アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2024年12月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリアーカイブ
プロフィール
日別アーカイブ

2020年07月13日

怪獣せいぞろいポスター

幼稚園10月号.png
 幼い頃の就学前の私は、もともと、講談社の「たのしい幼稚園」を定期購読していたのですが、親の意向により、途中から、小学館の「幼稚園」に切り替えさせられてしまいました。

 最初こそ、「たのしい幼稚園」に連載されていた「仮面ライダー」「雷人サンダー」(永井豪・作)などの続きを読みたくて、不満を感じていた私でしたが、その気持ちをいっぺんに吹っ飛ばしてしまったのが、この「幼稚園」に掲載されていたカラーページ企画「かいじん・かいじゅう255」です。

 こうして、今確認してみますと、1972年の「幼稚園」10月号に載っていたポスターだったようです。これは、雑誌の冒頭の方に折り込みページとして収録されていた、超横長ポスターの付録だったのです。

 なんたって、ミニサイズながらも、大量の怪獣がドッと紹介されていたのが、怪獣大好きの私を喜ばせました。そんな訳で、「幼稚園」の中でも、私がもっとも忘れられないページとなったのです。

 収納されていた怪獣は、もっぱら、当時の「幼稚園」の中で連載されていた特撮ヒーローものばかりとなります。以下のようなラインナップです。(ウルトラ・シリーズがやけに優遇されているのは、当時の小学館が、第二期ウルトラ・シリーズの掲載権を独占していたからです)

「ウルトラマンエース」
「帰ってきたウルトラマン」
「快傑ライオン丸」
「人造人間キカイダー」
「シルバー仮面」
「ウルトラセブン」
「ウルトラマン」
「ミラーマン」
「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」


 まだ放送中の作品の怪獣登場順に、すでに放送が終わった作品の怪獣アイウエオ順に並べられています。

 私は、多分、このポスターで、ウルトラマンやウルトラセブンの怪獣を、はじめて、まとまった形で目にする事になりました。そういう点でも、私には、特に印象に残る怪獣アイテムとなったのです。

 ダイゴロウなんて、ちょっとマニアックな怪獣も混ざっていますが、実は、当時の「小学◯年生」では、映画との連動企画として「怪獣ダイゴロウ」なんてギャグ漫画が連載されておりました。私は、長いこと、この漫画版の方が原作であり、映画は、その特別バージョン的な映画化なのだと思っていたのでした。

2020年07月06日

続仮面ライダー大百科

続仮面ライダー大百科.jpg
 中学生の頃(1979年)、ウルトラ怪獣、ゴジラ東宝怪獣に続いて、仮面ライダーの登場怪人も全て揃えたくて、私が購入したのが、この本でした。

「続仮面ライダー大百科」(ケイブンシャ)

 当時は、意外にも、仮面ライダーの怪人を本編登場順に正しく紹介している本が、まるで出回っていなかったのです。この本が、ほぼ唯一のものだったのでした。

 しかし、その割には、内容はかなりズサンなのであります。

 ハエトリバチの改造素体が「ハエとトリとハチと人間」なんて書かれています。ゲルショッカー首領とデストロン首領は掲載されていませんでした。ストーリー誌上再録である「栄光の7人ライダー」も、シナリオから書き起こしたものなのか、実際の本編映像には無かったシーンまで書き込まれています。

 でも、何と言っても、コウモリフランケンの解説文がイマイチでありまして、この怪人の必殺武器である大砲については一言も触れられておらず、私も、ビデオで映像の実物(映画「五人ライダー対キングダーク」)を見た時に、はじめて、この大砲を目にして、ヘンに驚いてしまったものでした。

 そもそも、この「続仮面ライダー大百科」は、同じケイブンシャから発行されていた「全怪獣怪人大百科」仮面ライダーの項目だけを抜粋したような片手間品だったのであり、この本よりは、その後も毎年、改版されて、どんどん中身が充実していく「全怪獣怪人大百科」の方が、いつの間にか、仮面ライダーの怪人についても、詳しく紹介されるようになったのでした。

 現在の私は、仮面ライダーの怪人が全収録された書籍といたしましては、竹書房の「仮面ライダー画報」(2001年)を愛用させていただいております。この本は、発売時期の関係で、「仮面ライダークウガ」までしか載っていないのですが、私は平成ライダーには、あんまり愛着がないので、これでも十分なのであります。


