、楽器の音はしっかりとしてきています。
決して現代的な音ではありませんが、オリジナルよりは、はるかに良いです。
【評価基準変更】
今回より評価基準を変更します。
今までは「鮮度」と「S/N感」を評価項目に入れていましたが、アルバム全体の評価の印象とこの2つの項目による印象はずいぶん違っているか、あまり参考値になりませんでしたので、アルバムの印象に近い項目である「演奏情報量・解像感」と「分離感」に変えます。
★音声クオリティ:71点
(1〜100点)
(CDお勧めレベルは85点以上)
ダイナミックレンジ(広さと偏り):73点
ボーカル情報量・解像感 :76点
演奏情報量・解像感 :74点
バランス(帯域と楽器再現度) :65点
分離感 :66点
※通常版のレビューはこちら
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
e-onkyo music ハイレゾ音源【2015 Remastered Edition】
レコチョク_ハイレゾ【2015 Remastered Edition】
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