地元のトップ公立高校を目指す進学塾に(なぜか)通っている娘。
ここには周辺の中学校から優秀な子たちが集まっています。
今回は娘の通う進学塾で定期テスト前になると設けられる、定期テスト対策期間についてのお話をしたいと思います。
約10日前から定期テスト対策期間が設けられる
娘の通う塾では、定期テスト対策として約10日前から毎日塾に通うことになります。
そこで何をするかと言うと、基本「自習」です。
最初は「え、そうなんだ!?」とすごく驚きました。
そこは集団塾なのですが、私の想像では、定期テスト前はテストに良くでる問題や難問などを解説したりするものだと思っていました。
しかしそうではなく、学校の提出物、塾のテキストを各自進めていき、わからないところを質問する、というのが基本的な定期テスト対策なのです。
テスト範囲ではない更に先の単元を進めたりもする
しかも、対策期間の序盤は、それまでの塾の授業の続きである、テスト範囲ではない更に先の単元の授業や小テスト(そして直し)をやったりもするのです。
優秀な子(塾の上位クラスの子)は塾の小テストも一発で受かるので、特にテスト勉強に支障はきたしません。
しかし娘のように、数学の小テストがほぼ必ず追試になる子は、テスト対策期間に範囲ではない勉強を続けることになり、それは結構キツイ。というか致命的。
定期テスト当日が締め切りの学校の提出物が結構多い
娘の中学校は、定期テスト当日までにテスト範囲のワーク等を提出する必要があります。
これは定期テストの勉強にもなるので、良いと言えば良いのですが、そのボリュームが結構多いのです。
なんなら塾のテスト対策期間の前半、いや直前までそれをやっている子も多い。
娘もほぼ前半、いや後半まで学校の提出物をやっています。
では、ほとんどの子が提出物を終わらせるのに必死なのでしょうか?
答えは「NO」です。
そう、この「学校に提出するワークを定期テスト直前までやっている」のは、娘の周りにいる「塾の下位クラスの子たち」が多いのです。
上位クラスの子たちはとっとと終わらせているのです。
塾のテキストのボリュームは更に多い
学校の提出物の他に、塾のテキストを対策期間では自習することになるのですが、そのボリュームたるや気が遠くなるほどです。
対策期間が終わったら、そのテキストのテスト範囲部分を全て終えて塾に提出しなければならないのですが、とてもじゃないけど期間内に終わらないので、テストが終わっているのにテスト範囲の勉強を毎回続ける必要があるくらい。
娘なんて、数学に至っては、学校の提出物をやり終えるのに必死で、塾のテキストはほぼテスト終了後にやっていることの方が多い。
長い目で見れば良いのでしょうが、目の前の中間、期末テストには意味がない。
そして、ここでも上位クラスの子はテキストもサクッと終わらせ、なんと追加の問題等をやっているのです。
塾上位クラスの子に提出物について聞いてみた
娘の友達に、同じ塾の上位クラスの子がいるので、学校の提出物と塾のテキストがどうして簡単に終わって、更に追加のテキストや問題をする時間があるのか?と聞いてみました。
そこには驚きの違いがあったので、ぜひお知らせしたい。
なんと上位クラスの子は、学校のワークは学校や塾で習った日に終わらせているらしい。
塾のテキストも、塾で授業を受けた後、忘れないうちに家でサッとやってしまっている。それはだいたいの場合は塾の宿題になるので、既にその日のうちに宿題まで終わらせているのです。
ありがたいことに娘に「習った時にここまでやると、忘れないからいいよ」とアドバイスまでしてくれたらしい。
ありがとう。
ちなみに塾が終わるのは夜10時。帰宅して少し休んだら10時半〜11時。
そこから自主的に習った部分の復習をしているというのです。
信じられな〜い!
そりゃテスト対策期間には提出物もテキストも終わっているはずだわ。
娘は塾から帰宅したらスマホ。お風呂でスマホ、寝るまでスマホです。
勉強の時間は塾と共に終わったのです。
でも、私も上位クラスの友達よりも、娘の気持ちの方がわかる。
結局自習が一番効率的なのかもしれない
提出物やテキストの進度がここまで違ったり、理解度が違うと、テスト対策期間に集団で問題の演習をすることは、特に上位クラスの子には逆に時間の無駄なのかもしれません。
わからない問題だけ個別に質問した方が効率的。
そして娘のように、学校の提出物すら終わっていない子も、演習を受けている場合ではないのです。
とっとと提出物を終わらせろ、と。
あまり大きな声では言えませんが、難問の解き方の授業を受けたところで、おそらく娘は理解などできないのです。
だったら、できそうな問題を確実にモノにして、点を取りこぼさない方が大事。
そんな訳で、結局自習が一番効率的なのかもしれない、と思い至ったのでした。