2020年07月03日

怪獣下敷き

下敷き1.jpg
 もう何年も昔の話になりますが、私が、ヤフーオークションの出品物を適当に流し見していたところ、いきなり目が釘付けになってしまったのが、この「ローマ字怪獣下じき」です。

 落札こそしませんでしたが、実はこれ、かつて、我が家に確実にあったものなのです。

 1971年度版「小学四年生」(小学館)10月号付録となります。私が買ってもらった本ではなく、姉が持っていた本の付録でした。当時の私の姉は、小学校四年生だったのです。そして、その頃、まだ就学前だった私は、この姉の本も読ませてもらって、中でも、怪獣関連の付録については、全部、私が譲ってもらっていたのでした。

 この怪獣下敷きは、ズラリと怪獣が整列して掲載されていたものだから、私も特に印象に残っていた付録の一つです。

 こうして再確認させていただきますと、主として、ウルトラマン・シリーズの怪獣がメインで採用されています。当時は、ちょうど「帰ってきたウルトラマン」が放送中であり、小学館は「ウルトラマン」を掲載できる権利を独占していました。

 とは言え、怪獣をアイウエオ順に並べたら、どうしても、その文字に該当するウルトラ怪獣が見つからなかった部分もあったようでして、ところどころ、誤魔化したりもしているようです。そして、面白い話ですが、そんな誤魔化した部分の方ほど、私の記憶には、よりはっきりと残っているのでした。

 ヌ、へ、ホ、ヤ、ヨの部分は、何の怪獣を当てはめられなかったのか、当時の「小学四年生」で連載されていた漫画のキャラたちが参戦しています。鬼太郎、オバQ、大ちゃんに混ざって、一人、謎のキャラクターも混ざっていますが、これは当時の「小学四年生」に独自に連載されていたギャグ漫画「ぼくはケムゴロ」(赤塚不二夫・作)の主人公です。

 他にも、ウルトラ怪獣の中でも、なぜか、ネロンガだけがイラストとなっています。「キャプテンウルトラ」ハック「マグマ大使」サソギラスも、ウルトラ怪獣じゃありませんが、特別に大抜擢されたようです。

 ここで、幼かった私が、ついに元ネタの分からなかった怪獣が、大毒グモと言うヤツでした。全く登場作品が思い当たらなかったものだから、オリジナル怪獣かと思ってしまったぐらいです。

 その後、この大毒グモが「仮面の忍者 赤影」に出演していたと知ったのは、本当にだいぶ経ってからの事なのでした。実は、この大毒グモは、近年の「仮面の忍者 赤影」資料では、あまり大きく取り上げられる事のない、気の毒な怪獣だったりします。

2020年06月19日

ロビン1号

ロビン.png
 子供の頃、ほとんどプラモデルを買った事のなかった私が、ほぼ唯一、明確に入手した記憶のあるプラモがこれです。

スペースロボットシリーズ「ロビン1号」(KITOY)

 プラモと言っても、本格的な観賞用のものではなく、中にゼンマイ仕掛けの機械が入っていて、歩かせる事のできる子供だましです。

 なぜ、これを私が手に入れたのかの、詳しい経緯もよく覚えていません。どうも、クジの当たり商品だったような感じもします。自分の手で組み立てたし、その完成品も我が家にあったはずなのですが、あんまり愛着がなかったのか、その後どうなったのかも、とんと覚えていないのでありました。

 ただ、商品名を見て、気付いていただけたでしょうが、実はこのプラモ、単品ではなく、シリーズものでした。つまり、このロビン1号以外にも、2号機以降も存在していたのです。

 そして、それら2号以降のロビン群のイラストは、箱の横面の部分にと並んで掲載されておりました。このロビン1号同様の、アナログで味わい深いロボットの勇姿が、多分、6号まで描かれていて、当時の私は、むしろ、そちらにと心が惹かれたのでした。

 で、最近になって、インターネットで、このプラモのシリーズについて調べたりもしたのですが、よっぽどのマイナーなのか、全ロボットの箱イラストは、いまだに発見できておりません。このネット万能時代でも、まだまだ解明できない事はいっぱいあるのです!

