順位は定期テストごとに5教科の合計点です。
合計450点以上取るようなトップ層は成績もほぼ5でしょう。
しかし、学年順位が中位層の場合は成績に結構差があるように思うのです。
今回は、中位層の学年順位と、成績の関係について考えてみたいと思います。
平均点を取った場合、順位は真ん中よりも下になることがある
娘が良く言う「ま、平均点だから真ん中ってことで。そこまで悪くない。」
これって本当でしょうか?
平均点と聞くと、だいたい真ん中の順位だと思いがちですよね。いいえ、違うのです。
娘の学校では、定期テストのたびに得点分布が配られます。
各教科ごとと、5教科の合計点で得点分布が出るのですが、10点単位で人数分布がわかるようになっています。
以下にサンプルの分布図を載せました。赤ラインは平均点とします。
こちら、平均点が61点で赤ラインになります。でも、一番人数が多いのは80〜89点の範囲、2番目に人数が多いのは70〜79点の範囲なのがわかると思います。
この場合、自分の点数が平均点であっても、順位でいうと真ん中よりも下になってしまうのです。
なんなら平均点より10点以上高い点を取っても、順位は上位ではないのです。
合計点の内訳によって成績が変わる
順位が上がった、下がったで一喜一憂していた中1。ある時娘が気が付きます。
「私よりも順位が低い子が、私よりも全然成績が良いんだけど、どういうこと?」
よく気が付いた、娘よ。
そう、順位は5教科合計点で出るのに対して、成績は教科別に出るのです。
例えば合計300点の場合を考えてみます。
@ 5教科全て60点の子
A 1教科80点、4教科55点
B 2教科90点、3教科40点
上記3つとも合計300点なので、学年順位は同じになります。
ただ、これが成績になると
@ オール3
A 4が1つ、3が4つ
B 5が2つ、3が3つ
になる可能性が高い。
同じ順位なのに、Bの人がダントツで成績が良いのです。
これは、成績の「3」がものすごく広い点数までをカバーするということが原因です。
成績の「3」はかなり広い範囲までカバーする
娘が中学生になり、成績が5段階になってわかったことは、「3」はものすごく広い点数までカバーする、ということ。
平均点より多少高くても「3」これは人数分布図から見ても、まぁ妥当。しかし、平均点から結構低くても、印象的には平均点が60点の場合、20点代くらいまで「3」なのです。
「3」の中にも、3.0〜3.9まで分布があり、3.0の人と3.9の人は定期テストで倍以上点が違うのに、同じ成績になってしまうのです。
なので平均点よりも少し高い点を取るのが成績的には1番もったいない。
※これらは、提出物、授業態度などは問題なしの場合です。
学年順位は内申には関係が無い
娘と協議した結果、中1での学年順位と成績、娘の得意・不得意を考え、中2から定期テスト勉強を成績を上げる方向へ変更を加えました。
苦手な教科は「3」を取れれば良いとし、勉強時間もそこそこにする。
その代わり得意な教科に勉強時間をあて、できるだけ良い点を取って成績を上げる、という作戦です。
多少順位が下がっても気にしない。内申は成績なので、順位にこだわる必要はないのです。
とは言え、あまりに不得意教科を放っておくわけにはいかない理由もあります。
それは、入試は5教科合計点でジャッジされること。
とはいえ、入試は5教科合計(3教科合計)でジャッジされる
成績を上げる方向へシフトし、テスト勉強では不得意教科に力を入れすぎない、という作戦でやるようにしているのですが、とは言え不得意教科がついていけなくなるは困る。
入試では不得意教科も必要だから。
この塩梅がとても難しい!
娘の場合、不得意教科はやってもできないくせに、やらないと全く出来なくなるのです。
しかも不得意教科が1教科程度ならば良いが、娘の場合3教科(数・理・社)もある。半分以上が不得意ならば、もはや勉強そのものが不得意なのでは、という気すらしてくるのです。
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