2020年05月18日
変身サイボーグの思い出
私が小学二年生の頃、のど(扁桃腺)の手術をする為に、札幌の大きな病院に入院した事がありました。
その時、幼い身で、一人、病室にと寝泊まりした私を元気づける目的で、家族や親戚が、お見舞い用に、本やオモチャを色々と買ってくれました。当時の、そうしたお見舞い用オモチャの一番の目玉が、この変身サイボーグ1号(タカラ)だったのであります。
多分、男の子向けのオモチャとしては、当時のイチオシだったのでしょう。別に、私が欲しがっていた訳でもないのに、皆が、この変身サイボーグを(おもちゃ屋にでも勧められたのか)買ってきてくれたのでした。
そんな訳で、私は、この変身サイボーグを二体も持ってました。着せ替えスーツも、バードマン(変身忍者嵐に似たオリジナルヒーロー)、ウルトラマンタロウ、仮面ライダーV3の3種類、持ってたような気がします。
あまりにもメジャーな代物なので、このブログでは詳しく説明したくないのですが、要するに、このオモチャは、男の子向けの着せ替え人形です。本体そのものの手足(関節)が動かせるだけではなく、スーツを着せて、他の有名ヒーローに変身させたり、さらには強化パーツまで付いているのでした。
しかし、この変身サイボーグって、怪獣ごっこで遊ぶには、ちとデカすぎたようです。私がそれまで持っていた怪獣のガーゴンやトドラなどと比べても、はるかに大きくて、格闘させるには、うまく身長が釣り合わないのです。
そんな次第で、当時の私のメインの遊び方であった怪獣ごっこに加わる事もなく、この変身サイボーグは、私の持ってるオモチャの中でも、どこかアウェイな感じで、放置され続けたのでした。
にも関わらず、私にとって、この変身サイボーグが、なぜか、思い出の品になっている最大の理由は、この商品カタログが、オモチャに一緒に付いていたから、の一言に尽きます。
と言うのも、このカタログ、眺めているだけでも、とてもワクワクさせられるのです。ほんとに、ただ、変身サイボーグの関連商品がズラリと並んで紹介されているだけのものなのですが、その量の多さと魅力的な解説文に、子供心はすっかり時めかされてしまったのであります。
特に、この変身サイボーグの手に付ける武器セットには魅せられました。多種多様で、解説もハッタリが効いていて、ものすごく想像力を膨らませてくれたのです。しかも、この武器セットは、姉妹品の少年サイボーグやキングワルダーのバージョンも存在していました。とにかく、何もかもが、お腹いっぱいにさせてくれたのです。
で、実際には、こんなに沢山ある関連商品を、ど田舎に住む貧乏人の私は、どれも手に入れる事はできませんでした。しかし、このカタログだけでも、十分に満足できたのであります。
でもって、もう45年も前のカタログで、すっかりボロボロになってしまったにも関わらず、このカタログだけは、私は、今でも捨てずに、しっかり持っている訳なのでした。
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