2020年06月16日

「スペクトルマンミニ百科」

スペクトルマンミニ百科.jpg
 私が持っているレア怪獣アイテムの一つ。

「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマンミニ百科」(株式会社エルム)

 この本は、なんたって、講談社の「巨大ヒーロー大全集」(1988年)の「特撮ヒーロー主要文献紹介」の欄にも載ってない珍品なのであります。現在、ネットで調べてみても、原価(230円)の10倍ぐらいの値段がついています。

 幼い頃の私は、この本を、クジの一等の商品として見つけました。当時の私は、スペクトルマンに出てきた怪獣をよく知らなかったので、この本が欲しくて欲しくて堪らなくて、ついつい、このクジを引き続けてしまったのでした。でも、一等の商品だから、そう簡単に当たるはずもなく、しまいには、クジ屋の店主に頼み込んで、現金(確か、500円ほど)と交換で、この本をようやく手に入れたのでした。

 今読み返しますと、ただただ普通の初期スペクトルマン図鑑なのですが、テレビの本放送には登場しなかったガレロンもきちんと紹介されていたあたりが嬉しかったりします。

 そう言えば、こないだ買った「日本昭和トンデモ怪獣大全」(辰巳出版)には、やはり「スペクトルマン」のテレビ未登場怪獣のバルゴドンの事が言及されていたのですが、なぜか、私も(「スペクトルマン」のマニアック文献とか蒐集してないにも関わらず)この怪獣の事は前から記憶にありました。

 どこで知ったのか、色々と我が家の怪獣本棚を漁ってみたのですが、特撮雑誌「宇宙船」(朝日ソノラマ)の第29号(1986年)のスペクトルマン特集の中で紹介されていたのでした。やっぱり、「宇宙船」こそは、特撮情報の宝庫です!

2020年05月21日

虫プロダクション資料集

虫プロダクション資料集.jpg
 小学生の頃の私は、手塚治虫センセイにどっぷりとハマっていました。すると、家族の誰かが、この本をお土産に買ってきてくれたのでした。

 B5の雑誌サイズの本で、「虫プロダクション資料集」(虫プロダクション株式会社)です。

 確か、虫プロアニメのバラ売りの1コマフィルムも一緒に買ってきてくれましたので、札幌かどこかで開催されていた手塚治虫展ででも売っていた本だったのかもしれません。

 この本が、当時(1979年ごろ)としては、たいへん役に立ちました。と言うのも、アニメの本格資料本として、この本には、沢山の虫プロアニメの放映リストが掲載されていたからです。

 手塚センセイのアニメを取り扱った資料本といたしましては、1973年には「手塚治虫アニメ選集」(少年画報社)のシリーズが、1991年には「手塚治虫劇場」(手塚プロダクション)などが発売されていますが、この「虫プロダクション資料集」は、それらとも内容がだいぶ異なっていました。

 と言うのも、この「虫プロダクション資料集」は、虫プロが手がけたアニメの資料集なのであり、手塚原作アニメの資料集ではないからです。だから、原作・手塚治虫じゃないアニメの話もガンガン載っていたのであります。

 例えば、モノクロ版の「あしたのジョー」(1970年)とか「国松さまのお通りだい」(1971年)なども紹介されていました。「佐武と市捕物控」(1968年)や「アンデルセン物語」(1971年)なんて珍品まで掲載されているのであります。

 極め付きは「ムーミン」(1969年)です。いわゆる虫プロ版「ムーミン」でして、その制作データも、バッチリ読む事ができるのでありました。当時は、この虫プロ版「ムーミン」が、テレビでよく再放送されていましたので、この本の放映リストを、私はとても重宝したものでした。

 今日でしたら、インターネットの wikipedia などで、この本に載っている諸作品の放映リストも簡単に入手する事ができます。しかし、それ以前の時期は、確かに、この本は、とても使えるアニメ本の一冊だったのでした。

 なのに、ネットオークションなどで調べると、この本も、今では、大した金額では取引きされてないみたいでして、それがちょっと残念なのです。

 最後に、この「虫プロダクション資料集」に収録された作品の一覧を提示しておきます。

(テレビアニメ)
鉄腕アトム
ワンダースリー
ジャングル大帝/新ジャングル大帝 進め、レオ!
悟空の大冒険
リボンの騎士
わんぱく探偵団
アニマル1
バンパイヤ
佐武と市捕物控
どろろ/どろろと百鬼丸
あしたのジョー
ムーミン/新ムーミン
アンデルセン物語
さすらいの太陽
国松さまのお通りだい
ワンサくん


(劇場アニメ・他)
千夜一夜物語
クレオパトラ
哀しみのベラドンナ
ある街角の物語
展覧会の絵
やさしいライオン
新宝島
人魚/オス/メモリー/しずく/創世記
その他(海外合作作品、PRアニメなど)


2020年05月19日

少年版江戸川乱歩選集

少年版江戸川乱歩選集4.jpg少年版江戸川乱歩選集1.jpg
 私の通っていた田舎の小学校の図書館に、さりげなく置かれていたのが、この「少年版江戸川乱歩選集」(講談社)です。
 「少年版」とはなってますが、見ての通り、子供には見せられないようなイラストのおぞましさです。

 小学生の頃の私は、この本が気になって、気になって、仕方ありませんでした。この怖さ満載のイラストに惹かれたと言うよりも、「蜘蛛男」「人間豹」などのタイトルが、いかにも改造人間や妖怪が出てきそうなストーリーに思えたからです。

 でもって、小学生の中学年ぐらいの時、私は、ついに「蜘蛛男」を手に取ったのですが、実際に読んでみると、蜘蛛の怪物など出てこなかったので、ちょっと拍子抜けしたものでした。しかも、当時の私には、この小説は理解しきるのが難しかったようで、話の中盤から、内容がよく分からなくなってしまいました。

 続けて借りた「一寸法師」は、最後まで読み切ったものの、読み終わるまで、かなり時間がかかったと記憶しています。「人間豹」は、本当に豹の怪人が出てくる物語で、一番読みやすかったですが、それでも、けっこう飛ばし読みしてしまったような気もします。

 残りの三冊は、小学生の高学年になってから借りてみました。その頃には、私もだいぶ成長してましたので、素直に、推理小説として、これらの本を楽しく読破させていただいたのを覚えています。

 ただ、当時の私がまず最初に驚いた事と言うのが、実は、これらの小説のいくつかには、明智小五郎が登場していた点でして、作家・江戸川乱歩の事をよく分かっていなかった当時の私は、名探偵・明智小五郎とは、少年探偵団シリーズだけに出てくるキャラだと思っていたのであります。

 そして、もっともメジャーなポプラ社版の少年探偵団のシリーズ本も、もちろん、うちの小学校の図書館には置かれていました。

 実を言いますと、私が小学生の頃は、「少年探偵団」の新作ドラマ(1975年)がテレビで放送された事もあり、少年探偵団がちょっとしたブームになっていました。私の学友たちは、競って、このポプラ社版の少年探偵団シリーズを借りまくっていたのですが、私は、何となく、その競争には混じりませんでした。

 その為、なんと、私は、少年探偵団のシリーズのほぼ全作の敵役が怪人20面相だった事を、長い事、知らなかったのであります。私が、ようやく、少年探偵団シリーズの面白さに目覚めたのは、大人になってからでして、講談社の江戸川乱歩推理文庫(1987〜1989年)にて、はじめて、少年探偵団の全エピソードを一気読みするのです。

2020年05月18日

変身サイボーグの思い出

変身サイボーグ.jpg
 私が小学二年生の頃、のど(扁桃腺)の手術をする為に、札幌の大きな病院に入院した事がありました。

 その時、幼い身で、一人、病室にと寝泊まりした私を元気づける目的で、家族や親戚が、お見舞い用に、本やオモチャを色々と買ってくれました。当時の、そうしたお見舞い用オモチャの一番の目玉が、この変身サイボーグ1号(タカラ)だったのであります。

 多分、男の子向けのオモチャとしては、当時のイチオシだったのでしょう。別に、私が欲しがっていた訳でもないのに、皆が、この変身サイボーグを(おもちゃ屋にでも勧められたのか)買ってきてくれたのでした。

 そんな訳で、私は、この変身サイボーグを二体も持ってました。着せ替えスーツも、バードマン変身忍者嵐に似たオリジナルヒーロー)、ウルトラマンタロウ、仮面ライダーV3の3種類、持ってたような気がします。

 あまりにもメジャーな代物なので、このブログでは詳しく説明したくないのですが、要するに、このオモチャは、男の子向けの着せ替え人形です。本体そのものの手足(関節)が動かせるだけではなく、スーツを着せて、他の有名ヒーローに変身させたり、さらには強化パーツまで付いているのでした。

 しかし、この変身サイボーグって、怪獣ごっこで遊ぶには、ちとデカすぎたようです。私がそれまで持っていた怪獣のガーゴンやトドラなどと比べても、はるかに大きくて、格闘させるには、うまく身長が釣り合わないのです。

 そんな次第で、当時の私のメインの遊び方であった怪獣ごっこに加わる事もなく、この変身サイボーグは、私の持ってるオモチャの中でも、どこかアウェイな感じで、放置され続けたのでした。
カタログ1.jpg
 にも関わらず、私にとって、この変身サイボーグが、なぜか、思い出の品になっている最大の理由は、この商品カタログが、オモチャに一緒に付いていたから、の一言に尽きます。

 と言うのも、このカタログ、眺めているだけでも、とてもワクワクさせられるのです。ほんとに、ただ、変身サイボーグの関連商品がズラリと並んで紹介されているだけのものなのですが、その量の多さと魅力的な解説文に、子供心はすっかり時めかされてしまったのであります。
カタログ2.jpgカタログ3.jpg
 特に、この変身サイボーグの手に付ける武器セットには魅せられました。多種多様で、解説もハッタリが効いていて、ものすごく想像力を膨らませてくれたのです。しかも、この武器セットは、姉妹品の少年サイボーグキングワルダーのバージョンも存在していました。とにかく、何もかもが、お腹いっぱいにさせてくれたのです。

 で、実際には、こんなに沢山ある関連商品を、ど田舎に住む貧乏人の私は、どれも手に入れる事はできませんでした。しかし、このカタログだけでも、十分に満足できたのであります。

 でもって、もう45年も前のカタログで、すっかりボロボロになってしまったにも関わらず、このカタログだけは、私は、今でも捨てずに、しっかり持っている訳なのでした。

2020年05月15日

東宝怪獣の本

 第三次怪獣ブーム「平成・令和生まれに捧げる特撮学」を参照)に突入したての頃、「ウルトラ怪獣500」(コロタン文庫)を通して、全ウルトラ怪獣を制覇し、さらには昭和54年度版「全怪獣怪人大百科」(ケイブンシャ)も購入して、すっかり怪獣通になった気になっていた私が、次にマスターしたいと思っていたのは、ゴジラを中心とする日本の怪獣映画の全貌でした。
日本SF映画大集合.jpg
 ある時、近所の本屋さんを覗いてみますと、まるでタイミングよく「日本SF映画大集合!!」「STAR BOY エクストラ NO.1 ウィンクル増刊」笠倉出版社)なんてA4サイズの雑誌が置いてあったではありませんか。

 この本をチラリと立ち読みして、私は凄まじい衝撃を受けました。「キングコング対ゴジラ」などと言う、はじめて聞いた、すごいタイトルの怪獣映画が紹介されていたからです。そう、当時の私は、ほんとに全く、東宝怪獣映画の歴史を何も知らなかったのでした。この「キングコング対ゴジラ」ですら、これから公開される怪獣映画なのかと勘違いしてしまったほどです。

 この「日本SF映画大集合!!」は、迷いつつも、とうとう買ってしまいました。こうして、私は、日本の様々な怪獣映画の相関関係についても、正しく理解し始めるのです。

 しかし、この「日本SF映画大集合!!」も、だいぶ不満な部分がありました。と言いますのも、私の一番の関心である怪獣の解説に、かなりムラがあったのです。身長・体重すら記入されていない怪獣も多数いました。

 そんな訳で、今度は、私は、ゴジラ怪獣たちの設定がきちんと書かれてある本を探し始めたのです。
SF怪獣と宇宙戦艦.jpg
 そうやって、まずは入手したのが、コロタン文庫の「SF怪獣と宇宙戦艦」(小学館)でした。

 ところが、この本は、「日本SF映画大集合!!」よりも、もっとクセが強かったようです。東宝怪獣は何匹かしか載ってない上に、なかなかマイナーな怪獣や海外映画の怪獣ばかりがチョイスされて、たっぷりと紹介されていたのでした。

 子供向けの特撮本にしては、少しマニアック過ぎたような気もします。さすが、監修したのが、聖咲奇さんだっただけはあります。

 でも、この本、子供だった頃は、とても取っつきにくかったのですが、大人になった今、読み返すと、むしろ、そのマニアックぶりが、たいへん面白いんですよね。
ゴジラ大怪獣事典.jpg
 さて、このように、ゴジラ関係の本を漁っていくうちに、最終的に、私がたどり着いたのが「ゴジラ大怪獣事典」(講談社)だったのでした。

 当時(昭和50年代)の、東宝怪獣だけを紹介した本としては、内容的にも、値段的にも、この本が、もっともお手頃です。

 各怪獣の基本データが完備されているだけではなく、一部の人気怪獣については、解剖図まで掲載されています。メカニックや超兵器、円盤のたぐいも、詳しく紹介されているのが嬉しい限りです。

 ところが、この本を、穴があくほど読み続けているうち、私は、ある事に気が付きました。この本には、なんと、キングコング(とフランケンシュタイン)が載ってなかったのであります。

 そう、一時期は、版権の問題があったのか、キングコングとフランケンシュタインが、単体の怪獣としては日本の怪獣本の中では紹介できなかった時があったようなのです。この「ゴジラ大怪獣事典」も、残念ながら、キングコングとフランケンシュタインだけは載せられなかった一冊だったようなのでした。
世界怪獣大集合.jpg
 のちに、私は、朝日ソノラマの「世界怪獣大集合」を買う事で、ようやく、キングコングとフランケンシュタインの完全なデータも入手する事になります。

 かの特撮雑誌「宇宙船」も関係していた本だけに、この「世界怪獣大集合」こそが、昭和の怪獣本としては、もっともベストだったのではないのでしょうか。東宝怪獣、大映怪獣に限らず、あらゆる邦画のマイナー怪獣までもがズラリと載っていましたし。のみならず、海外映画の怪獣についても、けっこう詳しく説明されていました。

 ほんとは、同時期の書籍としては、他にも、もっともっと面白い怪獣本も発売されていた訳なのですが、それらにつきましては、またボチボチと紹介していくと言う事で。

「ウルトラ怪獣500」

 第三次怪獣ブーム「平成・令和生まれに捧げる特撮学」を参照)の頃は、私も、今まで知らなかった怪獣の情報がドッとまとめて押し寄せてきたものだから、すっかり翻弄させられてしまったものでした。

 特に、第三次怪獣ブーム初期(1978年末)に、まず世間に大きく広まったのが「ウルトラマン」関係の情報です。

 実は、それまでの私は、ウルトラ・シリーズの中でも、「ウルトラQ」と「ウルトラマン」だけは放送を見た事が無かったのでした。よって、当時の学友が持っていた「ウルトラマン大百科」(ケイブンシャ)とかで、「ウルトラQ」や「ウルトラマン」の全話リストや出演怪獣の登場順などを見せてもらった時は、激しいショックを受けてしまったものでした。それらは、私にとっては、全く未知の怪獣情報ばかりだったからです。

 当然、私も、ウルトラマンの全ての怪獣が把握できるような本が欲しくなる訳です。

 そんな次第で、私も、本屋へ行くと、ウルトラマンの本を探し求めるようになったのでありますが、でも、なかなか、これぞ!という本が見つかりません。

 コロタン文庫(小学館)の「ウルトラマン全百科」とか、同じく小学館の入門百科シリーズの一冊「決定版ウルトラ怪獣」、あるいは、二見書房のウルトラマン・ブック、果ては、楳図かずお氏が描いたマンガ版「ウルトラマン」(サンコミックス)まで買ったりしましたが、いまいち、ウルトラ怪獣が全て網羅されていると呼ぶには、ほど遠い状態なのでした。
ウルトラ怪獣500.jpg
 そんな中、ついに発見したのが、この「ウルトラ怪獣500」(コロタン文庫)です。

 前述した「ウルトラマン全百科」の姉妹本となります。そして、タイトル通り、ウルトラ怪獣がズラリと500匹、アイウエオ順に紹介されていると言う内容だったのであります。

 すなわち、当時放送済みだった「ウルトラQ」から「ウルトラマンレオ」までの怪獣が、全て、掲載されていたのです。もちろん、この全作品に登場した怪獣を足せば、ピッタリ500匹になるとは限らないのですが、そこは、帳尻合わせに、微妙なキャラまでチョイスされていて、強引に500匹にしているのであります。しかも、巻末には、防衛チームの戦闘機やマイナー兵器まで一覧紹介されていたので、まさに鉄壁の一冊です。

 という事で、当時の私は、この本を手にいれた時は、えらい感動したものでした。紛れもなく、この本こそは、当時としては、最強のウルトラ怪獣本だったのです。

 現在では、「円谷プロ全怪獣図鑑」(小学館)をはじめ、朝日ソノラマの「ウルトラマン白書」、竹書房の「ウルトラマン画報」など、もっと良質なウルトラ怪獣全紹介本は、いくらでも出回っています。

 しかし、それでも、最初に出会った「ウルトラ怪獣500」の衝撃を、私は今でも忘れられはしないのでした。